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『フロッグ』 (2019) - I See You

06/04/2021サスペンス,ホラー2010年代,サイコ・殺人鬼,スリラー,未体験ゾーンの映画たち

あれ?こんな話?久しぶりに来たよ、時々このブログに登場する「思てたんと違~う」シリーズ。もっと、よくある、動物お面サイコキラーものと思ってたんだけど…

■ フロッグ - I See You – ■
2019年/アメリカ/109分
監督:アダム・ランドール
脚本:デヴォン・グレイ
製作:マット・ワルデック
製作総指揮:エリック・フィッシャー他
撮影:フィリップ・ブローバック
音楽:ウィリアム・アーケイン
出演:
ヘレン・ハント(ジャッキー・ハーパー)
ジョン・テニー(グレッグ・ハーパー)
ジュダ・ルイス(コナー・ハーパー)
オーウェン・ティーグ(アレック)
リーベ・バラール(ミンディ)

■解説:「恋愛小説家」「セッションズ」のヘレン・ハント主演によるサスペンススリラー。共演に「サマー・オブ・84」のジュダ・ルイス。「iBOY」のアダム・ランドールが監督を務めた。

■あらすじ:ある街で、10歳と9歳の少年が相次いで失踪した。事件現場には、かつて世間を騒がせた連続少年誘拐殺人事件と同じ緑色のナイフが残されていたが、当時の犯人は既に逮捕されており捜査は難航する。一方、事件を担当するハーパー刑事の自宅で不可解な現象が続発。やがてハーパー刑事の息子コナーのもとに奇妙なメッセージが届き -

映画.com

郊外の小さな街。広場にアイスクリーム屋の車が止まり、子供たちは喜んで並んでいる。皆がおいしそうに食べている中、一人の少年が自転車で家路に向かった。舗装された道路はすぐに森の中の一本道に。誰もいない鬱蒼とした森の道。スピードを出していた少年がある地点でいきなり後ろに飛ばされた。まるで誰かがロープでも張っていたかのように。


その少年は行方不明になる。そしてもう一人。
捜査を担当した二人の刑事は遺留品の見つかった現場に緑色のナイフが置かれていたことから、15年前に起きた「緑のナイフ事件」を思い出す。だが犯人は今も収監中であり、模倣犯の可能性も考えられたものの、捜査は一向に進まない。子供の失踪は最悪の事が起きているとすれば時間との勝負だというのに、少年たちも見つからない。
加えて刑事の一人ハーパーには妻の不倫問題を抱えていた。不倫を知ってしまった一人息子ともども、家族の関係はぎくしゃくしており気の休まる場所もない。
こんな不安定な関係が影響しているのか、最近、自宅の中に何か得体のしれないモノの影がちらつくようになる。聞こえてくるかすかな足音、いきなり引出しから消えた銀食器、無くなった家族写真、何者かにクローゼットに閉じ込められ、修理に来た男が家族にはいない娘と話したと言う。

皆が疑心暗鬼になる中、訪ねてきた妻の不倫相手が怪我をした後、絶命するという事件が起きる。慌てた夫婦は夫主導で遺体を隠そうとするが -

だが、ここまではハーパー家主体のハーパー家の人間目線のお話だ。この一家三人だけでも何やら隠し事ややましい事がありありなのに、本作には全く違う目線のもう一つの登場人物たちがいた。

ここからは【ネタバレ】が

『フロッグ』っていうタイトルで思い切りカエルお面男が宣伝されているわけですから、ここで登場と思うじゃないですか。少年たちを拉致したのも、そして何らかの理由でハーパー家を狙っているのもサイコなカエルだろうと今か、今かと登場を待っていたのですがね、、。
いきなり現れたのは若い男女二人。
フロッギングって知ってる?カエルみたいにぴょんぴょん寝床を変えることを言うんだよ」
ん?さっきまで、それらしい投稿動画をハーパー家の息子に送り付けて怖がらせていたけれど、それは怖い事ではないのかな?詳しく説明すると、ふざけた若者が金持ちの豪邸に忍び込み、住人に見つからないよう隠れながら生活することらしい。いかに見つからず、いかに豪勢な生活を送り楽しむか。バレそうになったらまた別の豪邸を目指す。それがフロッギングだ。新しいホームレスの形みたいだけど、ギリギリな危なさを楽しみ、決して住人に見つからず危害も加えずというのが正しいフロッギング。
ただし新人フロッガーのアレックはやり過ぎた。

わざと音をたて、屋根に上って煙草を吸い、レコードをかけ、銀食器を洗濯機に。自分たちの存在をあからさまに誇示するかのように行動するアレックに相棒のミンディは嫌気がさしてくる。捕まっては元も子もないからだ。なぜアレックはここまでハーパー家に嫌がらせをするのか?

しかし私たちはここで何か足りないことに気づく。前半の連続少年失踪事件だ。このフロッガーたちはどうやら誘拐、ましてや殺人などとは関係ないことがわかってくる。じゃあ、誰が?タイトルはフロッグ(あ、これは邦題だ)だけど、じゃあ誰が?

ここから最後のオチに向かっていくんですけどね。なんていうのかなぁ、ここまでのハーパー家目線とフロッグ目線の話もなんだかちょっと雑然としていて、やたら不倫ママに怒り狂う息子とか、怒り狂うくせに不安になったら「ママ…?」とか言ってみたりとか、その割に活躍しないとか、好きなことし放題過ぎるフロッグとか、ちょっと設定が中途半端なのにひつこくて退屈なんですよね。そして肝心のオチもありがちでして、全然、その結果に引き寄せられない。普通に通りすがりの殺人鬼を絡めたほうがましなのではと思うくらい、魅力がない結末。

実はかなり残念な感想となりました。一番びっくりしたのが「え、ヘレン・ハントなんだ」だったり。やっぱり動物お面には気をつけなくちゃ。