IMAX 3Dで観てきた『パシフィック・リム』。『トランスフォーマー』と違って、無駄なドラマ部分はあまり無く、とにかくKAIJUとのバトル!バトル!バトル!! こんな巨大なエイリアンとロボットは初めて見たよー。最初は「巨大なもの恐怖症」の自分は観続けることが出来るかちょっと心配になったけど、大丈夫だった(ヨカッタ)。ストーリーは簡単で難しい部分は無いから、大人でも子供でも楽しめる。もうちょっとでパイロットと一緒に腕を振り回すところだった(アブナー
■パシフィック・リム – Pacific Rim -■
2013年/アメリカ/132分
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:トラヴィス・ビーチャム、ギレルモ・デル・トロ
原案:トラヴィス・ビーチャム
製作:ジョン・ジャッシニ 他
制作総指揮:カラム・グリーン
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
音楽:ラミン・ジャヴァディ
出演:
チャーリー・ハナム(ローリー・ベケット)
菊地 凛子(森 マコ)
イドリス・エルバ(スタッカー・ペントコスト)
チャーリー・デイ(ニュートン・ガイズラー)
バーン・ゴーマン(ハーマン・ゴットリーブ)
クリフトン・コリンズ・Jr(テンドー・チョイ)
マックス・マルティーニ(ハーク・ハンセン)
ロバート・カジンスキー(チャック・ハンセン)
チャールズ・ルー、ランス・ルー、マーク・ルー(タン3兄弟)
ロバート・マイエ(アレクシス・カイダノフスキー)
ヘザー・ドークセン(サーシャ・カイダノフスキー)
ロン・パールマン(ハンニバル・チャウ)
ディエゴ・クラテンホフ(ヤンシー・ベケット)
芦田 愛菜(森マコ幼少期)
■解説:
(allcinema)
日本のマンガやアニメ、特撮作品への造詣も深い「ヘルボーイ」「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ監督が、巨大怪獣と人型巨大ロボットとの戦いを圧倒的スケールで描き出したSFアクション・エンタテインメント超大作。出演はチャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、菊地凛子、ロン・パールマン。また人気子役の芦田愛菜が菊地凛子の少女時代を演じてハリウッド・デビューを飾ったことも話題に。
■あらすじ:
深海から突如現れた巨大エイリアン“KAIJU”。この凶悪なKAIJUは大都市を次々に襲撃、容赦なく破壊していく。そこで人類はこのKAIJUと戦うために世界中が力を合わせ、“イェーガー(ドイツ語で狩人)”という巨大ロボットを開発。2人のパイロットが操縦しKAIJUに向かっていく。がしかし、次々に現れるKAIJUは、その度にパワーアップ。次第にイェーガーでは太刀打ちできなくなっていく-
ギレルモ・デル・トロ監督が、日本アニメの大ファンでロボット映画を作ったと知って、実はとても意外だった。だってメッセージ性のあるダークファンタジー監督の印象が強い。
■主な作品
- クロノス(1993)
- ミミック(1997)
- デビルズ・バックボーン(2001)
- ブレイド2(2002)
- ヘルボーイ(2004)
- パンズ・ラビリンス(2006)
- 永遠のこどもたち(2007/製作総指揮)
- ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008)
- スプライス(2009/製作総指揮)
- ロスト・アイズ(2010/製作総指揮)
- カンフー・パンダ2(2011/製作総指揮)
- ダーク・フェアリー(2011/脚本・製作総指揮)
- 長ぐつをはいたネコ(2011/製作総指揮)
- 不思議の国のガーディアン(2012/脚本)
- パシフィック・リム(2013)
- ホビット 竜に奪われた王国(2013)
- ホビット 決戦のゆくえ(2014)
- ストレイン 沈黙のエクリプス(2014-2017)
- クリムゾン・ピーク(2015)
- シェイプ・オブ・ウォーター(2017)
- ピノキオ(2021)
- ナイトメア・アリー(2021)
・・こうしてみると、ホラーからダークファンタジー、アメコミ系に続いてアニメ作品も。とは言え欧米を舞台にした作品であったところに、時機が熟したのか、ようやくどこから見ても日本アニメに敬愛の念を表したと思われる本作を製作。自ら監督を!
しかし実際観るまでは、今まで監督された作品が歴史的メッセージ色が強い、精神的にクルものが多かったので、今回の作品も「エヴァンゲリオン」的な何か小難しい、主役の独り言が多いようなものを想像していた。それが、こんなに分かりやすい、子供も大人も楽しめる実写・CG版ロボットアニメ的作品だったとは
さて、監督が関わったこれまでの作品にも現実には存在しない生物が出てくる。
これらのほとんどがとても凶暴で人間にとっては脅威そのものの存在であるが、それは関係するごく狭い範囲の事でしかなかった。大きさもほぼ人間大だったし..
