『ゴジラvsコング』 (2021) - Godzilla vs. Kong

秘密機関”モナーク”が関わる巨大生物が主人公の「モンスターバース」シリーズ第4作『ゴジラvsコング』。4作目にして初の共演、プロレス対決。2021年となった今、巨大もの好きには巨大生物、巨大ロボット、それらの戦い等は、もはや珍しくない。本作の見どころはあくまでもゴジラ(日本)とキングコング(アメリカ)の戦いとその結果。さて…

■ ゴジラvsコング - Godzilla vs. Kong – ■
2021年/アメリカ/113分
監督:アダム・ウィンガード
脚本:エリック・ピアソン他
原案:テリー・ロッシオ他
原作:
 東宝『ゴジラ』
 エドガー・ウォーレス他『キングコング』
製作:トーマス・タル他
製作総指揮:ジェイ・アッシェンフルター他
撮影:ベン・セレシン
音楽:ジャンキーXL
主題歌:MAN WITH A MISSION
    「INTO THE DEEP」

出演:
アレクサンダー・スカルスガルド(ネイサン・リンド)
レベッカ・ホール(アイリーン・アンドリューズ)
カイリー・ホットル(ジア)
ミリー・ボビー・ブラウン(マディソン・ラッセル)
ブライアン・タイリー・ヘンリー(バーニー・ヘイズ)
ジュリアン・デニソン(ジョシュ・ヴァレンタイン)
カイル・チャンドラー(マーク・ラッセル)
デミアン・ビチル(ウォルター・シモンズ)
エイザ・ゴンザレス(マイア・シモンズ)
小栗 旬(芹沢 蓮)

■解説:
ハリウッド版「ゴジラ」シリーズの「GODZILLA ゴジラ」(2014)、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(19)と、「キングコング:髑髏島の巨神」(17)をクロスオーバーして描く「モンスターバース」シリーズの第4作で、ゴジラとキングコングという日米の2大怪獣が激突する。監督は「サプライズ」やNetflix実写版「Death Note デスノート」などを手がけたアダム・ウィンガード。

■あらすじ:
ンスターの戦いで壊滅的な被害を受けた地球。人類は各地で再建を計り、特務機関モナークは未知の土地で危険な任務にあたりながら、巨大怪獣のルーツの手がかりを掴もうとしていた。そんななか、ゴジラが深海の暗闇から再び姿を現し、世界を危機へ陥れる。人類は対抗措置として、コングを髑髏島(スカルアイランド)から連れ出す。人類の生き残りをかけた戦いは、やがてゴジラ対コングという未曽有の対決を引き起こす ─

映画.com

見どころはズバリ!ゴジラとコングの対決シーン(のみ)。
あとの、誰がどーしたとか、何が関わってーとかはあんまり関係ない。誰が主演で誰が前作から出てる、とかも全く関係なく、見るべきは巨大生物の咆哮と繰り出されるパンチのみ。

秘密機関モナーク(‘Д’)? いいようにコングを閉じ込めて人類のために利用しようと思っていたよね? 巨大テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティクス」(-“-)は例のごとく、私利私欲にまみれて我が日本の誇る巨大生物やその遺骸を利用していましたね?あれ?それに大きく加担している日本人が見えるよ。どういうこと?お父さんの生き方とはあまりに違うんだね。

他にもさ、学者の「ゴジラの注意をそらせたい!機雷を落とすとか!できないの!?」で、いきなり機雷落下のボタンを押す、アレは米軍ではないのかな、モナークの私設軍隊?にしても命令系統はどうなってるんだ(-“-)簡単すぎて、唖然としたわ。というのも少し前に『シン・ゴジラ』を観たから、その動きの差に唖然としたのかもしれないんだけど…。


私利私欲の大企業「エイペックス・サイバネティクス」の悪いCEOウォルター・シモンズさん。

この人なんだけど、”シモンズ”という名前に

『スーパーマン』の↑この人の顔や

言わずと知れたヒーローの↑この人の顔(ちょっと似ている)がチラチラして、CEOが出てくるたびに集中できなかった(-.-) これは私だけかもしれないが…


それでは見どころの対決シーンについて
対決その1は洋上の対決。
大きくなりすぎて髑髏島ではどうにもならなくなり船で移動することになったコングに気が付いた宿敵ゴジラが、わき目も降らずに一目散にコング目指してやって来る。そして船に乗っかり、海に引きずり込みの大乱闘。勝負は五分五分だったけどコングが劣勢になるや、とりあえずこの場はいったん収められる。

対決その2はホ~ンコ~ン。
積もり積もった怒りでやる気満々のお二方なので、大きなビルや素敵なビルや高いビルやキラッキラッのビルが、まるで砂のお城のように見るも無残に崩れていきます。
でもなんで、ゴジラとコングは戦わなくてはならないのか?てっぺんは一人って決まってるから?

この香港の対決には、またもや人間が邪魔をして色んなことが起きるわけだけれども、結局は続編に続いていくという流れに。


観終わって思い出したんだけれども、やっぱり私、あまり好きじゃない“ハリウッド版ゴジラ”……。ビジュアルもそうなんだけど、あまりゴジラの動きに意味を付けてほしくない。ゴジラはあくまでゴジラで、その行動は人間には計り知れない。きっと本能の赴くままに動いているだけで、例えば「怪獣王にオレはなる!」とかは考えてない。どちらかと言えば孤高のモンスター。他の巨大モンスターにひれ伏されるなんて、あなた、人間の感情を持っていきすぎ。
だからとにかくコングを倒したいというのは分かるんだけども、今作での最終ゴングあたりはどうなんかね、私がゴジラなら手は出さないね。で、自分も潔く散っていくね(終わっちゃうけど)。

同じ理由で、やっぱりキングコングもあまり好きじゃないんだなー。まぁ、コングはヒトに近いからまだわかるけどもね。同じ大きなコングならこっち↓は定期的に何度も観るほど好きなんだけど

『シン・ゴジラ』
同じテイストで続編みたいなの、作ってくれないかな…

📽️監督 アダム・ウィンガード

アメリカ合衆国の映画監督。
2007年、『Home Sick』で長編映画監督デビュー。2007年、『Pop Skull』がAFI映画祭にてプレミア上映される。2010年、『ビューティフル・ダイ』を手がける。2011年、『サプライズ』がトロント国際映画祭に出品される。2014年、ダン・スティーヴンス主演の『ザ・ゲスト』がサンダンス映画祭で上映される。

■主な作品

  • Home Sick (2007年)
  • Pop Skull (2007年)
  • ビューティフル・ダイ(2010年)
  • Autoerotic (2011年)
  • What Fun We Were Having (2011年)
  • サプライズ You’re Next (2011年)
  • ABC・オブ・デス(2012年)
  • V/H/S シンドローム (2012年)
  • V/H/S ネクストレベル(2013年)
  • ブレア・ウィッチ(2016年)
  • Death Note/デスノート(2017年)
  • ゴジラvsコング (2021年)

当時、特に短編の『V/H/S』シリーズが面白くて、次の長編作品を楽しみに待っていた。んだけど、なんとなく尻すぼみになっていったような記憶が…

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