ようやく観た、観終わった…『るろうに剣心 最終章』
巴さんがあるらしい、と聞いて、いよいよ公開!となってからの1年待ち、ようやく終わった最終章。佐藤健剣心に心から”ありがとう”と言いたい。あなたがいたから出来た「るろ剣」実写版。たとえ少々の文句があったとしても感謝の気持ちは忘れない...
■ るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning ■
2021年/日本/138分・137分
監督:大友啓史
脚本:大友啓史
原作:和月伸宏
「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」
製作:福島聡司
製作総指揮:小岩井宏悦
撮影:石坂拓郎
音楽:佐藤直紀
アクション監督:谷垣健治
出演:
佐藤 健(緋村剣心)
新田真剣佑(雪代 縁)
武井 咲(神谷 薫)
青木崇高(相楽左之助)
蒼井 優(高荷 恵)
大西利空(明神弥彦)
江口洋介(斎藤 一)
伊勢谷友介(四乃森蒼紫)
土屋太鳳(巻町 操)
神木隆之介(瀬田宗次郎)
有村架純(雪代 巴)
高橋一生(桂小五郎)
村上虹郎(沖田総司)
安藤政信(高杉晋作)
北村一輝(辰巳)
■解説:
映画.com
和月伸宏の人気コミックを佐藤健主演&大友啓史監督で実写映画化した大ヒットシリーズ「るろうに剣心」の完結編2部作。
The Finalでは原作最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁との戦いを、The Beginningでは緋村剣心が過去を語る形式で物語が進む「追憶編」をベースに、剣心が不殺の誓いを立てるに至るまでの物語と、彼の頬に刻まれた十字傷の謎に迫る。
幕末からの激動の世に翻弄された心太少年が、剣心となり、抜刀斎となり、また再び剣心として人生を取り戻す物語。全ての作品を観終わって感じるのは、時代に、大人たちにいいように使われてきた少年剣心の悲哀。冷酷な人斬りとして名を馳せたものの、決して忘れない自身の大儀「人々に幸せな日々を取り戻す」。これを持ち続けたからこそ、志々雄に、宗次郎にならずに済んだ。巴さんと、薫殿と、斎藤や左之助と共に生きることができるように。
剣心を利用した大人たちは名を残しながらも時代の波に沈んでいったが -
二部作1つ目The Finalでは雪代縁との死闘「人誅編」、続くThe Beginningでは時代を遡り、縁との確執の元となる巴さんとの「追憶編」が描かれる。アクション映画としては、いつも通りどちらも非常に見ごたえのあるつくり。剣心の振りかぶりジャンプが大好きな者にとっては、動く剣心を大きな画面で堪能できる。
「人誅編」今回の敵は言わずと知れた雪代縁(新田真剣佑)であり、「追憶編」での見どころは新選組一番隊組長沖田総司(村上虹郎)との闘い。
何故に珍しくわざわざ役者さんの名前を入れたかというと、剣心相手にこのお二方のアクションも素晴らしく、その役者魂に大いに感服したからであります(明治時代の政治家風。知らんけど)。
The Finalを観に行く前に我慢できなくなってメイキングビデオをこっそり初めて見たんですよ。もう、すごいね!びっくり!ワイヤーで吊られてだとしても、生身の身体で動く、ジャンプする、駆け上がる、飛び降りる剣心たち…。普通の体力やなんやでは出来ないです、これは、、、(-“-)
でね、普通なら敵との戦いに、どちらかの負け(死)が良くも悪くも見たいものじゃないですか。ザク~っと、派手にね。でも『るろ剣』では実在する、しないに関わらず、敵にもそれなりに同情を誘うものがあって、たとえ結果が曖昧になったとしても納得できる、うまく話を続けていける感じになっている。この辺りの登場人物に対する感情移入がきちんとこちら側に出来上がっている、というのも『るろ剣』の特徴なのかなっと。
その関連で、The Finalに登場してきたあの人には、さすがにビックリしましたがね。嫌いじゃないけど、あなた、警察に捕まらなかったの?逃げ出したの?だって(大久保利通を)殺ってましたよね?