しかし、今回の敵は
もう全身に醜悪さと凶暴さ、人類の敵の皮を被り、その性格は猪突猛進型。自分たち仲間以外は全て敵。破壊、破壊、破壊して暴れ回る。身体の中に流れる血液は映画『エイリアン』のあやつらと同じく強酸性かつ猛毒な物質。それに加えて巨大さも半端ではない!小さなもので体長57m(名称オニババ)、大きなものは181m(スラターン)、重さは2000tを優に超え、181mのスラターン(カテゴリー5)では6750tというから、全く想像できない。歩く世界遺産・富士山ぐらいの勢いなのだっ(それは大げさ)
詳細はここ Wiki:パシフィック・リム「怪獣」で
『エイリアン』についてはここ
『エイリアン』(1979) - Alien
この映画からじゃないかなぁ、宇宙人を「エイリアン」って呼ぶようになったのは。それほどに強烈な怖い異星人を、それも人間はたった一人の異星人にさえかなわない、と…
2013年8月に最初の1匹“アックスヘッド”がグアム沖深海から突如現れサンフランシスコを襲った時は軍が総攻撃したものの歯が立たず、6日かかってようやく核兵器で仕留めた。この時、3つの都市を破壊されている。
もう昆虫学者や人間とバンパイアの混血児、悪魔の赤ん坊では太刀打ちできない!
一旦は安心した人類だったが、すぐに次々と現れるようになったKAIJUに太平洋沿岸諸国は環太平洋防衛軍 (PPDC) を設立し、怪獣迎撃用の巨人兵器イェーガーを建造。人類はイェーガーによってKAIJUを撃破していく。
人間同士の小競り合いなどやっている暇は無くなったのだっ!
第1世代のイェーガーが建造、初出動したのは2015年。アメリカ、日本、ロシア、中国、ペルーの各国によりまずは5体が造られた。どのイェーガーも全長80m前後、主な体重量は約2000t。重いものは8000t近くある。スピードを誇るもの、近接戦闘型タイプなどそれぞれに特徴がある。
彼らは1匹、また1匹と出現するKAIJUを打ちのめしたが、彼らにも被害が出た上、KAIJUのレベルもアップしていく。最初のアックスヘッドがカテゴリー1とすれば、2016年に東京を襲撃した3匹目オニババはカテゴリー2、2020年アラスカに現れたナイフヘッドはカテゴリー3。イェーガー側も第3世代、第4世代とレベルをアップしていかざるを得なかった。激闘に次ぐ激闘が続けられた結果、2020年の段階で最終残ったイェーガーはたったの4体となる。
※ちなみにオプティマス・プライムは全長8.5m、重量4.3t。バンブルビーは4.9m、1.6t。だって車だもんね
ところで、
イェーガーの頭部はコックピットになっており、操縦はパイロットの神経とマシンを接続する「ドリフト」という方法を取る(エヴァンゲリオンタイプでしょうか)。精神的なものと運動能力がそのままイェーガーに反映され戦闘を行う。初期のイェーガーは1名のパイロットにより操縦されていたが、KAIJUのレベルが上がるにつれ1人の人間では対処に限界が来た。
そこでパイロットは2名となり、それぞれ右脳と左脳を司り一体となってイェーガーとドリフトする。パイロット達はお互いの意識を共有し、2人が1人となるほど一体となる必要があり、結果1対1でイェーガーと同期すると同じことになる。パイロットペアの選定は非常に重要であり、高度な運動能力、戦闘能力に加えて親密度、適合率が大切になるため、ペアには親子、兄弟、夫婦と行った組み合わせが多い。
詳細はここ Wiki:パシフィック・リム「イェーガー」で
こうして7年近くも人類とKAIJUは戦ってきたが、レベルアップする敵とイェーガーの損傷、パイロットの死亡、パイロットペア育成の困難さから、環太平洋防衛軍はイェーガーによる防衛に消極的になっていく―
登場人物のキャラもたち、ここからがいよいよ本番。
環太平洋防衛軍本部がどう考えても、それは無理やろ・・・(だって、他の映画でゾンビにも突破されていましたよ)という防衛策を遂行する中、イェーガーと地球防衛に自身の全てをかけてきた男達と女の最終決戦が始まる。
そして、しばらく出現しなかったKAIJUだったが、ブレードヘッドが2024年シドニーに来襲。
・・・行けっ!ジャイアントロボっ!!
