『モスダイアリー』(2011) - The Moth Diaries –

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けだるい美少女学園もの?・・違う。ヴァンパイア?・・違う。ぃゃ、確かに美少女が登場するヴァンパイアものらしいのだが、なーんか中途半端。美少女学園ものに必要な、ありがちな事は全部入れてあるのだけれど、時代が現代だからなのか、ミステリアスさが足りなくて、とても「ゴシック」ホラーとは呼べない。・・ぅ~ん・・・

■モスダイアリー - The Moth Diaries -■

2011年/カナダ・アイルランド/82分
監督:メアリー・ハロン
脚本:メアリー・ハロン
製作:カリン・マーティン 他
製作総指揮:ノートン・ヘリック 他
撮影:デクラン・クイン
音楽:レスリー・バーバー
出演:
サラ・ボルジャー(レベッカ)
リリー・コール(エネッサ)
サラ・ガドン(ルーシー)
スコット・スピードマン(デイビス先生)
ジュディ・パーフィット
ヴァレリー・ティアン
メリッサ・ファーマン
アンヌ・デイ=ジョーンズ
ジュリアン・ケイシー

解説:
 「アメリカン・サイコ」のメアリー・ハロン監督が女子寄宿学校を舞台に、謎めいた転校生の登場によって親友との仲を引き裂かれていく思春期の少女の危うい心模様を、ゴシック・ホラーの要素を織り交ぜ、耽美的に綴った美少女ミステリー・ドラマ。出演は「Dr.パルナサスの鏡」のリリー・コール、「危険なメソッド」のサラ・ガドン、「スパイダーウィックの謎」のサラ・ボルジャー。
 (allcinema)

Contents

あらすじ:

父親自殺後、寄宿学校で学園生活を送るレベッカ。唯一の慰めは親友ルーシーの存在だったが、転校生エネッサとルーシーが仲良くなるに付け、孤独を感じていた。そんな中、学園内で自殺や事故など不可解な事件が起き始め、レベッカはエネッサへの嫉妬心も手伝って、全ての原因は彼女にあると訴えるが ―  


詩人の父親が自殺し、寄宿学校に入ったレベッカ。親友のルーシーや級友達との時間が慰めだった。ある日、エネッサという少女が転校してくる。ミステリアスな彼女は浮いた存在だったが、優しいルーシーが声をかける。日に日に親しくなっていくルーシーとエネッサに嫉妬の心を持ってしまうレベッカ。それと同時に食事を摂らなくなり衰弱していくルーシー。

全てはエネッサのせいだと感じたレベッカは、誰も入ったことのないエネッサの部屋を窓の外を伝って盗み見る。甘い腐臭のするエネッサの部屋。そこにはたくさんの小さな蛾が飛んでいた。
その後、この盗み見を手伝った級友が転落死、ルーシーが衰弱により入院するなど、立て続けに事件が起き、ますますレベッカはエネッサの正体を曝こうと男性教師にも相談するが、どうにもならない。
そして夢なのか現実なのか、エネッサが突然現れては自分に話しかけ、と同時に奇妙な現象に包まれるというような事がレベッカにも起き始め―

感想:怒ってます】

寄宿女学校、厳格な教師、ミステリアスな転校生、少女の三角関係、たくさんの蛾が飛び回る部屋、食事を摂らない少女、級友の初体験、鍵の掛かった地下室、などなどなど、美少女ものとミステリーに欠かせない要素はたっぷり押し込んであるのだが、取って付けたみたいな要素が多くて作り物感がぷんぷんしてしまう。

エネッサを浮いた転校生とするならば、最後までそうすればいいのに、いつの間にかグループに入って大麻か何かを差し出しているし、エネッサの秘密の部屋に蛾を飛ばしたのはいいけどそれだけだったし、エネッサはヴァンパイアらしいが、そうとはっきり分かるシーンは無し。

それに級友の初体験の見張りを頼まれたはいいが、なんで寝てるの。だいたい厳しい寄宿学校と怖い先生を用意しているのに、騒がしいパーティ三昧だわ、夜中に抜け出しても平気だわ、で寄宿学校の厳しさが伝わってこない。『ピクニックatハンギング・ロック』を見習って欲しい。

それと若い男性教師とのこと。どちらか分からない、ちょっとドキドキする雰囲気だけでいいのに、あんな事させて興醒めだ。当のレベッカにはなんの感想も言わせていないし。ルーシーと教師の間で揺れるレベッカ、という事だったのか?エネッサの存在もあるというのに詰め込みすぎる。

まだあるよー。エネッサの顔を怖くしすぎ。出てくるたび能面過ぎて、ミステリアスというよりバケモノみたい。レベッカ、ルーシーの健康的な美しさと対比させたかったのかもしれないが、失敗ですね。やたらと肌は肌色でくっきり眉毛。なぜこうしたの?

男性教師に時間を取らずに、もっとこのエネッサのミステリーな所を見たかった。どうしてルーシーが惹かれたのか、なぜルーシーは衰弱していったのか、そしてルーシーの最期はどういうことだったのか。レベッカは何を探ろうとしていたのか?見つけた物は何だったのか。どうしてあんな行動を取ったのか。そしてエネッサがレベッカを孤立するように仕向けてまで求めていたものは?

全てが分かりにくい。地下室とはいえ、サンサンと日が当たっていましたよ?ルーシーの寝床(おそらく)に。その蓋を開ける場面もじわじわ感が少ーし、後、数秒ほど足りないし。
唯一よかったのは、これまた分かりにくいラストかも。何もかもから解放されたように見えるレベッカの笑顔が良かった。

※某『キャリー』と『ピクニックatハンギング・ロック』に似たシーン

・・・ぅわー、何だろう、文句ばっかし言ってる…。
久しぶりの美少女寄宿学校ものに期待していたからかなー。このぐらいにしときます。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 何に焦点を当てているのかが分かりにくい作品でした。
    ちょっと詰め込みすぎですよね。もう少しスッキリさせて3人の少女を中心にすれば、いい雰囲気のゴシックホラーになるのに..なー、と思いました。
    特にパーティ三昧は不要でしたね^^;

  • 見事なまでに能面顔でしたねー^;
    ただ、ラストの昔の装いをして遠ざかっていくエネッサは古典的な美貌を持っているようにみえましたが。
    やっぱりこういうのって厳しい女子寮の中でなにかがおこるから
    儚さや妖しさがあるんでしょうね
    パーティをやったりドラッグをやったりと、開放的で現代的すぎて、
    そこはちょっとなーと私も思いました

  • モスダイアリー

    思春期の少女たちの密接で「危うい感情」、少女特有の「エロス」、連鎖的に発生する「ミステリー」、現実か妄想かわからない戦慄の「ゴシックホラー」が混ざった女子寮校もの、らしいが…。
    うーん。タイトルからなんとなくわかるとおり、ヴァンパイアものらしいのですが、この「美少女」がぶさいくにしか見えないんですよね…白く能面みたいな顔で、顔がパックリ裂けて中から触手が出てきても驚かないぞって感じ。
    ヒ…

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