『エイリアン』(1979) - Alien

この映画からじゃないかなぁ、宇宙人を「エイリアン」って呼ぶようになったのは。それほどに強烈な怖い異星人を、それも人間はたった一人の異星人にさえかなわない、という絶望付きで人類にその名を知らしめたSFエイリアンホラーの金字塔。それがこれ、その名も『エイリアン』。

エイリアン

■ エイリアン  Alien – ■
1979年/アメリカ/117分
監督:リドリー・スコット
脚本:ダン・オバノン
製作:ゴードン・キャロル他
撮影:デレク・ヴァンリント
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演:
トム・スケリット(ダラス船長)
シガニー・ウィーバー(リプリー)
ヴェロニカ・カートライト(ランバート)
ハリー・ディーン・スタントン(ブレット)
ジョン・ハート(ケイン)
イアン・ホルム(アッシュ)
ヤフェット・コットー(パーカー)

■解説:
大型宇宙船の薄暗い閉鎖空間の中で、そこに入り込んだ得体の知れないもの(エイリアン)に乗組員たちが次々と襲われる恐怖を描いたSFホラーの古典であり、監督のリドリー・スコットや主演のシガニー・ウィーバーの出世作でもある。
外国人を意味する名詞「エイリアン(Alien)」が、「(攻撃的な)異星人」を意味する単語として広く定着するきっかけともなった。公開時のキャッチコピーは「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。

Wikipedia

■あらすじ:
西暦2122年、貨物曳航船ノストロモ号は7人の乗員を乗せ、地球を目指していた。だが人工冬眠から目覚めたクルーたちは、知的生命体からの信号を受信したことで、AI(マザー)により航路を変更されたことを知る。やむなく信号発信地である小惑星に降り立つクルー。そしてそこで見つけたものは、かなり古いと思われる巨大宇宙船と、胸が破裂したようになって死んだ化石化しているかつての知的生命体の遺体だった ─

エイリアン

オープニングの”ALIEN”というタイトル文字が不穏な音楽と共に徐々に出来上がっていくところからして、こちらに与える恐怖のインパクトは素晴らしい。この作品は、それが最初から最後までずっと続くのだ。あわせて久しぶりに観て再確認したのは、白いツルっとした未来的で綺麗な船内ではなく、古びた金属に覆われた配管だらけの壁。金属なのに湿っていて水がポタポタ滴っている貨物船ノストロモ号の船内だ(今回観て、案外白い部屋もあったんだ、とは思ったけど…)。

それとビックリしたのは序盤の謎の大型宇宙船と化石になっている遺体。これって、そのまま『プロメテウス』じゃありませんか。確かに本作『エイリアン』を観たのは久しぶりだったけど、やっぱり記憶に残っているのはフェイスハガーが登場して以降からだったみたいで、序盤の色々については覚えてなかった…。ということで改めて今さら大型宇宙船と遺体に鳥肌っている私です。

エイリアン

これに気が付いて以降、物語は十分に分かっているから、目が行くのはその素晴らしい美術と造形。『プロメテウス』に比べてどの場面も暗目なので分かりにくいんだけど、上の大型船の船内は『プロメテウス』とほぼ同じじゃないかな。それとノストロモ号の船内。いかにも貨物船らしい無駄のない船体と貨物室。それだけに逃げ出したエイリアンの隠れ場所は山のようにある。
猫を探していたブレットがエイリアンに捕まった雨が降っているような部屋はなんだろう?熱くなった金属を水で冷やしているのだろうか。宇宙船とはいえ船内に水というのも奇妙。エイリアンの口元のアップにも水が滴っているあたり、余計に危機感を覚える。電気系統に水はだめなんじゃないのか?溜まっていくと溺れるんじゃないのか?みたいな息苦しい閉塞感と不安感かな。

エイリアン

マザーという船を管理しているAIや、船内の各種機器の表現は、やはり今となれば古く思えるのは仕方ない。2021年現在、マザーのために広い部屋は不要だろうし、操作のためのボタンやキーボードさえいらない。けれど、本作『エイリアン』1作目と2作目『エイリアン2』でも使われた、あのうるさくピー、ピーと鳴る「エイリアンモニター」。「モニターは恐ろしいもの」というトラウマを私にはっきりと植え付けたのはエイリアン2作に間違いない。あの音を聞くと何故かドキドキして落ち着かなくなってくる。モニターに現れる表示は1作目は1つだけれど、2作目は10はあったよな、確か(-.-)
あのモニターは以後、形を変えて、放射線モニターになり、熱中症指数モニターになり、何よりここ最近はJアラートなる物にもなり、今でも私を時々驚かせるのだ(放射線は使ったことないけど)。これもきっと『エイリアン』2作のせい(-“-) Jアラートでビックリして心臓が止まりそうになる人を調べたら、82%の人が『エイリアン』経験者だった、という結果が(出るかもしれない)。

それと、だ。
今(2021年夏)だから余計に感じるのだろうけれど、皆さん、地球外生物に危機感が無さすぎですよ?ぎり持ってるのはリプリーさんだけじゃないですか。どうして謎の宇宙船にある見たことも無いモノに顔を近づけるのかしら?それも、卵みたいなのがじゅわぁっと開いてきたら何か飛び出すでしょ、普通。
そして科学者アッシュとダラス船長。ケインにくっ付いて離れない未確認生物に近寄りすぎですよ、これまた。それも薄いエプロンとマスク、手袋だけで、危なっかしくて見てられない。剥がした後、自分にくっ付くとは思いませんか?

でもこれらの危機感は前に本作を観た時は感じなかった。それはやっぱり、今、世界的に起きている感染症に対する危機管理の徹底が身についたと言えるのかな。今回の事象は良くも悪くも、全人類的に多種多様な教訓を残すことになったと。今後、見たこともない卵にはきっと誰も簡単には近づかないことだろう。

エイリアン
何回見ても気持ち悪…

それとね、そもそも一つ言っときたいんだけど(まだあるんかい)、貨物母船から小惑星に調査に行くのにどうして全員で行くの?普通は一部の人だけで調査に行くよね?だって何か起きたら全滅するよ?(←色々言ってだいぶスッキリ)

最初から要所要所で危機感を持っていたリプリーが最後まで残るのも、当たり前といえばそうなのかな。最後まで冷静に出来ることをこなした彼女は、このラストから57年後、地球に帰還する(猫のジョーンズはいなかったような気がする)。そしてもっとひどい目にあうことになり、リプリーとエイリアンの伝説は続いていくのだ。

ではまた
これで『エイリアンVSプレデター』観れるかな(‘ω’)

エイリアンシリーズ
  • エイリアン(1979)
  • エイリアン2(1986)
  • エイリアン3(1992)
  • エイリアン4(1997)
  • プロメテウス(2012)
  • エイリアン: コヴェナント(2017)
  • エイリアンVSプレデター(2004)
  • AVP2 エイリアンズVS.プレデター(2007)

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