なんていうのかな~、面白い映画っていうのは何度観ても、いつ観ても面白いよね~。っということで何度観たか覚えてない『プラネット・テラー in グラインドハウス』。実は『デス・プルーフ』の方が好きなんだけど、こっちも豪華な出演俳優たちが乗りに乗って演ってる感じは負けてない。2本対になってるのには理由があるんだね(・ω・)
■ プラネット・テラー in グラインドハウス – Planet Terror – ■
2007年/アメリカ/105分
監督:ロバート・ロドリゲス
脚本:ロバート・ロドリゲス
製作:クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス他
製作総指揮:ハーヴェイ・ワインスタイン他
撮影:ロバート・ロドリゲス
音楽:グレーム・レヴェル他
出演:
ローズ・マッゴーワン(チェリー・ダーリン)
フレディ・ロドリゲス(エル・レイ)
ジョシュ・ブローリン(ブロック医師)
マーリー・シェルトン(ダコタ・ブロック医師)
レベル・ロドリゲス(トニー・ブロック)
マイケル・パークス(テキサス・レンジャー/ダコタの父)
ジェフ・フェイヒー(J.T)
マイケル・ビーン(ヘイグ保安官)
トム・サヴィーニ(トロ副保安官)
ナヴィーン・アンドリュース(科学者アビー)
ブルース・ウィリス(マルドゥーン中尉)
クエンティン・タランティーノ(兵士)
ファーギー(タミー)
■解説:
「デスペラード」「シン・シティ」のロバート・ロドリゲス監督が、凶暴なゾンビ軍団に立ち向かう美女たちの活躍をB級テイストたっぷりに描いたホラー・アクション。映画.com
Contents
あらすじ
軍が化学兵器として研究を進めていた「PC-2」。その物質を吸い込むと細胞が膨れ上がり身体の穴という穴からどろどろになって出てくるという恐ろしいもので、その出てきた体液を浴びたものにもウイルスのように伝染していく。その恐ろしい化学兵器が反乱兵士によって流出。反乱兵士をはじめとする基地周囲の町の人間が「PC-2}を浴び、あたり一帯が阿鼻叫喚の地獄へと化す。
その町で暮らす人々や保安官たちはなんとか町から脱出するため化け物たちに立ち向かうが ─
感想
一言でいうならゾンビなんだけど、ちょっとだけ違うのは感染してすぐに出る症状が火傷の水疱みたいなもので、それが徐々に大きく広がっていき、どろどろと溶け出すように皮膚が流れていく。と、同時に人間の脳を食べるという行いも合わさって、あっという間にそこらはゾンビだらけになっていく。
どろどろといえば最近見たこれに似ている
『吐きだめの悪魔』(1987) -Street Trash-
いいタイトルでしょ。だからまたまたタイトルに惹かれてオソレゾーン配信で観てみました。もうね、あっちを向いてもこっちを向いても最低最悪の○ズ、○ズ、○ズ…。よくこ…
軍や人々に不満を持ってしまった反乱兵士が全ての元凶なんだけど、自分たちは血清を持っている。けれどこの血清はずっと吸引し続けないといけないという代物で、吸引マスクを外すとすぐに症状が現れるやっかいなものだ。
戦う人々はゾンビを倒すだけではなく、この反乱軍も相手にしなくてはいけないという二重苦を背負っている。だが、この戦う人々はとても頼りになる素晴らしいチームで、命を張って自分たちの出来ることを精一杯やりぬく覚悟で脱出のため戦っている。
本作も『デス・プルーフ』と同じく、妖艶なチェリーのダンスに始まり、伝説の二丁拳銃さばきが鮮やかな謎の男エル・レイ、職務を全うするために生まれてきたような保安官(『エイリアン2』のマイケル・ビーン)。バーベキューソースに命をかけているJT。今回のジョシュ・ブローリンはとっても嫌なパワハラ夫、その妻ダコタは夫にされるがままになっている弱い妻じゃない、最後まであきらめない行動力のある女性。
そして何より反乱軍のリーダーは、私の知っているブルース・ウィリスだ。『シン・シティ』(2005)の少し後で、苦み走った男臭さが出ている一番好きな時代のブルース・ウィリスだ。
その他、個性豊かな登場人物と各人にドラマ性を持たせた設定、多くのゾンビで成り立っていながら、常に舞台は目まぐるしく転換していく。全体的な作品の雰囲気はグラインドハウスらしく、忘れられ管理もきちんとされていなかった缶に入ったままの傷だらけの70年代のフィルムのよう。これだけのものをジェットコースターのように詰め込んでなお、破綻せずに最後まで魅せていくのはさすがロバート・ロドリゲス監督だ。
監督ロバート・ロドリゲス
ロバート・アンソニー・ロドリゲスは、メキシコ系アメリカ人の映画監督。主にアクション映画を得意とする。自らの出自同様ラテン系を中心としたキャスティング、短いカットを重ねたスピード感のある銃撃戦、作中に登場するギター型マシンガンなどの馬鹿馬鹿しい小道具が特徴。撮ったフィルムは、必ず自ら編集を行う。
Wikipedia
ホラー映画、特にゾンビ物のファンでもあり、1999年に『パラサイト』のプロモーションで来日した折、映画雑誌『映画秘宝』1999年9月号の企画で北村龍平と対談した時も、最後はゾンビ映画の話題で盛り上がった。一番好きなゾンビ映画はジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』と語っている。
■主な作品
- エル・マリアッチ(1992)
- デスペラード(1995)
- フォー・ルームス(1995)
- フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996)
- パラサイト The Faculty(1998)
- スパイキッズ Spy Kids(2001)
- スパイキッズ2 失われた夢の島(2002)
- スパイキッズ3-D:ゲームオーバー(2003)
- レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード(2003)
- シン・シティ(2005)
- シャークボーイ&マグマガール 3-D (2005)
- グラインドハウス(2007)
- プラネット・テラー in グラインドハウス(2007)
- デス・プルーフ in グラインドハウス(2007)製作
- ショーツ 魔法の石大作戦(2009)
- プレデターズ(2010年)製作
- マチェーテ(2010)
- スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション(2011)
- マチェーテ・キルズ(2014)
- シン・シティ 復讐の女神(2014)
- 100イヤーズ(2015年製作。公開は100年後の2115年を予定)
- アリータ: バトル・エンジェル(2018)
- アグリードール(2019) 原案
- ヒーローキッズ(2020)
- マンダロリアン(2020)
- ボバ・フェット/The Book of Boba Fett(2021-2022)
おっ、ほとんど観てる。ほとんど観てるわ。だって昔から二人のロバート監督(ロドリゲスとゼメキス)は好きだった。タランティーノ監督と一緒に製作してくれたこの「グラインドハウス(エクスプロイテーション映画やB級映画などを2、3本立てで上映していたアメリカの映画館のこと。本作は、当時の上映作品の雰囲気を再現している。Wikipedia)」企画もとても面白い。それに上の主な作品の中にある“100年後に公開”って何?今生きている人はほとんど観れないやんか(‘ω’)
一度観ただけでは分からないような難解系の映画作品も好きだし、重厚な感じのSFも好きだけど、こういったお客さんを喜ばせるというエンターティメントの基本に振り切った作品、何より作り手が楽しんで作っているのが手に取るように分かるという意味で、ロドリゲス監督とタランティーノ監督は私の中では一番だ。
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