『るろうに剣心 京都大火編』(2014)

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1作目を映画館で観ずに非常に後悔する事になった管理人momorex。行ってきました。前作よりアクションは多く、京都での大好きなシーン“屋根瓦走り”もあった。だが、だが、、、話が詰め込まれ、大事なシーンが削り取られ、原作読んでなきゃ分かりにくいのでは?なおかつ完全に「・・続く・・」状態で終わるし、3作目は更なる詰め込みになるのでは・・・

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■ るろうに剣心 京都大火編 ■ 2014年/日本/139分
監督:大友啓史
脚本:藤井清美、大友啓史
原作:和月伸宏「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」
製作:上木則安 他
制作総指揮:ウィリアム・アイアトン
撮影:石坂拓郎
音楽:佐藤直紀
主題歌:ONE OK ROCK「Mighty Long Fall」

出演:
佐藤 健(緋村剣心)
武井 咲(神谷 薫)
青木崇高(相楽左之助)
蒼井 優(高荷 恵)
大八木凱斗(明神弥彦)
藤原竜也(志々雄真実)
神木隆之介(瀬田宗次郎)
三浦涼介(沢下条張)
高橋メアリージュン(駒形由美)
江口洋介(斎藤 一)
伊勢谷友介(四乃森蒼紫)
田中 泯(翁)
土屋太鳳(巻町 操)
福山雅治(謎の男)

解説:
和月伸宏の人気コミックスを佐藤健主演で実写映画化し大ヒットした「るろうに剣心」の続編にして完結編を、前後編2部作で描く時代劇アクション大作の前編。“不殺の誓い”を立て神谷薫らとともに平穏に暮らしていた緋村剣心が、やがて日本の命運を懸けた過酷な戦いに身を投じるさまを、前作を上回る迫力のアクションとスケールで描き出す。共演は武井咲、藤原竜也、伊勢谷友介、青木崇高、蒼井優、神木隆之介、江口洋介ほか。監督は前作に引き続き「ハゲタカ」「プラチナデータ」の大友啓史。

あらすじ:
幕末に“人斬り抜刀斎”として恐れられた伝説の男、緋村剣心。新時代を迎えた今は、女師範の神谷薫ら大切な仲間たちとともに穏やかな日々を送っていた。そんなある日、新政府の大久保利通に呼び出され、剣心の後釜として“影の人斬り役”を務めた志々雄真実の暗殺を依頼される。維新後、口封じのために新政府によって焼き殺されたはずの志々雄。しかし奇跡的に甦り、京都で恐るべき戦闘集団を作り上げると、日本転覆を目論み暗躍を始めていた。送り込まれた政府の討伐隊はあえなく返り討ちに遭い、もはや剣心しかその使命を託せる者はいなかった。やがて、大切な人を守るために自らの運命に立ち向かいことを決意した剣心は、薫の必死の制止を振り切り、ついに京都へと旅立つのだったが ―
(allcinema)


るろうに剣心京都大火編_23さて、
薫殿の道場で平穏な生活を送り始めた剣心が、人斬りだった時のツケを払わなくちゃいけなくなった今回のお話は『京都編』。敵の大将は包帯の男こと志々雄真実(ししお まこと)。元は剣心と同じ人斬りで剣心の後輩に当たる。けれども維新が成功した時にとった行動が二人の運命を真っ逆さまに。まぁ、志々雄は同情する点もあるんだけど、結局アレですよ。『ロード・オブ・ザ・リング』で言うところの“サルマン”みたいになっちゃって、明治政府転覆を目指して徒党を組み、政府はおろか民の命を脅かす存在に。

るろうに剣心京都大火編_16剣心と志々雄の剣の腕は互角。ということで時の政権トップ大久保利通に志々雄討伐を頼まれる剣心(ちょっと言うと大久保利通のキャスティングには不満)。そして又、斎藤一と一緒に志々雄の本陣である京都へ向かうわけですね。きちんと言えば、志々雄を「殺す」ことになるからと、殺さずを誓った剣心は京都行きを葛藤したり、薫殿に止められたり、と簡単な決断では無かったのであります。

「拙者はるろうに、また流れるでござるよ」

平和な毎日に別れを告げて、薫殿を抱きしめ旅立つ剣心。
この後、恵さんにそそのかされて京都へと剣心を追う薫殿。「いっつも、いつも剣心(男)の邪魔ばかりして」とは、一緒に観に行った青年Aの台詞だけど、剣心もずるいよねー。抱きしめちゃイカンわ。

るろうに剣心京都大火編_19・・てな感じで御庭番衆なんかと絡みながら話が進む。その剣心の動きを全て把握している志々雄。ここからは瀬田宗次郎が剣心の周りに見え隠れし、アクションシーンも本格的に。
動きが速い、相変わらず。目がついていかなかった。
今回は小さな村を襲った志々雄一派の男達、沢下条張、瀬田宗次郎との戦いが大きな見どころ。合わせて剣心の持つ逆刃刀の由来なんかも出てくるけれど、志々雄との最終決戦は次回作に繰り越し。あの壮絶な三つ巴、四つ巴の戦いはどう映像化されているのかなー
おまけ:左之助が「二重の極み」を会得したシーンはばっさりカット。青年A怒り心頭。〉

