『ヒューマン・キャッチャー』(2003) - Jeepers Creepers 2 –

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♪Jeepers Creepers~ タッタタッタ タッタ~ この軽快な音楽と『激突!』みたいなトラック、教会地下の展示物と犯人の正体で、とっても楽しませてくれた1作目から4日後のお話である正統な続編。クリーパーが残された2日を思う存分暴れる様子が描かれる。2作目はあんまり、、、っていう印象があったんだけど、観直してみてそれは間違いだったことに気付いたよ

■ヒューマン・キャッチャー – Jeepers Creepers 2 -■

2003年/アメリカ/102分
監督:ヴィクター・サルヴァ
脚本:ヴィクター・サルヴァ
製作:トム・ルーズ
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ 他
撮影:ドン・E・ファンルロイ
音楽:ベネット・サルヴェイ

出演:
レイ・ワイズ(タガート)
エリック・ネニンジャー(スコット)
ニッキー・エイコックス(ミンクシー)
ギャリカイ・ムタンバーワ(ディアンドレ)
ジャスティン・ロング(ダリー)
ジョナサン・ブレック(ザ・クリーパー)

解説:
23年ごとに訪れるという“都市伝説”の恐怖を描き全米でスマッシュヒットを記録したティーンズ・ホラー「ジーパーズ・クリーパーズ」の続編。製作総指揮は前作に引き続き巨匠フランシス・フォード・コッポラ。同じく監督もヴィクター・サルヴァが続投。空飛ぶ怪物が、今度はスクールバスを襲い高校生たちを餌食にしていく。(allcinema)

あらすじ:
トウモロコシ畑で父親の手伝いをしていた少年ビリー。案山子のひもを結び直していたところ、1体の案山子が妙なことに気が付く。するとそれは突然ビリーを襲い、足で掴んで空高くへ飛び去った。翌日、試合帰りの高校生バスケチームが乗ったバスがパンクして立ち往生。コーチらが無線で助けを求めていたが、1人、また1人と目に見えない何かに空高く連れ去られ ―


23年ごとの春、23日間、それは食べる――
感じのいい姉弟が襲われ、弟のダリーが殺されて4日後。クリーパーが蘇って22日目に、トウモロコシ畑の少年がさらわれる。それを目撃し、間近にいながらどうすることも出来なかった父親タガートと長男は復讐を誓う。
そして翌日。クリーパーが蘇って23日後に新たな被害者が。貪欲なクリーパーはこの最後の日に、20人以上が乗る高校のスクールバスを襲う。筋肉ムキムキのバスケチームが乗るバスは、一瞬にして阿鼻叫喚の場と化すが、付近には畑が広がるばかりで助けを呼ぶこともままならない。
だが、無線で助けを呼ぶ声を傍受した一人の男がいた。次男をさらわれたタガートだった―

Jeepers Creepers_091作目『ジーパーズ・クリーパーズ』で、その正体を露わにしたクリーパー。2作目の本作では、その詳細がニュース報道としてさらに語られている。
火事で焼失した教会の地下には、一部が欠損した300もの遺体が縫い止められたように繋がって展示され、さらに古い遺体は200年も前のものがあったりして、犯人はいったい誰なのか?目的は何なのか?猟奇事件として世間は大騒ぎ。

そんな中、クリーパーはその悪魔のような翼を使って縦横無尽に食糧捜し。ある時は案山子になりすまし陽の明るいうちから、ある時は闇に紛れて人間をさらう。さらわれたら最後。あっという間に無残な死体となってしまうか弱い人間・・

ところで、前作(と言っても数日前の設定)ではトラックを運転していたクリーパーですが、今回は手作りの武器をも使用。人の身体のパーツを使うことが好きみたいで、骨やら歯やらを上手に繋げて手裏剣状の物を創作したり、由緒正しいオカルトテイスト溢れるナイフを持っていたり。
それに今回は彼に秘密は無いから、その恐るべき全身がどんどんカメラの前に出てくる。まるで見せつけるかのように豪腕や滑空のスピードが惜しみも無く披露される。
が、目を見張るのはそれだけでは無い。何故、彼が人を食べるのか?それは空腹を満たすだけが理由では無かった・・ 自分の欠損した身体のパーツを補うために、人間の同じ部分を食らう。すると、そのパーツはクリーパーの身体の一部として蘇り、新品として元通りに(翼が壊れたときはどうするのかな)。

今回、最後に狙われた高校生達は、さすがに若い!頑張って反撃したが↑こんな調子だから、到底彼にかなわない。
そんな時に現れた復讐の男タガート(「ツイン・ピークス」のリーランド)。ナイフや銃では太刀打ちできないのを知っていた彼は、自前の武器でクリーパーに立ち向かう。
はたして、息子を奪われたこの可哀想な父親は復讐を果たすことが出来るのか


ぃえね、1作目の記事を書いてから100本以上のホラーをレビューさせて頂きましたが、それらが全て満足できるものだったか?と言えば、必ずしもそうではない
そんな中、久しぶりに本作を再見してみて、なんでもっと早く観なかったのよと後悔しましたよ。今回は正体が分っているから、1作目のような原因も理由も犯人の意図も分らないというサスペンス性は薄まっているけれど、この不気味なスーパー・モンスターが、その魅力を所狭しと発揮して、なおかつ、人間側の絶望感がひしひしと伝わってくるあたり、最高に面白かった。

そしてなんと!2013年に『Jeepers Creepers 3: Cathedral』がアメリカで公開済みではないですか サブタイトルは「大聖堂」。えらく大きく出ましたねー。↓トレーラーを見ると1作目のお姉ちゃんも出演。雰囲気も1作目に戻っているみたいですね。監督も続投です。
日本での公開は分らないけど、レンタルいつかなー。なー?

だがしかし、一つだけ疑問点が。
クリーパーは23年ごとに23日間だけ蘇り人を食らうが、それ以外は地中に潜り眠りに落ちる。君にはなんの趣味も無いのかね?(ぁ、人間数珠つなぎか・・) せっかくボロボロになった身体を人を食べて新品にするというのに、それでは勿体ないのではないかな?まるで腐るために食べているようなものではないか。
次までの課題だね。23年間、よく考えて

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • おはようございます。
     
    これ、1作目も好きなんですよねー。
    太郎さんは2作目のベースが『白鯨』では?、と書いておられますが、なるほど!
    1作目も確かに色々な映画へのリスペクトが感じられましたものねー。
     
    それにしてもバットマンを食べることが出来るとなると、このクリーパーの強さは半端ないですね^^;

  • こんばんは、momorexさん。
    これは面白かったですねー。というか2作目が1作目より面白かったという稀有な作品ですね。
     
    この作品を観ていたら「白鯨」をベースにしたのかなって思いました。だからタガートを見ているとどこかしらエイハブ船長の怨念みたいな執念を感じられて、凄く面白かったですね。またお手製の武器ってのが、いいんだよなぁ。
     
    あと記事に「翼が壊れたときはどうするのかな?」とありましたが、たぶんね、バットマン食べるんだよ。たぶんね(笑) でわでわー。

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