久し振りな感じのするSFホラー。基地のある惑星で一番遠い星インフィニに派遣された捜索チーム。電源の再起動により氷点下70度の室温がどんどん上がる。それと共に目覚め、再び動き出したモノとは・・・?
■ INFINI/インフィニ - Infini – ■
2014年/オーストラリア/110分
監督:シェーン・アビス
脚本:シェーン・アビス、ブライアン・カチーア
出演:
ダニエル・マクファーソン(ウィット・カーマイケル)
グレース・ハン(クレア)
ルーク・ヘムズワース(チャーリー)
ブレン・フォスター(モーガン)
ルーク・フォード(チェスター)
2014年/オーストラリア/110分
監督:シェーン・アビス
脚本:シェーン・アビス、ブライアン・カチーア
出演:
ダニエル・マクファーソン(ウィット・カーマイケル)
グレース・ハン(クレア)
ルーク・ヘムズワース(チャーリー)
ブレン・フォスター(モーガン)
ルーク・フォード(チェスター)
■解説:
閉鎖された惑星基地を舞台にした近未来SFスリラー。「マトリックス」シリーズを手がけたアートディレクターらが参加している。監督は「シャドウ・ワールド」(未)のシェーン・アビス。主演はテレビドラマ『ネイバーズ』のダニエル・マクファーソン。特集上映『未体験ゾーンの映画たち2016』にて上映。
■あらすじ:
惑星基地インフィニに転送された調査員を助けに救助チームが向かうと、そこではあるものが誕生していた ―
(Movie Walker)
「未体験ゾーンの映画たち」で前回の記事『マーターズ/2015リメイク版』の直前に映画館で鑑賞。この日、管理人momorexさんは【ホラー映画三昧お一人様イベント】を初開催したのでした。
内容はSF版密室スリラー的王道ともいえるもので、思い出されるのは『エイリアン』とか『イベント・ホライゾン』、『パンドラム』。こんな感じを期待してはいたのでありますが、はっきり言うと少し期待外れ(前回に続き・・)。
時は23世紀。スリップストリームという転送技術が開発され、人間は一瞬にして遠くの惑星まで往復できるようになっている時代。この技術は簡単にいうと、人を分子レベルにまで崩して発送、到着後すぐさま組み立てるというもの。もちろん危険です。よく失敗します。文字通り命がけ。
ただ、この23世紀では人類のほとんどが貧困化しており、この技術を使って向かう惑星での労働の対価がいいものだから、利用者は大勢。そして事故も多く起きているのだった。
そんな中、人類が征服している中で一番地球から遠い惑星インフィニで事故が発生。一人を残して全員死亡。その残った一人も精神に異常を来しており、危険なモノを地球に送りつける可能性大ということで、軍人チームが出発する事になったものの、またもや別の事故が発生。そのインフィニに一人飛ばされてしまった男カーマイケルを救助することに。
そしてここからは遠い惑星版『プライベート・ライアン』へと。
この辺りから、なんかちょっとお話がおかしいよね?と思い出す。
だってワープ技術での事故多発でどんどん人が死んでいるのにそれには目をつむって、いくら狂人がいるからとしてもたった一人を助けるために、わざわざ行くか?と言っても地球時間では5分とかそんなくらいの間の出来事なんだけど(インフィニ時間では24時間)。
とにかく無事にインフィニ到着。基地内は電源故障でマイナス70度(北極圏近辺なみ)。何もかも凍っている。基地にいた人数は確か1600人だったと思うが、当然彼らの死体もそこかしこで凍っているため、気をつけないと人体氷が飛散することになる。当然、救出チームは電源修理をまず行い、基地内温度は快適な温度にどんどん上がるが、、、
まぁ、ここが非常にグロい。
基地の人々はとても凄惨な状態で死んでいるため、室温上昇と共に液体化する大量の血液がどろどろと、あちこちで流れ出す。言及は無かったものの、私としては臭いも相当なものではなかったかと思う。
ま、溶け出し、動き出したのはこれだけでは無かったという所が今回のお題。未知のウィルスか?生命体か?でもこれ、当然ですよね?「北極の永久凍土の中に古代のウィルス発見!?」とか、「掘り当てたエジプトの古代遺跡で未知のカビ発見か?」とか、20世紀でもやってるのに、23世紀でしょ?ちょっと危機管理能力が低いのでは・・(-.-)
ま、そういうことで一緒に息を吹き返した未知の生命体。この基地ではそれを研究していたものの、汚染が始まり一気に全滅へと進んだのだった。今回、訪れた数名のチームと飛ばされた男、生き残りの男らは、この危機を解決し無事に地球に戻れるのか?
けど、ひとーりずつ感染していくんですよ、やっぱり。
誰が感染しているのか?という緊迫感は理解できるんだけど、長いんだなー、ここの描写が。これに感染すると暴力的になるという症状が出る。けれど、この緊張感の中では訓練されていたはずの軍人でさえ理性を失い、滅茶苦茶な行動を取り出すことに。それが感染のせいなのか違うのか、疑心暗鬼に陥り、半ばパニックになっていく彼ら。
分かるんだけど、数の決まった顔ぶれの中で同じような葛藤と喧嘩が続くモノだから、実は何度かウトウトしてしまった・・・
ま、それでもラストは大きく話が展開して、ボヤッとしていると付いてけなくなるので注意しよう(・∀・) 私としては、アレはとっくに地球に来てたって思うんだけど
あ、違う?(ウトウトしてたからな・・・(-ω-)
今回、この私を映画館へと転送させた「未体験ゾーンの映画たち」。
2016.1.2から始まった今年2016も後半にさしかかっております。公開劇場は東京と大阪の各1館ではあるのですが、鑑賞料金1,300円、2本目からは半券を見せると1,100円になるというありがたい催しです。
公式サイトではオンライン配信が同じ1,300円で始まっているようですね(-ω-) それに、あら?2012~2015年度の作品は1本無料で観ることができますよ。
公式サイト:未体験ゾーンの映画たち2016
momorexさん今年のオススメはこちらの記事で これでいいのか!?『パラドクス』(2014)