『TENET テネット』 (2020) - Tenet

難しい難しいって皆が言うから、ずっと尻込みしていたTENETをようやく観た。パラドックスの世界でさえ(‘Д’)こんな感じになるんだもん。TENETの世界は最初から全て解ろうとせずに達観した(最初から細部の理解力は捨ててかかる)態度で観始めるといい感じで終わることができるよ(‘ω’)

■ TENET テネット - Tenet – ■
2020年/アメリカ、イギリス/151分
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン
製作:エマ・トーマス他
製作総指揮:トーマス・ヘイスリップ
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
音楽:ルドウィグ・ゴランソン

出演:
ジョン・デヴィッド・ワシントン(名もなき男)
ロバート・パティンソン(ニール)
エリザベス・デビッキ(キャット)
ディンプル・カパディア(プリヤ)
マイケル・ケイン(クロスビー)
ケネス・ブラナー(セイター)
アーロン・テイラー=ジョンソン(アイヴス)
ヒメーシュ・パテル(マヒア)
クレマンス・ポエジー
マーティン・ドノバン
デンジル・スミス
ユーリー・コロコリニコフ

■解説:
「ダークナイト」3部作や「インセプション」「インターステラー」など数々の話題作を送り出してきた鬼才クリストファー・ノーラン監督によるオリジナル脚本のアクションサスペンス超大作。「現在から未来に進む“時間のルール”から脱出する」というミッションを課せられた主人公が、第3次世界大戦に伴う人類滅亡の危機に立ち向かう姿を描く。

主演は名優デンゼル・ワシントンの息子で、スパイク・リー監督がアカデミー脚色賞を受賞した「ブラック・クランズマン」で映画初主演を務めたジョン・デビッド・ワシントン。

映画.com

二次元は平面、三次元は立体、え~と、じゃあ四次元って?……くらいの理解で今まで生きてきた管理人momorexさんは、パラドックスとか宇宙の果てとか過去に戻ってあーしたり、こーしたりすると未来がどうなる、とかは苦手です!苦手です!バック・トゥ・ザ・フューチャー』くらいじゃないとスッと頭に入ってきません!

ところが、かと言って逃げ出すのもアレなんで、映画館に行こうか行こうかと迷っている内に終わってしまって、レンタル始まったわ、借りようか借りようかと思っている内に半年以上経ってしまった本作をNetflixで見かけ、すぐさまマイリストに追加。で3日ほど考えた後、ようやく今日観ました、ようやく -
ここまでで既に疲れている…

TENETとは「(個人または集団が信奉する)主義、教義」のこと。個人、集団の考え方の事だから、世の中全てに通用するものではない。それを無理やりやろうとすることは、ただのテロであり独裁主義となってしまう。
けれどもこれをやろうとした男が一人。自分の寿命に合わせて世界を破滅させようと企む。それも、なんと、未来からもたらされた「逆行する兵器 アルゴリズム」を使って。

まず”未来からもたらされた””逆行する兵器”って何よ、って事ですが、順を追って説明すると未来のある科学者がタイムマシンならぬ逆行マシーン(通称、回転ドア)と兵器を発明する。

タイムマシンとは未来過去含む、ある年月日のある時間に行くことができるマシーン(例:バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアン)で、そこに到着した後は戻ってくるまでその時代の人たちと同じ時間軸、同じ時間経過で同じように生きることになる。

ところが今回の逆行マシーンとはある時の未来、過去に行き来できることは一緒でも、行った先の時の過ぎ方が違う。マシーンを使った後は、マシーンで行った時代に到着した途端、元いた時代まで自動的に進もう、または戻ろうとする力が及び始める。簡単に言うと逆回し、もともとそこにいた人から見ると人は後ろ歩きになり、車はバックで走り、割れたガラスが元に戻り、発射された弾丸がもとの銃身に収まる世界になる(合ってるかな…..(-“-)。
この逆行マシーンで時代を行き来することが出来るようになった科学者は、この逆行兵器が人類に恐ろしい結果をもたらすことを知り、兵器を9つに分解、過去に隠してしまった。その過去というのが私たちが生きる現代のことだ。

でもね、どの時代にもいるんです、「地球征服」とか「宇宙の覇王」とか考えて目指しちゃう悪い奴が。現代に生きる武器商人がセイターがそれで、武器ばっかり扱っていて人生観が曲がっちゃったのかなー、どうせ自分は病気で死ぬんだから、この逆行する兵器の塊アルゴリズムを使って人類もろとも滅ぼしてしまえって考えた。
で、『アベンジャーズ』のサノスよろしく9つに分けられたアルゴリズムを探し出そうと過去未来を行ったり来たり。愛していたはずの妻や、大事なはずの息子までもその駒にしか見ないという傍若無人な振る舞いを始めたものだから、結局はやり手のCIAエージェントにとうとう目をつけられた。

