2022年の夏~秋は色々と楽しみな配信開始ドラマが数ある中、ホラー部門では一番のお待ちかねNetflix「ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋」 がとうとう10月25日開始!1日2本、25日~28日の4日間で全8本が配信開始され、一気見は無理にせよ毎日2本ずつ観ていけるお愉しみな4日間を満喫できる。あ~贅沢な4日間だ~(*’ω’*) ではいつもの通り前半1~4話のあらすじと感想をどうぞ
■ ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋
– Guillermo del Toro’s Cabinet of Curiosities – ■
驚異の部屋とは
15世紀から18世紀にかけてヨーロッパで作られていた、様々な珍品を集めた博物陳列室である。ドイツ語のWunderkammer(ヴンダーカンマー、ブンダーカマー)の訳語「不思議の部屋」とも呼ばれる。その他の呼び名にはKunstkammer(クンストカンマー)、Cabinet of curiosities(キャビネット・オブ・キュリオシティーズ)がある。
Wikipedia :驚異の部屋
ギレルモ・デル・トロ監督についてはこちら
後半第5話~8話はここ
Netflix「ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋」5~8話 (TV/2022)
Netflix「ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋」 前半に引き続き、後半第5話~8話のあらすじと感想を。後半はより有名な役者さんの登場で盛り上がったところにラストの第8…
Contents
1.ロット36 -Lot 36
監督:ギレルモ・ナヴァロ
原作:ギレルモ・デル・トロ
出演:ティム・ブレイク・ネルソン
あらすじ
持ち主のいなくなった貸し倉庫のオークション常連で借金ダルマのアップルトンは今日もある貸倉庫部屋の荷物を競り落とした。その部屋はロット36。ほとんどはガラクタの中身が多い中、今回は奥から高価そうなレトロな机や椅子が出て来て大喜び。さっそく買取業者のところに持って行ったところ、その机は曰く付きの本物の降霊用テーブルであることがわかるが ─
感想
そのテーブルの引出しからは由緒ある悪魔関係の書物が3冊も出てきてアップルトン(と管理人momorex)は大喜び。書物にはそれらしい名前も付いていてこちらをわくわくさせてくれる。
- 第一の書 悪霊
- 第二の書 シンボル
- 第三の書 災禍
いいねぇ〜、いいよぉ〜 で、これが元でとんでもない悪い何かが起こるんでしょっ?えっ?まだ第四の書「七つの秘跡」がある?それが一番大事?4冊揃ったら30万ドルで引き取る?これを聞いたら誰であってもすぐさま、あの陰気な貸し倉庫に戻って4冊目を血眼で探すはず。それが例えとんでもない悪い結果を引き起こしそうな気がしたとしても…
人の記憶や思い出を買い取り金に変え不要な物はゴミ箱に。例えその行いがそれらガラクタを買い取った者の権利だとしても良い行いとは言いづらい。ラストは思った通り最悪の結末に。さすが悪魔の書。期待を裏切らん(-ω-)/
(おそらく)元祖“悪霊の書”おすすめ作品
『死霊のはらわた』(1981) - The Evil Dead - ★100レビュー記念作品
『死霊のはらわた』がB級ホラーとは知りませんでしたが、本作は1981年にサム・ライミ監督が長編映画デビュー作として、世にバンっとたたき出したホラー快作だ。
2.墓場のネズミ -Graveyard Rats
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
原作:ヘンリー・カットナー
出演:デヴィッド・ヒューレット
あらすじ
墓泥棒を兼業にする墓守のマッソンは、最近、自分が盗もうと狙っている棺から地中のネズミが物を盗んでいることに苛立っていた。その日も裕福な男性の葬儀があり、早速埋められたばかりの墓を掘り返し貴金属を奪おうと棺の蓋を開けると、棺に穴を開け遺体ごと引きずっていくたくさんのネズミに遭遇。ネズミたちの後を追って地中トンネルに潜り込んだマッソンだったが ─
感想
こちらも一話のアップルトンと同じ、危ない輩に借金をして返せず首が締まっている男マッソンのらしい結末のお話。普通なら墓穴から続く地中のネズミトンネルなんかに近づかない。さすがにマッソンも最初の3秒ほどは悩んでいたけど、トンネルの奥に消えていくお宝の誘惑に勝てなかったんだなー。
