タイトル『人肉村』の“村”は大袈裟。いいとこ「人喰い一家」。“村”ってなってるから、例の心底気持ちの悪い“村系”作品かと思ったのに、残念(-.-) 原題は『Butchers』。そんな人たちの毎日をお届けするスラッシャー・ホラー映画です。
■ 人肉村 – Butchers – ■
2021年/カナダ/92分
監督:エイドリアン・ラングレー
脚本:エイドリアン・ラングレー 他
製作:エイドリアン・ラングレー 他
出演:
サイモン・フィリップス(オーウェン)
マイケル・スワットン(オズワルド)
ジュリー・メインビル(ジェンナ)
アン=キャロライン・ビネット(テイラー)
ジェームズ・ヒックス(マイク)
フレデリック・ストーム(クリス)
ニック・アラン(ウィラード)
サマンサ・デ・ベネデ(セレステ)
ブレイク・キャニング(スティーヴン)
ジョナサン・ラージー(オックスフォード)
■解説:
カナダのテレビ界で演出家やカメラマンとして活躍してきたエイドリアン・ラングレー監督が手がけ、人を食らう狂気の一家に捕らわれた若者たちが体験する血みどろの恐怖を描いたバイオレンスホラー。映画.com
Contents
■あらすじ:
ある冬の寒い日、辺鄙な田舎道で車が故障し立ち往生となったセレステと彼氏。彼氏は状態を見ようと外に出るが、すぐに背後から大きなシャベルを持った男が現れ、彼氏を殴りつけ、一部始終を見ていたセレステともどもさらって行ってしまう。
その数か月後、季節は初夏。同じ田舎道で車が止まり立ち往生してしまった男女4人のグループ。2人は残り、2人はガソリンスタンドへ電話を借りに出発する。またもやそんな彼らを森の中から舌なめずりしながら様子を伺っている何者かの姿があった ─
■見どころと感想:
え~と、よくある若者被害者+人喰い家族系で特にこれといった見どころは無いなぁ(-.-)
始まりは車の立ち往生、仲間がバラけたところで襲われ連れ去られる。連れ去られた先に待っているのは、男は食肉処理、女は繁殖のために妊娠させられる。人喰い家族は3兄弟と叔父さん。最近兄弟の母親は亡くなったらしくて、珍しいことに家族の女性は登場しない。
兄弟の長兄はしっかりしていて、被害者とのやり取りも彼の仕事。次兄は少しおとぼけが入っているが、馬鹿にされると大いに腹を立て、一度怒ると歯止めがきかない。そして三男。ここにきてようやく人喰い家族の特徴である見た目や凶暴性、野獣性をたっぷり見せてもらえるらしいが、なかなかそのお姿は登場せず、ラスト近くまでもったいぶったような唸り声や足音のみである。そこまで引っ張る必要があったのか?と問われると、全く無かったとしか答えられない(-“-)
次は今回の被害者たち。
冬の被害者女性は、そのまま彼らのねぐらで飼われたような状態で妊娠させられている。声をあげないように舌を引っこ抜かれもしている。彼女の表情から伺えるものは、、、、何も無い……
夏の被害者4人組。2組のカップル構成であるのだが、浮気がどうとかみたいな、そんなオプション話は殆どどうでもよくて、いかにファイナルガールがリベンジできるか、逃げ切れるか、が後半の見どころになるはず。
が、お察しの通り、一人一人のvs人喰い家族の攻防に時間をかけたり、かけなかったりで、いまいち彼らに同情の念が湧いてこない。そんな冷めた目でこちらは見ているから、お約束の「なんで、ここでそうするのかな?」という話の流れにもうまく乗ってあげられないままにラストまで。
要するにまとめますと、男子はサクッとサッサとやって女子に時間をかければいいものの、どっちも中途半端に残したりするから面倒くさいことになる。それをうまく使って逃げればいいのに、肝心なところで変なプライド出してくる被害者男子、そんなのほっといて先に行けばいいのに行かない被害者女子…といった感じで、彼らはお互い同レベルの似たもの通しであったのかもしれない。
一家、被害者共に魅力が無く、見どころシーンも無く、スプラッター味も薄くワクワクするお話も無かった…。一家の誰かが「無駄が無ければ、不足も無い」ってよく念仏のように言っていたけど
無駄が多けりゃ、足りないものだらけ
って、そりゃそうだね。
普通に面白いホラーって貴重なんだな~って改めて感じた作品でした(‘ω’)
ところで、人肉を食べ続けるとよくない病気になるって知ってました?
詳しくは
『肉』(2013) - We Are What We Are –
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こちら は管理人momorex(一部の人に)一押しの恐怖の村、殺人鬼一家作品。これくらいじゃないとタイトルに“村”は使わせないぞ(-“-)
このブログの 恐怖の村、殺人鬼一家
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