他にも過去作出演者全員集合みたいな場面があって、そこは映画『るろ剣』の第二の特徴で、時々私が感じる虚無感、というか虚脱感みたいなものがThe Finalでもあったかな、、あったな…(-.-)…
Avengers…assemble…!
それについでに言うと、雪代縁の大袈裟なまでのシスターコンプレックス。強い縁と弱い縁の同居みたいなことなんだろうけども、ちょっとくどかった。かなりくどかった(真剣佑さんだけに)。けどもそのくどさが薫殿の命を救うことになったんだけど。
こんな感じで、好きすぎて文句がつい出てしまう『るろうに剣心』実写版。
だが、しかし!二部作二つ目最後のThe Beginning。これだけは、ほとんど(ほとんどかい!)文句の付け所無し!思えば2014年の『伝説の最期編』の感想文最後に書いてるんですよね、私
「追憶編」はあるのかな・・・
『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014)
公開から1ヶ月半経っていた昼間の劇場は貸切状態で、まるで自宅で観ているように寛いだ状態で鑑賞。アクションシーンは今まで以上にてんこ盛りでアクション映画として充…
日頃、恋愛ものは観ない、見ないと言いながらの、この体たらく。
けれども剣心を知るためには、絶対に必要な「追憶編」。これがあるから、冷徹な人斬り抜刀斎も受け入れることが出来る。この映画「追憶編」The Beginningでは巴さんを使っての抜刀斎~剣心をとても上手く表現できていたと思う。時々このシリーズにある嫌味やくどさも(あんまり)無かったし、誰が巴さん役、、とかも気に留めずにすっと見ていくことが出来た。思い返すとThe Beginningの137分。ほとんど微動だにせず集中して観ていたものだから、終わって席を立ちあがった時に体中が痛くなってたわ。
だが、しかし!だが、しかし!!
二つ目の十字傷の付き方に文句あり!原作では確か巴さんの手からすっと落ちた小刀が剣心の頬をかすめてできたはず。きっとなんらかの理由があってのことでしょう。でも本作でのあの動作の意味が分からない。剣心は一つ目の傷の理由を巴さんに話してないし、なぜにあんな動きをしたのか?
ここは原作通り何の因果なのか、たまたま付いてしまった、そしてその傷に人生を左右される、みたいのが良かったです(‘Д’) 良かったです!!
さて、今回も胸の中の不満をぶちまけたことだし、次です。
さぁ、次行きますよ~。
「北海道編」で再連載!みたいなのを数年前に見かけたまま、そのままにしていたら、なんと!5巻まで出ているじゃないですか。ということで『追憶編』を観た帰りに大人買い(以前の「ゴルゴ13」よりは、かなりましな行動)。うはうはしながら今、読んでます。
これが実写化されるのは3年後かな~、5年後かな~(*‘ω‘ *)
↓以前の「ゴルゴ13」の行動はこちら
コミック再考2012 ~GW明け。さらに現実逃避してみる
自分は凝り性なので、今までどっぷりとハマったものがいくつか(も)ある。
そんな中で青春(必ずしも10代とは限らない)前後にハマった事の中にいくつかのコミックがある。(マンガとも言う。) 今回はそんなものを紹介していきたい。
それではまた、「北海道編」でお会いしましょう
🎬おまけ
たまたま遊びに行く予定にしていた姫路城横にある姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」。そこの白壁が『るろうに剣心』のロケ地と知って(もちろんすぐにどのシーンか分かった)、テンションマックスで撮影したのがこの写真。
巴さんが泣き崩れていた場所は、ちょうど現代の少年が立っている辺りかな~、もうちょっと後ろかな~、反対側かー?
このロケ地では、『るろ剣』5作のうち3作が撮影されて、その時のセットが2021年6月末までの予定で展示されているそうです。
姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」
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