トランスフォーマーと違ってイェーガーは人間が造ったものだから、KAIJUに殴られ噛み付かれるたびに飛び散る部品がとても不安感をあおる。例え人間の精神力も戦闘能力も残っていたとしても大丈夫なのか?と。それにあんなに高いところからジャンプして中の人間は大丈夫なのか?とも。
でもねー、カッコいいんですよねー。重い巨体で疾走するストライカーや、剣を使うジプシーが。思わずパイロットと一緒に腕を振り回したくなりますよ(映画館じゃなければ)。
それと地味なシーンではあるけども、ヘリがイェーガーを吊り下げて移動するシーン。トランスフォーマーでも終盤にメガトロンが吊り下げられているけれど、何故かこのシーンに興奮する!巨体を吊り下げて運ぶことにリアルさを感じるのか、昔見たアニメかなんかに反応しているのか分からないが、人間と一体となって敵に対峙している感じがカッコいいと思っちゃうのかな。
他にはSFや怪獣もの、アニメ好きな人ならあっ?んんっ?となる場面や音や名前があったりして、そういったことでも楽しめるよ。
あー面白かったなー。まさに娯楽大作といった感じ。この感動はトランスフォーマー以来かも。
最後に画像を1枚置いて、終わりにしよう。
あ、そうだ。前までは3Dでなくてもいいのかなーっと思ったこともありましたが、今回すごく3Dを楽しめました。なんといっても前席の人の頭がそのまままるごとぴょこんと出ていても字幕が近くに寄ってきてくれるので読めますもんね。ホントに3Dじゃなかったら真ん中部分が見えないところだった。アブナー
ではまた
実はですね、このレビューをほとんど書き上げていた段階で何を思ったかブラウザを閉じてしまい、後半部分が消えるというハプニングが・・!2時間がだいなしになりやけくそになったりもしましたが、イェーガーのパイロットになったつもりで気を取り直し書き上げました。まー、命も地球の未来もかかってないんですけどね..。皆様もお気をつけを。
地球の未来と言えば9月公開のマット・デイモン主演『エリジウム』も面白そうだったですよ。
『エリジウム』(2013) - Elysium –
『第9地区』では“エビ”と呼ばれたエイリアンが難民キャンプに押し込められていたが、今度は地球そのものが難民キャンプに。押し込められているのは貧困にあえぐ人間達。…
コメント
コメント一覧 (16件)
パシフィック・リム 【2013年製作:映画】
巨大ロボットSF映画という認識で見た映画です。
周りで見たことがある人がいなかったので、
見た人がどう思ったのかは、
ネットでの感想以外からは聞いていないです。
まっ、
ネットでの感想も見ていないんですけどね。
さて、
アチキの感想を言うと、
思っていたよりもおもしろかったです。
金掛けている映画は、
すばらしいですなぁ。
もう街でのロボットと巨大生…
映画『パシフィック・リム 3D』を観て
13-67.パシフィック・リム 3D■原題:Pacific Rim■製作年、国:2013年、アメリカ■上映時間:132分■料金:2、100円■観賞日:8月26日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)
□監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ□脚本:トラヴィス・ビーチャム◆チャーリー・…
パシフィック・リム
PACIFIC RIM
2013年
アメリカ
131分
アクション/SF/ロボット
劇場公開(2013/08/09)
監督:ギレルモ・デル・トロ
製作:ギレルモ・デル・トロ
脚本:ギレルモ・デル・トロ
出演:
チャーリー・ハナム:ローリー・ベケット
イドリス・エルバ:スタッカー・…
パシフィック・リム IMAX3D(字幕) 8/19追記あり
パシフィック・リム ユナイテッドシネマ浦和 8/9公開
IMAX3D(字幕)にて鑑賞
2013年、突然未知の巨大生命体が太平洋の深海から現われる。
それは世界各国の都市を次々と破壊して回り、瞬く間に人類は破滅寸前へと追い込まれてしまう。
人類は一致団結して科学や軍事のテクノロジーを結集し、生命体に対抗可能な人型巨大兵器
イェーガーの開発に成功する。
パイロットとして選ばれた精…
観られましたか!
入れたい物を全部入れたギレルモ監督の、日本アニメに対する愛が感じられましたよねっ。映画館へ2回足を運び、ブルーレイも購入して3回目観たんですが、なんでしょう。makiさんも仰るように、この血が沸き立つ感じは?
