12月28日からDisney+で配信が始まった二宮正明原作コミック・ドラマ化「ガンニバル」。初めてこのタイトルを見た時に何か違和感を感じ、紹介あらすじを読んで納得。かの有名な人喰いお医者「ハンニバル」にかけてあるんだね(きっと)。じゃあ“ガン”はどっから?それは観始めたらすぐにわかるようになってる。
■ ガンニバル ■
2022年/日本/全7話
監督:片山慎三、川井隼人
脚本:大江崇允
原作:二宮正明「ガンニバル」日本文芸社刊
製作:山本晃久、岩倉達哉
製作総指揮:
出演:
柳楽優弥(阿川大悟)
吉岡里帆(阿川有希)
志水心音(阿川ましろ)
笠松 将(後藤恵介)
倍賞美津子(後藤 銀)
六角精児(後藤 清)
杉田雷麟(後藤洋介)
酒向 芳(後藤睦夫)
吉原光夫(岩男)
中村祐太郎(龍二)
中村梅雀(さぶ)
北 香那(狩野すみれ)
■解説:
衝撃のサスペンスコミックを日本屈指のクリエイターが実写化!全世界を震撼させる衝撃のヴィレッジ・サイコスリラー超大作、誕生。Disney+
Contents
あらすじ
都会から山間の小さな村“供花村”(くげむら)に駐在として妻子と共に赴任してきた阿川大吾巡査。林業で生活している供花村の住人たちは、何か訳があって田舎に飛ばされたらしいものの新しい駐在一家を歓迎する。
だが赴任後、数日も経たぬうちに、前任の駐在、狩野が錯乱した上に行方不明になっていること、この村が後藤家という一家に牛耳られており、その家には“人喰い”の習わしが受け継がれているらしいこと。何より、例え警察であろうとも後藤家の秘密に近づくことは許されず、それを破る者には銃による脅しが横行していることなどが分かってくる ─
見どころと感想
第1話・2話を観ての感想です(‘ω’)
自身も何か大きな理由があって異動してきた駐在、阿川。どうやらその理由のために愛娘ましろは言葉を発することが出来なくなったもよう。そのうえ赴任早々の供花村で老婆の遺体が発見される。その老婆は供花村の後藤家の一人であったが、後藤家の人間は熊に襲われたのだと言い張るものの、捜査のプロである阿川は老婆の腕に残されていた人による噛みあとを見逃さなかった。
妻子のいる新任駐在。妻子があるということは守る者があるということ。問題を起こして飛ばされた若造など言いくるめるのは簡単、どうにでもなると踏んでいた後藤家の人間。後藤家の次期当主、恵介は阿川と同じ年頃だが、後藤家の男たちと一緒になって猟銃で脅すような振る舞いには何とも思っていない。家の秘密と未来を守ることが彼の宿命だとでもいうように。
けれど阿川も負けていなかった。
警察官としての誇りが銃で脅すような行いに屈服することを許さない。が、小さな村で妻子と3人。自分たちがよそ者であることもよく分かってはいる。簡単には元居た場所へ戻ることができないことも。
そんな葛藤の中、娘ましろが拾ってきた人の指。その指の検査結果。何よりも、ましろが川で出会った人ではない“人の形をした何か”。その何かはどうやら後藤家が守っているモノらしい。前任駐在の狩野失踪に関わっているらしい後藤家に、事実を確認しようと乗り込んだ阿川の場面で第2話が終わる。
実際はもう少しお話は進むんだけど、阿川がただの若造巡査では無いことや、やはり後藤家には恐ろしい秘密が隠されているという事などが判明したところで来週に続く…。
今後の楽しみはもちろん横溝正史ばりの後藤家のミステリー、人喰いの秘密、前任駐在の行方、阿川と後藤恵介の関係、赴任前の阿川と娘ましろに何が起こったのか、などが見どころになっていく。
また各登場人物の個性は2話分ですでに紹介されているのだが、お互い守るものがあるがゆえ我が強く後には引かない阿川と恵介や、阿川の妻・有希の包容力のある気丈な人となりにとても好感が持てる。阿川と恵介はただ大事なものを守りたいというだけでなく、最後まで貫きたい自分の信念があるところが彼らの行動に説得力を持たせている。それは法に則る、則らないは関係ない、男と男のぶつかり合いであり、そういった意味では彼らはとてもよく似ているのだ。
「カニバリズム」を何かと話題の限界集落で繰り広げ、体制に銃でたてつく村人と正義のためには暴力も厭わない警官が主人公という、かなり尖った和製スプラッタードラマなので観る人をかなり選ぶとは思うよ(‘Д’)
カニバリズムとは
Wikipedia:カニバリズムカニバリズムとは、人間が人間の肉を食べる行動、あるいは習慣をいう。食人、食人俗、人肉嗜食ともいう。文化人類学における「食人俗」は社会的・制度的に認められた慣習や風習を指す。
自分の仲間を食べる族内食人と、自分達の敵を食べる族外食人に大別される。
族内食人の場合には、死者への愛着から魂を受け継ぐという儀式的意味合いがあると指摘される。すなわち、親族や知人たちが死者を食べることにより、魂や肉体を分割して受け継ぐことができるという考えである。
原作 二宮正明「ガンニバル」
この「ガンニバル」は2018年10月から2021年12月に連載されたコミックが原作(単行本全13巻)であるので、すでにラストの決着は着いているのだろうが、読んでいない自分としては毎週楽しみにドラマを観ていこうと思う。久しぶりに日本のドラマで楽しみなものに出会えた~ さすがDisney+(‘ω’)
えっ(‘Д’) amazon primeで原作コミック1・2巻Kindole版無料(prime特典)…(-.-)
(1巻は2023年1月3日まで)
なんてこったい…
読みました
原作とドラマ
ドラマ1・2話分がちょうど原作1巻に当たっていて、ホッとして読み終わったところ。ドラマはほぼ原作に忠実。強いていうならドラマでは後藤家の面々が激しい気性に描かれていたけれど、原作では阿川夫婦も負けず劣らずかなり元気系な性分。ちょっとビックリしたけれど、思えばこれくらい激しくないと、徒党で直ぐに猟銃構えて脅してくる輩たちに対抗できないわ。それを考えるとドラマ2話のラスト(原作1巻ラスト)の展開もいい方向に向かうのかなーっと予測したい。
来週が楽しみっ(*゚∀゚*)