実際の社会問題、事件を下敷きにしたリアリティ重視作品
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『DAU. ナターシャ』(2020) - DAU. Natasha
かつてのソ連を丁寧に再現した広大なセットと役者、15年の歳月を使って作り出された、歴史に埋もれたごく普通の人々の物語『DAU. ナターシャ』。悩みを持ちながらも与え... -
『ナイチンゲール』 (2018) - The Nightingale
凌辱され、夫と子供の命を奪われた女性の復讐劇ということで、少し及び腰的に観始めたけれど、物語の骨格は人種差別、虐待からのジェノサイド問題にまで踏み込んでいて、監督は21世紀を生きる人々にこれでいいのか?と問いかけている。それも大きな声で。 -
『恐怖ノ黒電波』 (2019) - Bina
わぁ、久しぶりにきた「恐怖ノ黒」シリーズ!懐かしいとばかりに飛びついたものの、過去の「恐怖ノ黒」と違って、ちょっと取っ付きにくい。分かりやすくはあるんだけど... -
『ジョーカー』 (2019) - Joker
市民たちは皆、ジョーカーを祭り上げる。認める者ができてジョーカーはここで決定的にジョーカーとなった。もうピエロではない。周りの者が皆、自分を真似るのだ。その滑稽なことに笑いが止まらない。 -
複層構造の悪夢『ジェイコブス・ラダー』(1990) - Jacob’s Ladder
前にも一度観たはずなんだけど内容はすっかり忘れ、、 機会があればもう一度観たいぞーっと自分の中ではおもしろ作品に指定していた本作『ジェイコブス・ラダー』。30... -
『ノーカントリー』(2007) - No Country for Old Men
人から奪うこと、もしくは、他のヤツよりも“より”奪うことで満足する人間達が次々出てくるクライム・バイオレンス。平凡な毎日を暮らす一般市民でさえ、何か引き金さえ... -
『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013) – Dallas Buyers Club –
社会的ないくつもの問題をテキサス男ロンが命を張って経験していく。少しルールからは外れているかもしれないが、それは新しいルールが出来るまでの混乱期だからなのか... -
『ミッシング・ポイント』(2012) - The Reluctant Fundamentalist –
アメリカ対テロリスト構図の作品では無いです。主人公はあくまで自国を愛するパキスタンの青年であり、テロリストとは関係無い。巨大な夢の国“アメリカ”とこれから成長... -
『牢獄処刑人』(2013) - On the Job –
囚人殺し屋とそれを追う捜査官。でも真実の敵は簡単には手に届かないほどの大きなモノだった ―。フィリピン産「L.A.コンフィデンシャル」いいですよー。アメリカものに... -
煩悩ファンタジー『マクナイーマ』(1969) - Macunaíma –
ふわー、、世の中には変わった映画があるものですねぇ。今まで観た中だったらカルト作品第一位にこれ『マクナイーマ』を選ぶ。突拍子も無いことが場所を変えて次々起き... -
『灼熱の魂』(2010) - Incendies –
ヴィルヌーヴ監督作『灼熱の魂』は内戦に巻き込まれ、激動の時代を生きた母を探す旅物語であると同時に、未来を背負う“子供たち”の物語で、レバノンに暮らす、暮らして... -
『スリー・モンキーズ/Three Monkeys ~愚かなる連鎖~』(2008) - Üç maymun –
慎ましくも勤勉であったはずのある一家が、少しずつ人の道から外れていく様子を描いた静かな作品。そこに横たわるものは金と快楽である点が人類普遍の問題であり、宿命...