好きなシーンは一杯ありますが、香港で貨物船を片手にKAIJUに向かっていく西部劇のようなシーンが大好きで、大好きで。他にも、歯を食いしばって戦っている青く光るヘルメットの中の菊地凛子は、まるで攻殻機動隊(←あまり詳しくない)みたいだし、もう全編、細かいところまで完璧でした。
最近もリバイバル上映が各地でされてましたね。こんなのも珍しい。
続編が非常に楽しみです!
パシフィック・リム
かかか、KAIJU!
ギレルモ・デル・トロ監督作品。巨大モンスターを「KAIJU」とよぶ事からも分かるとおり、かなり日本の特撮映画をリスペクトしています。どうやら昔日本の特撮をみてたようですよ(放送してたの?)。
対KAIJU兵器「イェーガー」には精神的負担の軽減からパイロットは二人、そのシンクロ率は作品の中でも重視されていて、二人の記憶を共有してしまうなどの面も。
特撮の設定を実…
観ましたみましたっ
大興奮でした~~~~!!!!
「トランスフォーマー」と違ってイェーガーの動きにガクガクした重量感があって
妙にリアルさを感じましたし、なにより血が沸騰する楽しさを感じました。
KAIJUの質感もなんか、よかったっ
ギレルモさん、日本人の夢をある意味つくりあげちゃったんじゃないでしょうか
こういうのがみたかったっ
イや~~~映画館に行くべきでした
私も映画館の帰りには、剣の振りのまねとか、ロケットパンチの真似とかしそうです~~
映画:パシフィック・リム
(基本的にネタバレありですのでご注意ください。)
●パシフィック・リム
2013年、太平洋グアム沖の深海に異世界とつながる割れ目が生じ、そこから怪獣が現れ、サンフランシスコを襲撃する。米軍は陸海空軍総攻撃をかけ、その怪獣を倒すことに成功する。しかし喜ぶのもつかの間、次々と怪獣が出現する。関係各国は協力して環太平洋防衛軍、通称PPDCを設立し、対怪獣用巨人兵器イェーガーを開発する。イェー…
「パシフィック・リム」 デル・トロのオタク魂、爆発
巨大ロボットVS怪獣、それは男の子ならば観てみたいと一度は思うもの・・・。 それ
パシフィック・リム
『パシフィック・リム』を渋谷シネパレスで見ました。
(1)評判がよさそうなので、随分と遅ればせながらも見に行ってきました。
本作は、深海にできた時空を越える通路を通って他の天体(「異世界アンティヴァース」)から次々と送られてくる巨大な怪獣(“kaiju”)に…
映画:パシフィック・リム Pacific Rim この夏激押しのロボットアクション!
何たって、監督が ギデルモ・デル・トロ!
前作「パンズ・ラビリンス」の文学的なキモ怪しさは勿論、ユーモラス満載で超キモい悪役たちを最高峰に面白く演出した「ヘルボーイ」が素
映画「パシフィック・リム」ロボットVSかいじゅう
映画「パシフィック・リム」★★★★IMAX・3D
チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、
菊地凛子、ロン・パールマン、芦田愛菜出演
ギレルモ・デル・トロ監督、
131分、2013年8月9日よ
コメントありがとうございます!
確かにストーリーがベタであるが故に、アクションそのものに没頭できたと思います。
が、、、しろくろShowさんはじめ、男性諸氏のレビューを読ませて頂くと
私のような怪獣新参者はまだまだきちんと観れずに細かいところを把握できていないようです!
(実を言うと、途中まで怪獣の種類が違うことに気付いておりませんでした!)
確かに何度でも映画館で観たくなる作品ですねー。続編はあるようですし、流行の3部作くらいにはなるのではないでしょうかっ!?
(何故かこの記事関連には ”っ!”とか”っ!?”を多用してしまいます)
ジプシー・デンジャーとストライカー・エウレカでパンチ・パンチ・パンチ
17日の夜に「パシフィック・リム」2D字幕版をやっと見た。
思っていた以上の直球勝負な映画だったので驚くと同時に潔い清々しさをも感じてしまった。ちょうど高校野球の時期に…
こんばんは。なんとか感想書いたので例によって"おっつけ"やって参りました(^_^;)
思い返すと楽しいことしか思い出せない映画は久しぶりでした。ストーリーに捻りがないのも逆に映画への没入度が高くなってむしろ効果的だったのではと思っているほどです。
僕のような怪獣映画好きにとっては正にツボだらけという感じでもありましたねー・・・
※TB打たせていただきます(^^)
パシフィック・リム(ネタバレ全開編) ~モリサンスコシオサエテ~
どうもです。
今回は「パシフィック・リム」について話していきましょう。
この作品について話すのは二回目だな。
前回はネタバレしないように非常に感覚的な話に終始したけど