ところがマッソンの受難(自業自得)はネズミトンネルだけに終わらなかった。このトンネルはもう一つの地獄「暗黒の教会」へと繋がっていたのだ。「暗黒の教会」とは、普通の教会がいくつも建てられたように、別の何かを信心するものが建立した闇の教会だ。それと知りながら闇の教会からお宝を盗もうとしたマッソンの末路は想像通り。
ぉおぉ〜(;’∀’)
3.解剖 -The Autopsy
監督:デヴィッド・プライアー
原作:マイケル・シェイ
出演:F・マーレイ・エイブラハム、グリン・ターマン
あらすじ
ある田舎町の炭鉱で爆発事故が起こる。死者10人が出た大惨事の原因を究明するため、保安官はなじみの検死医カールを呼び寄せる。早速町を訪れた老齢のカールは検死を始めるが、身体に一滴の血液も残っていない遺体が複数あることに気が付き、その原因を突き止めようとある遺体に近づく ─
感想
この第3話はストーリーが複雑に絡み合っていて目が離せない。初っ端の爆発事故、ここ数か月の行方不明事件たち、殺人、ある男の妙な動き─。これらミステリー仕立ての物語前半に、旧知の間柄である保安官と検察医の安心できる相棒的なやり取り。ホッとする空気感を漂わせておきながら、その後すぐに巻き起こる解剖室での阿鼻叫喚ホラーにいたるまでが一気に進んで行く。
解剖室では、この小さな田舎町で前半に起きた全ての事件の犯人が判明するのだが、保安官にとってそれはあまりに苦痛と悲しみをもたらす結果となった。
原作は何年に書かれたものなのかなぁ。ちょっと気になる(‘ω’)
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4.外見 -The Outside
監督:アナ・リリー・アミールポアー
原作:エミリー・キャロル
出演:ケイト・ミクーチ
あらすじ
小さな町で警察官の夫と暮らす銀行勤めのステイシー。彼女は自分の容姿にコンプレックスがあり、趣味は動物の剥製づくりという少し風変わりな女性。美容やゴシップ好きの職場の同僚とはそりが合わずに悩んでいた。
そんなある年のクリスマスパーティに同僚たちに声をかけられ喜んで参加した彼女は、主催の女性からテレビショッピングで話題の基礎化粧品アログロのセットをプレゼントしてもらう。美しく変身できるというそのローションを早速顔や首筋に塗ってみたものの、彼女の肌にはあわずに赤く腫れあがって、より一層醜くなってしまい ─
感想
な~んか身につまされる物語に泣けてくる。
誰しもダイエットとかすべすべの肌とか、どうにか美しくならないものかと生涯の中で一度は悩むものだと思うのだけど、ステイシーも同じ。そんなこと気にしてないよ、我が道を行くよ的に見えつつも、実はすごいコンプレックスの塊なのだった。
でもユニークな彼女にはとっても素敵なご主人がいる。「今の君のままで素敵だよ」「今の君が好きなんだよ」って何度も何度も言ってくれているのに、哀しいかな、他のことに目が行っている間はな~んにも耳に入らない。そんな素敵なご主人がいる家よりも、誰かの悪い噂やら下ネタやら本当かどうかわからないような自慢話やらの中に入りたいの?ステイシー?
この時点で彼女はもう既に何かの罠にはまってる。だから自ら幻覚や幻聴の夢の中に墜ちていき、美しい自分になる夢を見る……って思ってたんだけど、何?この結末は?
でもよく見てごらん?きちんと化粧して髪を切り、今時の派手目な服を着ただけではないか?
そんなことなら、あんな大きな代償を払わなくてもよかったのに ─
さいごに
ということで前半第1話~4話のあらすじと感想。どの物語にも主人公自らが生み出したとも言える怪物が登場する。お勧めは第3話の「解剖」でオープニングからオチにいたるまで目が離せず楽しめる(けれどちょっと“痛い”)。
後半はまた次に。では(‘ω’)ノ
書きました
Netflix「ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋」5~8話 (TV/2022)
Netflix「ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋」 前半に引き続き、後半第5話~8話のあらすじと感想を。後半はより有名な役者さんの登場で盛り上がったところにラストの第8…
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