Netflix『私を殺さないで』(2021) ~新トワイライト

タイトルだけではどんな内容の作品なのかあまりわからない。あらすじには薬物で恋人と一緒に死んだはずの少女がなぜか生き返り、とありつつも、以前観た『私を離さないで』がちらつくものだから、サスペンスものなのかなと思って観始めた。─ そんなあなたは後半大きく裏切られることに

■ 私を殺さないで  Non mi uccidere – ■

Non-mi-uccidere

2021年/イタリア/90分
監督:アンドレア・デ・シーカ
脚本:アンドレア・デ・シーカ他
原作:Chiara Palazzolo

出演:
アリーチェ・パガーニ
ロッコ・ファサーノ
シルヴィア・カルデローニ
ファブリツィオ・フェラカーネ
セルジョ・アルベッリ
ジャコモ・フェラーラ
アニタ・カプリオーリ

■解説:
「I figli della notte」のアンドレア・デ・シーカ監督作。「Baby/ベイビー」のアリーチェ・パガーニ、ロッコ・ファサーノ出演。

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観終わって上のポスターをあらためて見てみたら、あぁ~(‘Д’)ってなるんだけどね。とりあえずはネタバレなしのあらすじを

Contents

■あらすじ:

Non-mi-uccidere

薬物の過剰摂取で恋人と共に突然命を失ったミルタ。母親は愛し合う二人を思い、隣り合った墓地に埋葬する。それから間もなく、ある墓所の壁が中から破られ這い出てきた娘が一人…。ミルタだった。
彼女は意識があるのかないのか、自宅を目指し歩いていく。だが最愛の娘を亡くして失意の中、臥せっていた母親と出くわし、逃げ出したミルタ。彼女は当て所なくさまよい、ふらふらと通いなれたクラブを目指す。だが、その頃には彼女の指先は青黒く変色し、爪は剥がれ落ち、間違いなく身体が腐蝕し始めていた ─

ここからはネタバレがあるかも…

見どころと感想(ネタバレあり)

一緒に死んでしまった恋人ロビンとの出会いや、いかに二人が支え合い愛し合っていたのかの過去の映像が挟まりながらも、生き返った(ここではまだ観ている側は生き返った(・・? 本当は死んでなかったんじゃ?となっている)ミルタの指先が変色し爪が落ちるところで、

これはアレか?・・・「ゾンビ」・・・?

って気づくのは案外早い段階。
この展開におや?ってなるが早いか、すぐにミルタは彼女にとって必要な行為=捕食を始める。

確かに彼女は最初はそれが何なのか分かっていなかった。だが血管波打つ肌が目の前に差し出された時、新しく生まれ変わった何者かの本能が彼女に命令する。「噛め。そして喰え」と。ボロボロになっていく身体が捕食することによって生き生きと蘇った時、ソレが自分にとって必要なことなのだと彼女はすぐに悟った。

この一連の「ゾンビ化」の流れは、通常のゾンビ作品とは大きく異なる。
まず、ミルタはゾンビに嚙まれたりしていない。ただ、死んだ後、蘇ったのだ。そして蘇った後、人を捕食することを必要とはするが、知識や物を考える力や感情、記憶は生前の通り残っている。ただし身体能力は生前よりも上がっていて、人を襲う力、戦う力は強くなっている。

本作ではそんな彼女を【復活者】と呼ぶ。

Non-mi-uccidere

復活者は当然、一人ではなかった。
分かっている限り、何世紀も前から存在していた。彼ら復活者は人を捕食している限り、生きている人間となんら変わりない。なので彼らはうまく人間の世界に溶け込み生きてきた。仲間は噛んで増やすのではなく、ある一定の定められた人間が死んだ後、復活者となり蘇る。彼らは何らかの方法で仲間と呼応しあい、実際、ミルタも危機的状況に陥った時に初めて会う仲間に助けられ、復活者について教えられた。今後の生き方と合わせて

ここで観ている側(私)は、!?これは、アレではないのか?

吸血鬼】ではっ(”ω”)!?

ようく思い出してみる。ミルタの捕食シーンを。今も捕食してるけど、その捕食の跡は確かに皮膚が大きく破られ、中の組織が傷ついている…。喰ってるわ…(-.-) それでもなお、実際は血液だけじゃないのかと、ようく見てみたけれど、本人たちが食べてるって言うんだからしょうがない。その行動はゾンビと同じ。人を食べる生き物だ。

でも死体は食べない(吸血鬼も死体の血は吸わない)。だから食べる順番があって、なるべく命が尽きないよう、血管を傷つけて失血死しないように腹の内臓から食べ始め、仲間にも分け与えられるようにするとか何とか...先輩復活者が言ってたよ。

ここにきて、ようやく本作の進む道が見えてきた私。本作は

『トワイライト〜初恋〜』~ただしゾンビ版

なのだと確信した。だから恋人のロビンが彼(ロバート・パティンソン)に似てるんだ(見れば見るほど違うけど↓)

Non-mi-uccidere

もちろん、後半いっぱしの復活者となったミルタの元に死んだままであったはずの恋人ロビンも絡んでくる。だがその絡み方は決して幸せとは言えない。あんなに恋焦がれ、「死んでも一緒だ」と約束してくれたロビン…。そんな彼が関わっていたのは、ある組織「ベナンダンティ」だった ─

ベナンダンティ

「ベナンダンティ」とは一言で言えば、吸血鬼でいうところの「ヴァン・ヘルシング」だ。ヴァン・ヘルシングは吸血鬼ハンターを生業とする一人の男の名前だが、本作の「ベナンダンティ」は組織として行動する復活者ハンターの団体名である。彼らは人を狩る宗派として数世紀前には存在しており、現代では“復活者の排除”を仕事としている。

そんなベナンダンティからも終われる日々を過ごすことになったミルタと仲間。敵のような立ち位置になったロビンとの今後は…?

みたいなところで終わりました。
これが『トワイライト』なら今後も続くでしょう。ミルタたちの活躍(は、無いか(-.-))と生きざま、ロビンとの恋など、見どころはたくさん。いっぱいお話が創れるはず。

・・・けれど、大きな問題が一つ。『トワイライト』の時のロバート・パティンソンもあまり魅力が無かったけれど、今回のエドワード位置のロビンもなぁ…(あくまでも私見です)
それともう一つ。ミルタたちの復活者然とした時の見た目が、やはりゾンビでは吸血鬼の美しさに負けている。「喰う」のと「飲む」の印象がこれほど違うとは今回初めて気が付いたのでありました。加えて今後ただの歩く屍「ゾンビ」(脳みそは無い)のイメージをよっぽど高尚化していかないといけないのでは?と本作のために少しだけ心配したのでありました。

ではまた

このブログのロバート・パティンソン

Non-mi-uccidere

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