『死霊のはらわたII』(1987) - Evil Dead II –

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■死霊のはらわたII - The Evil DeadII -■
1987年/アメリカ/85分
監督:サム・ライミ
脚本:サム・ライミ、スコット・スピーゲル
製作:ロバート・タパート
製作総指揮:アーヴィン・シャピロ 他
撮影:ピーター・デミング
音楽:ジョセフ・ロデュカ
 
出演:
ブルース・キャンベル(アッシュ)
サラ・ベリー(アニー・ノウビー)
ダン・ヒックス(ジェイク)
キャシー・ウェズリー(ボビー・ジョー)
デニス・ビクスラー(リンダ)
リチャード・ドメイアー(エド)
セオドア・ライミ

解説:
より充実したSFXと、S・ライミの特徴とも言える完成されたカメラワークでグレード・アップされた続編、ではなくリメイクに近い第2弾。前作の荒削りだがエキサイティングなスタイルは若干薄らいだものの、映画的にはかなりまとまっている。クライマックスからラストにかけての新たなるシリーズ目指しての大幅な変更は、この作品を一気にスプラッター・ホラーから伝奇SFへと変貌させた。その結果はシリーズ第3弾「キャプテン・スーパーマーケット」で明らかになる。
 (allcinema)
 
あらすじ:
Evil Dead II_12森の中にある小屋を訪れたアッシュと恋人リンダ。そこでオーナーである古典学者のテープレコーダーと「死者の書」と呼ばれる不気味な本を発見。本を読み進めるうち、悪霊を目覚めさせる呪文がテープレコーダーから流れ、あっという間にリンダに悪霊が乗り移り、孤軍奮闘するアッシュであったが-


Evil Dead II_22ブルース・キャンベルの一人芝居にますます磨きがかかった「死霊のはらわた」第2作。
1981年の第1作続編というよりは、リメイクでありストーリーや登場人物もかなり変更されている。ブルーレイの特典にあったブルース・キャンベルのインタビューによると、第1作は映画好きではあるが製作には全くの素人大学生が必死にお金を集めて作ったものであったらしい。制作費も色々と発表されているが、実際には85,000ドルであったとのこと。それと比べてこの第2作は、すぐに充分な制作費が集まったが、前作よりも面白い(お金になる)ものを作らなければならないという重しがあったということだ。
とは言え、前作のコメディすれすれホラーの風味が今作ではますますパワーアップし、しかも3作目もありますよー的な商業精神もしっかり突っ込まれている。
かなり前に観たこの第2作だったが今回久しぶりに観直して、どうやら2作目と3作目が一緒くたに記憶されていたことに気がついた..。

 

    

 
Evil Dead II_25森の奥深くの小屋に恋人のリンダと一緒に遊びに来たアッシュ。楽しく時を過ごしていた2人だったが、アッシュがふと小屋オーナーの机にテープレコーダーがあるのを見つける。何気なくボタンを押し再生されたものは、にわかには信じがたい世にも恐ろしい内容だった。
古典学者であるオーナーが海外の発掘現場で見つけた「死者の書」。それによるとこの本を読み進め、書いてある呪文を唱えることで悪霊を呼び出すことが出来るという。アッシュが机の上をふと見ると妙な表紙の古そうな本が1冊あるではないか。そしてテープは呪文を読み始める。
森の奥から地面を這うように、凄いスピードで目に見えぬ何者かが小屋へと向かう。そしてソレは一人で髪をとかしていた恋人リンダのいる部屋へ。
 
Evil Dead II_18-と、ここまでは1作目と同じ流れ。今回はグループではなく2人であったため、あっという間にリンダに悪霊が乗り移る。そしてアッシュは(まるで慣れた手つきで)リンダの首をはね飛ばし森へ埋める。しかしソレは首と胴体がばらばらの状態で蘇りアッシュを襲う。そしてアッシュも悪霊に取り憑かれ-。
 
これでは話が終わってしまう なので今回は、このアッシュが悪霊と化した小屋へ、他の新たな登場人物達がやって来る。その1人がオーナーの娘で、ちぎれてばらばらになっていた「死者の書」の数ページを父親に届けに来る。同行者は娘の恋人と道案内をすることになったカップル2人。この4人は何も知らずに小屋に辿り着き、恐ろしい目に遭う、と。
 
 
Evil Dead II_031作目では、悪霊に取り憑かれた女性達がそれぞれ非常にいい味を出していて、本当に不気味で怖かったが、本作の悪霊達は正直なところ、いろんな意味で小綺麗にまとまっており、実はあまり怖くない。
本作の見所は、最初に書いた通り一にも二にもブルース・キャンベルの一人芝居に尽きる。顔芸だけではなく、全身を使ったアクロバティックな動きにぜひ拍手を。撮影は大変だったに違いないが、彼自身、3作の中でこの2作目が一番のお気に入りだそうだ。
 
  1作目『死霊のはらわた
  3作目『死霊のはらわたIII / キャプテン・スーパーマーケット
 


 
本シリーズでは悪霊を呼び出す書物として登場した「死者の書」。
このホラーやファンタジー作品などで度々登場する「死者の本」とは?

ネクロノミコン (Necronomicon)(死者の書)
Evil Dead II_06ネクロノミコン (Necronomicon) は、怪奇作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの一連の作品に登場する架空の書物である。ラヴクラフトが創造したクトゥルフ神話の中で重要なアイテムとして登場し、クトゥルフ神話を書き継いだ他の作家たちも自作の中に登場させ、この書物の遍歴を追加している。
 
アラビア人アブドル・アルハズラットが730年にダマスカスにおいて書いた「アル・アジフ(Al Azif)」が原典であるとされる架空の魔道書。複雑多岐にわたる魔道の奥義が記されているとされ、それ故か魔道書そのものに邪悪な生命が宿ることもあるという。
「ネクロノミコン」とは「死者の掟の表象あるいは絵」の意で、現存する版本の多くは17世紀版で、ハーバード大学のワイドナー図書館、パリ国立図書館、ミスカトニック大学付属図書館、ブエノスアイレス大学図書館などに所蔵が確認されているが、完全なものは世界に5部しか現存していないと設定されている。

 
架空の書物だったんですね。ホントに存在すると思ってた..。
 

    

 
2013年、アメリカ公開が決まっている女性版アッシュの『死霊のはらわた』。
予告編を見るに1981年の1作目と本作2作目があわさって、新たなストーリーが作られているような感じなので、2013年度版を観る前には、ぜひブルーレイにもなっているこの2作目を観ておきたい。
ではまた
 
  100レビュー目が『死霊のはらわた(1981)』、2012年最後が『死霊のはらわたII』。
  来年もいい年になりますように