『ヘルレイザー4』(1996) - Hellraiser IV: Bloodline –

苦痛が生む美- 
私は無だ 空虚な存在だ


 

Hellraiser_34

 
■ヘルレイザー4 - Hellraiser IV: Bloodline -■
1996年/アメリカ/81分
監督:アラン・スミシー(ケヴィン・イエーガーとジョー・チャペル)
脚本:ピーター・アトキンス
原作:クライヴ・バーカー
製作:ナンシー・レイ・ストーン
製作総指揮:クライヴ・バーカー、ポール・リッチ、C・キャシー・ベネット
音楽:ダニエル・リット
撮影:ジェリー・リヴリー
 
出演:
ブルース・ラムゼイ(マーチャント)
ブヴァレンティナ・ヴァルガス(アンジェリーク/地獄の王女)
ミッキー・コットレル(デ・リール)
ミート・ローフ(ボブ・ポールセン)
クリスティーン・ハーノス(リマー)
ダグ・ブラッドレイ(ピンヘッド)
 
解説:
過去、現在、未来と三つの時代にまたがり展開される、「ヘルレイザー」シリーズの4作目。
 (allcinema)
 
あらすじ:
Hellraiser_502127年。宇宙ステーションを乗っ取り、身柄を拘束されたポール・マーチャント博士。理由を問いただされ、先祖が作ったパズル・ボックスが原因で代々、地獄の死者と戦うことになった経緯を語り出す。
それは18世紀までさかのぼる壮大な物語であった-


監督アラン・スミシーとは:アメリカ映画で1968年から1999年にかけて使われていた架空の映画監督の名前。映画制作中に映画監督が何らかの理由で降板してポストが空席になったり、何らかの問題で自らの監督作品として責任を負いたくない場合にクレジットされる偽名である。使用には厳密な規定があり、映画監督からの訴えを受け付けた全米監督協会(Directors Guild of America; DGA)による審査・認定のもとに使用されていた。(Wiki)


 
『ヘルレイザー3』で表情豊かで饒舌なピンヘッドなど見たくない!と叫んだのは、今年の3月だった。あれから7ヶ月以上。最近ヘルレイザーの7作目と最新作9作目(Facebookでつぶやいてます)を観る機会があって、思ったこと。
自分はなんて我が儘で自己中心的な思い上がった人間だったのだろうか..。
ピンヘッドがべらべらしゃべる?にっこり笑ったりする?
最高です。ダグ・ブラッドレイのピンヘッドは最高だったんです
『ヘルレイザー3』では若干キラキラしていた瞳が、4でまた空虚な穴のような瞳に戻りました。これだけでも観る価値あります。出来れば最新作『ヘルレイザー:リベレーション』を観た後に、この4作目を観ればますます良さが分かって頂けるはず。クライヴ・バーカーさん、ありがとうと天を仰いで思わず叫びたい衝動に駆られるはず-
 

Hellraiser_15

 
今作では18世紀のパリから22世紀の未来まで、なんと400年もの時空を越えて、パズル・ボックス「ル・マルシャンの箱」の誕生とその旅を追体験することになる。
2127年。宇宙ステーションを乗っ取ったマーチャント博士が現場で身柄を拘束された。彼は理由を話し始めたが、それはとてつもなく荒唐無稽で、すぐには信じられるものではなかった-
 
過去
Hellraiser4_0918世紀パリ。玩具職人のフィリップ・ル・マルシャンは希代の魔術師デ・リールから「からくり箱」の作成依頼を受ける。時間をかけ、ようやく仕上がったパズル・ボックスをデ・リールの屋敷に届けたマルシャン。礼と共にすぐに追い出された彼は、窓の外から異様な光景を目にする。デ・リールとその助手ジャックによって殺され皮をはがれた女性が、デ・リールの呪文とパズル・ボックスによって地獄の扉が開き、呼び出された悪魔が取り付き美女として蘇ったのだ。
とんでもない物を作ってしまったと悟ったマルシャンは、身重の妻の静止も聞かず、なんとかパズル・ボックスを取り返そうとするが-。
 