アルゴリズムとは

ある特定の問題を解く手順を、単純な計算や操作の組み合わせとして明確に定義したもの。数学の解法や計算手順なども含まれるが、ITの分野ではコンピュータにプログラムの形で与えて実行させることができるよう定式化された、処理手順の集合のことを指すことが多い。曖昧さのない単純で明確な手順の組み合わせとして記述された一連の手続き。

9つのアルゴリズムを集めて作動すると、世界が強力に逆行を始め、どんどん時代が遡り、それは2000年どころか恐竜の時代どころか、地球という惑星誕生前にまでも逆行してしまうってことなのかな~と観ていましたが、作品内では核による第3次世界大戦どころの話ではない、という説明でした。


利口で男前、正義感いっぱいで一生懸命な主役二人を見ているだけでも楽しめた本作。前評判に流されず、もっとさっさと観とけばよかった。「逆行」については、あまり考えすぎずにサラッと流し、タイムマシンのようなもので動きが逆回しになるよ、こうなってるから、こうだったんだね、、くらいの感じでも大丈夫。話の大筋は『アベンジャーズ』と思えば(‘ω’)ノ
私の大好きな大小さまざまな戦闘シーンもあるんだけれど、あの「挟み撃ち」!よくある山上と谷からとかではなく、「順行」と「逆行」による挟み撃ちって。全体を見てても何がなんやらだったけど、高い建物を味方のために倒壊させる、やら、ニールが仲間のためにじっくり考えて動くシーンなんかは分かりやすく場面を追えるようになっていて楽しめた。それとあの時、実は逆行中だった、とかのくだりも案外分かりやすくて、ノーラン監督の親切さに感謝いたしました。

ところで、主役の名もなき男はデンゼル・ワシントンの息子さんだったんだね。

それと最近、出演してたら観るようにしている外せない男。出演作を選ばないところがいい意味で好感が持てる。で、次のバットマン。

tenet

ロバート・パティンソン
イギリスの俳優、モデル、歌手。2004年にテレビ映画『ニーベルングの指環』でデビュー。同年公開の『悪女』に出演したが、劇場版では出演シーンがカットとなってしまった(DVD版では収録されている)。翌年公開の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のセドリック・ディゴリー役で注目を集める。2008年公開の『トワイライト〜初恋〜』で主人公ベラ・スワンの恋人エドワード・カレン役でブレイクした。

Wikipedia:ロバート・パティンソン

■主な出演作

  • 悪女(2004)
  • ニーベルングの指環(2004)
  • ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005)
  • ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007)
  • 真夜中のギタリスト(2008)
  • トワイライト〜初恋〜(2008)
  • 天才画家ダリ 愛と激情の青春(2009)
  • ニュームーン/トワイライト・サーガ(2009)
  • リメンバー・ミー(2010)
  • エクリプス/トワイライト・サーガ(2010)
  • 恋人たちのパレード(2011)
  • トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1(2011)
  • ベラミ 愛を弄ぶ男(2012)
  • コズモポリス(2012)
  • トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2(2012)
  • 奪還者(2014)
  • マップ・トゥ・ザ・スターズ(2014)
  • ディーン、君がいた瞬間(2015)
  • アラビアの女王 愛と宿命の日々(2015)
  • シークレット・オブ・モンスター(2015)
  • ロスト・シティZ 失われた黄金都市(2016)
  • グッド・タイム(2017)
  • ダムゼル とらわれのお嬢さん(2018)
  • ハイ・ライフ(2018)
  • ライトハウス(2019)
  • キング(2019/Netflix)
  • ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏(2019)
  • TENET テネット(2020)
  • 悪魔はいつもそこに(2020/Netflix)
  • ザ・バットマン(2022)

でも、あれだよねぇ。Netflixオリジナル映画だとか、ユニバーサルだとか、21世紀FOXだとか、もう関係ないね。ハリウッド俳優さんはドラマにもどんどん出てるし。映画やドラマの新作を楽しみにしているこちらとしては、そんなこと関係なく、次々良いものが出来て本当にうれしい。特に、去年から今年にかけて映画館(だけじゃないけど)が閉まっているという前代未聞の事態を目撃。その分、今年後半からは色々と楽しみな作品が目白押しになってる。上の『ライトハウス』なんかも観に行きたいなーって考えている一つ。



最後に、今の事態に関しては、なんとか早く収束して皆がまた元の平和な生活に戻れることを切に願っています。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Contents