まずこの作品を観る前に以下の映画が未見であればぜひ観て欲しい。
『ブレードランナー 』『マッドマックス』『300 スリーハンドレッド』この『デイブレイカー』はこれら3作品にオマージュとして捧げられている(ような気がする)。
■デイブレイカー - Daybreakers –■
2008年/アメリカ・オーストラリア/98分
監督・脚本:ピーター・スピエリッグ、マイケル・スピエリッグ
製作:クリス・ブラウン、ブライアン・ファースト、ショーン・ファースト
撮影:ベン・ノット
音楽:クリストファー・ゴードン
美術:ジョージ・リドル
出演:
イーサン・ホーク /エドワード・ダルトン
ウィレム・デフォー/ ライオネル・コーマック
クローディア・カーヴァン/ オードリー・ベネット
マイケル・ドーマン /フランキー・ダルトン
サム・ニール /チャールズ・ブロムリー
イザベル・ルーカス/ アリソン・ブロムリー
ヴィンス・コロシモ /クリストファー・カルーソ
オープニングはR15+の注意のあとこれから始まる。
‘ライオンズ・ゲート’といえば『ソウ』シリーズ、『ホステル』シリーズ、『マーダー・ライド・ショー』シリーズ、『ミッドナイト・ミートトレイン』などなど、スプラッタ系ホラー映画ではよく目にする製作会社。最近ホラーに飢えてたので、自然と初っぱなからテンションが上がり期待に胸が。
吸血鬼とは?
Wikipedia
ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』、シェリダン・レ・ファニュの『カーミラ』、など、多くの創作において登場してきた。生と死を超えた者、または生と死の狭間に存在する者、不死者の王とされる。凶悪な犯罪者の通称としても使われる。バンパイヤ、ヴァンパイヤ、ヴァンピルなどとも書かれる。
一般に吸血鬼は、一度死んだ人間がなんらかの理由により不死者として蘇ったものと考えられている。現代の吸血鬼・ヴァンパイアのイメージは、ヨーロッパの伝承に起源をもつものが強い。吸血鬼の伝承は世界各地で見られ、東ヨーロッパのヴァンパイアに加え、アラビアのグール、中国のキョンシー等がある。この場合、吸血鬼という名称が用いられているが、人間の血を吸う行為は全ての吸血鬼伝承に共通するものではない。多くの吸血鬼は人間の生き血を啜り、血を吸われた人も吸血鬼になるとされている。
最近またヴァンパイアブームなのか、映画やドラマが次々と公開、発表されているがいずれもヴァンパイアはマイノリティーな存在で人間社会の中でひっそりと生きている事が多い。たまに人間に戦いを挑む者もいるが、阻止する者がいてあまりうまくいかない。そんな中でこの作品では全体の95%がヴァンパイアだ。ヴァンパイア達が普通に通勤し、通学し、生活し、社会を営んでいる。
違うのは昼夜逆転。だが暗闇の中目を光らせて動物のように身を潜めているのではない。地下鉄に乗り、車を運転し、携帯で連絡を取る。実に人間らしく、ヴァンパイアと呼ぶのもおかしいくらいだ。
このような近未来のテクノロジーに囲まれて、ヴァンパイア達は実にクラシックで上品な装いをしている。まるで人間であった時代を懐かしむようなノスタルジックな感じだ。またこの作品ではヴァンパイア達が活動する都会の夜のイルミネーションと、人間の潜伏先である田舎の風景の対比がとても美しく印象に残る場面が多い。
主演はイーサン・フォーク
1970年生まれ。テキサス州オースティン出身。
出演作はたくさんあるが、一作一作よく吟味して出る作品を選んでいるように見える。
そんな中でも自分のお気に入りは『ロード・オブ・ウォー』(2005)と『その土曜日、7時58分』(2009)。『ロード・オブ・ウォー』では決してあきらめないかっこいいインターポール捜査官、『その土曜日、7時58分』では借金を抱え込んだ優柔不断な男を演じた。
新薬もしくは秘密兵器開発系では必ず必要な悪の社長にサム・ニール
さわやかな役どころでは『ジュラシック・パーク』が有名ですね。
そしてやっぱりこのような映画に必要な人間側レジスタンスのボスウィレム・デフォー
説明するまでもありませんが少し前なら『スパイダーマン』(2002~)シリーズ、有名なのは『プラトーン』(1986)。自分が好きなのは『ワイルド・アット・ハート』(1990)。独特の風貌をいかした少し変わった役どころが多い。
レジスタンスに不可欠な女性もいます。クローディア・カーヴァン
このように映画の最初はヴァンパイアが主流になった現実と食糧危機問題、登場人物紹介で進みますが、この後は決してホラーファンを裏切りません。
こんなのやこんなのやこんなのが
なかでも一番うぇっと思ったのがこれ
彼らの言うところのコーヒーだそうで。この後もっとドロリと赤黒くなります。
このコーヒーはエドワードが社長室で秘書から出してもらったもの。高濃度で純度の高い人間の血液が入っており、とっても高価。かたや一般市民は街角にあるコーヒーショップで少し前なら20%含まれていた血液が、今や5%まで薄まり不満が爆発。日頃はクールで理知的にさえ見えるヴァンパイア市民も飢餓感から一気にヴァンパイア暴動モードへ。このシーンは見どころの一つです。
この作品はどんな場面を取っても映像がとても美しく、意外な話の展開も相まってお気に入りの一品となりました。
ではまた
目撃せよ『マッドマックス』の生き様を -Mad Max(1979)
カラカラに乾いた荒野に、もっと乾いた男たちの生きざまを描いた1970年代の作品。誰が「正」で誰が「邪」なのかは時代によって扱いが変わる。後にたくさんの作品に多大…
『300 〈スリーハンドレッド〉』(2007) - 300 –
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コメント
コメント一覧 (2件)
コメントありがとうございます。
こんな辺境の地までよくいらしてくださいました。
旅慣れておられるからでしょうか[絵文字:e-172]
また遊びに行かせてもらいます。赤鈴さんもいつでも寄ってください。
ご訪問ありがとうございます。
デイブレイカー面白そうですね。
今度DVDを借りに行く時にチェックしてみます。