■キャストについて

(周囲の限定した狭い世界で)皆が心配した藤原竜也氏の“志々雄真実”は良かったですよ。もうちょっとカリッと細めで、尚且つ二頭筋は発達していて、もっと傲慢で偉そうさが出ていれば完璧だったけど。瀬田宗次郎はバッチリ。にっこり笑顔も声も想像通りだった。
十人刀で唯一たっぷり登場した沢下条張は見た目は違えど、大阪弁の不遜な感じが面白かった。これまた(狭い世界で)非難囂々だった駒形由美。こちらは反対の意味で気にならなかった。というのも台詞はほとんど無くて完全な添え物状態。この人の活躍は次の『伝説の最期編』に期待。
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添え物と言えば、がっかりだったのが四乃森蒼紫。アレじゃ、ただの頭おかしなストーカーじゃないか。登場させる必要あったのかなー、翁とのやり取りがあるとは言え。
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さて次の『伝説の最期編』は9月13日公開だー。
ホントにここに志々雄激闘と巴さん絡みが入っているのか?3作目は志々雄だけにして、巴さんと縁編は4作目でいいのでは・・・

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コメント

コメント一覧 (9件)

  • 確かにこの作品のアクションは見どころ満載ですよね。
    戦いの中にも物語があるというか、相手によっても違っていて見応えがあります。うまく映画化したと思います。
    3作目は複数人での戦いもありますし、ますますアクションが冴え渡ると思いますよー^^

  • 原作はほとんど読んでないですけど、割とストーリーは理解出来ました。
    まぁ、ストーリーよりもアクションですかね、私的にこのシリーズは。
    邦画でこれだけの魅せるアクションが演出出来るていう部分に感心させられます。
    下手な監督だと、なんちゃってチャンバラになりかねませんから。
    前作も好きでしたが、アクションシーン全てがパワーアップしていたので、評価としてはこちらの方が高くなりました。
    後編にも期待しています。

  • るろうに剣心 京都大火編

    2014年
    日本
    139分
    アクション/時代劇
    劇場公開(2014/08/01)
     
     
     
    監督:
    大友啓史
    原作:
    和月伸宏『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』
    脚本:
    大友啓史
    主題歌:
    ONE OK ROCK『Mighty Long Fall』
    出演:
    佐藤健:緋村剣心
    武井咲:神谷薫
    伊勢谷友介:四乃森蒼…

  • 蒼紫さん、アレじゃホントにストーカーでしたよね。
    衣装的にも剣を持つ姿的にも、絵面はコミックそのままなのに、なんか勿体なかったですね。
     
    アクションはホントにいいですね、この映画は!
    初めて観た時は驚きました。あの剣心の重心低めの素早い動きとか、刀を振りかぶってのジャンプとか、全然おかしくないですものねー。
    いいわー、佐藤健君(うちの周りでは不評なんですけどね^^;)。
    もう一回、読み直したいですね。

  • 私は左ノよりも蒼紫さまの扱いに怒り心頭でございましたよ
    でも仕方ないんですよね、前作ででてこなかったから…
    絡みようがないというか…でもあれじゃキチガイだよー(涙)
     
    説得力のあるアクションが、映画をとても活写しておりますね
    時代劇とはいえ原作が漫画ですから、「ザ・時代劇殺陣」に拘る必要もあまりないということもあってか、エンタメアクションが、実にスピードがあって見た目カッコイイものとして映りました、面白かったですね!
    漫画コミックスはもう十数年前に売っちゃったんですが、
    また見直したくなりましたよ

  • るろうに剣心 京都大火編

    【概略】
    新時代を迎え、緋村剣心は大切な仲間と穏やかな日々を送っていた。そんなある日、剣心は新政府から剣心の後継者として“影の人斬り役”を務めた志々雄真実を討つよう頼まれる。
    アクション
     
     
     
    正直ストーリーは連載当時にリアル読んでいただけなのではっきりとは覚えてない…コミックスももってたはずなのになー^;でも、こんな話じゃなかったよね、混ぜこぜになってるなー。
    蒼紫さまの伊…

  • 時代なのか、俳優なのか、視聴率なのか分かりませんが…
    でもこの「るろうに」の興行成績からみると、原作の力が大きい点に加えて、案外、日本、日本人の歴史に興味がある人が多い、もしくは剣を持って戦いたい、という平和な時代ならではの欲求があるのかもしれませんね。
    原作そのままに見えるアクションもいいですしね。
    新しい時代劇の幕開けになればいいですねー

  •  時代劇斜陽の現代、今やNHKの大河ドラマか木曜時代劇、もしくはローカル局が放送する過去の時代劇ぐらいです。
     
     その中で本作シリーズは元気が良い。私も不満は多々ありますが、頑張ってほしいと思います。袴姿でのアクションは動き辛いと思いますが、かといって萬屋錦之助や市川雷蔵らが健在だったころのような正統派の殺陣だけでは若者の心は掴めない。
     
     シリーズ化されて、その中で完成度の高い作品が出てくれればと期待しています。

  • 『るろうに剣心 京都大火編』

    剣心の後継者として人斬りを引き継いだ
    志々雄真実が明治政府へ復讐を企てていると知り、
    剣心は、単身で志々雄のいる京都へ向かう…
     
    【個人評価:★★★ (3.0P)】 (劇場鑑賞)
     
    原作:和月伸宏
    『伝説の最期編』は9/13公開予定