前3作に比べて今作は最近の映画っぽく感じられて、古いイメージが無くなっている。登場人物も美形が多く、特にこの18世のパリの場面では、衣装の力も手伝ってか、おどろおどろ感がイイ
が、しかし、肝心の王女降臨シーンがちょっとアレで、1作目のフランクと2作目のジュリアに負けてる..。

現在
Hellraiser_17建築デザイナーのジョン・マーチャント。マルシャンを先祖に持つ彼は、先祖が作ったパズル・ボックスをイメージした物を作り続けている。それは延々と続くBloodline-血のなせる技なのだ。
18世紀に人間界に降臨した悪魔、地獄の王女アンジェリークはジョン・マーチャントの放つパズル・ボックスのイメージに引き寄せられるように彼のいるニューヨークへとやって来る。そこで本物のル・マルシャンの箱を見つけた王女はピンヘッドたち魔道士を呼び出し協力して、壮大なパズル・ボックスを作らせるためジョンを罠にかけようと画策する。ジョンに作らせようとしている新たなパズル・ボックスとは、地獄の扉を永遠に開放するためのものであった-。
 

地獄の王女(DVDでは姫と訳されていた)アンジェリークと元人間のピンヘッドは格が違うように思えるが、案外対等にやり合っている。色香でジョンを罠にはめようとするアンジェリークに、「そんなまどろっこしいわ」と人間の弱点を力業でついていくピンヘッド。
現代のシークエンスでは、2作目を思わせる回廊のようなシーンや鏡に映りこんでいる2人の姿が、なかなか雰囲気があって楽しませてくれる。ピンヘッドはおしゃべりで、よく働き、アクティブ。よくよく見るとお付の魔道士がいないではないか..。連れてきたのは悪魔犬だけだった。
で、現地調達したのが→ Hellraiser_43
言葉巧みに姫もだまして魔道士にしちゃいました。魔道士の数が一番少ないと言われる本作は、他の登場人物が多いのが理由なのか、な?

未来
Hellraiser_462127年、宇宙ステーション。このステーションを設計したポール・マーチャント博士は、18世紀マルシャンの子孫にあたる。代々、アンジェリークや魔道士と戦ってきたこの家系は、地獄の扉を永遠に閉じることを使命としていた。このステーションを使って魔道士たちを封じ込めることを決意した博士は、ここを乗っ取り「ル・マルシャンの箱」を開いて彼らを呼び出そうとしていた-
 

400年もの間、手こずらせてきたマーチャント家を根絶するため、ピンヘッドたち魔道士は博士の元にやって来る。このステーションには博士を拘束した軍人達もいたりして、まるであの映画エイリアンみたいなノリになっている。(だから)次々と襲われる軍人達。悪魔犬はまるであの映画物体Xみたいだが、(だから)なかなか手強く、歯をカチカチ言わせているところはチャタラーを彷彿とさせ、懐かしめる。
Hellraiser_52宇宙ステーションというSFの舞台にゴシックな魔道士達が登場し、なかなかシュールだが、割と違和感は無い。
そして、怒濤の終幕へ。
博士にとことん愚弄されたピンヘッドと、そのつぶやきのような台詞が一番の見所となっている。笑えます。

 


 
現代のアンジェリークが魔道士になるシーンや、ステーション内での話の繋がりが少し分かりにくいと思っていたら、(レンタル)DVDではかなり削ったシーンがあるらしい。そもそもこれが原因で監督が公式に本名を名乗らない結果となった(Wiki:ヘルレイザー4)。
予告編にはその削られたシーンがあるらしいが、もっとばっちり補足されているのが↓
Hellraiser IV: Bloodline (Special Edition) HD Part 1/8
ご丁寧にⅢの最後のシーンから始まる

和訳は付いていないんだけど、8/8まであるらしいねー。へぇー
 
5作目も観るつもりです。
ではまた
 

 

 

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