ちょっと前に面白い地獄ものドラマが配信されたばかりというのに、またもや韓国ホラードラマがNetflixで始まった。タイトルは『今、私たちの学校は…』。高校を中心に巻き起こるゾンビパニックものだ。今回は全部で12話。1話が大体60分以上あるので、しっかりと時間を作って観ていきたい(‘ω’)
■ 今、私たちの学校は… – All of Us Are Dead – ■
2022年/韓国
制作:イ・ジェギュ、チョン・ソンイル、キム・ナムス
原作:チュ・ドングン
出演:
パク・ジフ(オンジョ)
ユン・チャンヨン(チョンサン)
チョ・イヒョン(ナムラ学級委員長)
パク・ソロモン(スヒョク)
ハム・ソンミン(ギョンス)
キム・ジュア(イサク)
ユ・インス(グィナム)
イ・ユミ(ナヨン)
ハ・スンリ(ハリ)
イ・ウンセム(ミジン)
イム・ジェヒョク(デス)
キム・ビョンチョル(教師ビョンチャン)
イ・サンヒ(教師ソンファ)
チョン・ベス(オンジョ父ソジュ役)
ユン・ギョンホ(刑事ヨンナム)
■解説:
またたく間に校内に広がっていくゾンビウイルスにより、死の恐怖に直面した生徒たち。逃げ道を失った今、ゾンビになりたくなければ、自力で脱出するしかない。NETFLIX
あらすじと感想
こんなに面白くて観るのをやめられなくなるとは思っていなかったから、日曜の午後遅くから観始めて失敗。とりあえず無理やり4話で止めてここまでの感想を書くことにした。

大筋は高校から街中にまで広がったゾンビウイルスと戦う生徒たちと大人の物語。
物語は幼馴染のオンジョとチョンサンを中心に、彼ら高校生たち(4話目にはすでに10名ほどになっている…)が、いかに生き延び、自分たちの将来を勝ち取っていくかというのが筋。そこに恋心をうまく表現できない純粋さや、コメディ担当の大柄な子、さっきまで親友だった子がゾンビとなっていく悲哀などなどが一緒に描かれていく。
韓国のホラーらしく、とにかく疾走感満載。叫ぶ、走る、飛ぶ、折れ曲がる、噛みつくの驚異的パワーゾンビが秒単位で増えていくから、生き残るためには常にアドレナリン全開の戦闘モードが必要だ。それに加えてチームとしての守りの技術も重要であり、そのどちらか又は両方に所属し貢献できる力と根性が無ければ容赦のないゾンビへの道がその者を待っている。

ず~っと走り続けているばかりでは、彼らも観ているこちらも疲れるから、いったい何が起きているのかを把握し、どうすれば生き残れるのかを、じっくりとチームとして考える時間も時々はさまるようになる。こんな状態になってしまった時には、突っ走るだけでは皆共倒れになってしまう。彼らは各々が持つ得意とする考え方ややり方をうまく組み合わせ一つのチームとして結束するようになっていく(合わせて個人的な恋心とかもね)。
だが、その頃には警察や軍が出動しているにも関わらず、ゾンビは街中にもあふれかえり手の施しようが無くなっている。空を行き交うヘリコプターは、政府がこの事態を把握していることを示すものだが、その手は郊外の高校にまでは及ばない。

でも助けを呼ぶ基本「SOS」を、まず出してもいいんじゃないだろうか…?
ゾンビパニック作品といえば星の数ほどあるけれど、まず大事なのは“なぜ起きたのか?”。
本作の原因は4話目にはっきりと明かされていて、そもそものゾンビ感染1人目の表現は1話目の初っ端に披露されている。
次に大事なことはゾンビの種類(速いのか、ゆっくり系か)で、最後の注目点は“どうやって収束させるか”。
4話目までではまだウイルスの起源が明らかになったばかりで、収束のことなどまだまだ考えられない状態だが、科学教師が命をかけて刑事に伝えたことが今後のカギになっていくはずだ。だが、あらゆるゲームがそうであるように、その鍵の場所ははるか遠くゾンビの波をかき分けていった先にある。刑事たちはそこまでたどり着けるのだろうか?生徒たちはそれまでもつのだろうか…?
さ、続きみよっと
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