『マーメイド NYMPH』(2014) - Mamula/Nymph –

当ブログお勧め人魚ホラー『人喰い人魚伝説』に続く、残虐人魚第2弾はセルビア産。セイレーン型人魚が男性にしか聞こえない不思議な歌で男をたぶらかします。それだけならよかったけれど、彼女の好物はなんと人体だったのです・・・

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■ マーメイド NYMPH - Mamula/Nymph – ■
2014年/セルビア/94分
監督:ミラン・トドロヴィッチ
脚本:ミラン・コニェヴィッチ
撮影:ディミトリエ・ヤコヴィッチ

 
出演:
クリスティーナ・クリーブ
ドラガン・ミカノヴィッチ
ナタリー・バーン
フランコ・ネロ
ミオドラグ・クロストヴィッチ

 

解説:
数々の人魚伝説をベースに、新たなる物語を構築! 美しい地中海を背景にした極上のミステリー・ダーク・ファンタジー。
出演は『ハロウィン』(2007年度版)のクリスティーナ・クレベに『9デイズ』のドラガン・ミカノヴィッチというヨーロッパの実力派俳優陣、更に伝説の俳優、『続・荒野の用心棒』のフランコ・ネロが加わる充実ぶり。また、人魚のデザイン等を日本でもヒットとなった『セルビアン・フィルム』のミロスラブ・ラコブリージャが担当!『ゾーン・オブ・ザ・デッド』のミラン・トドロヴィッチ監督がメガホンをとった注目作。
(amazon)

あらすじ:
友人を訪ねてモンテネグロにバカンスにやって来たアメリカ人ケリーとルーシー。男女5人で大いに休暇を楽しんでいた彼らだったが、立ち入り禁止の刑務所に使われていた孤島に船を着けた時から不気味な男に命を狙われるはめに。そんな大変な中、古びた井戸の底に女性を見つけ、助けようとするのだが ―


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ぼくのエリ 200歳の少女』アラサー人魚版みたいな感じかなー。
Nymph_movie2014_25悪名高い元刑務所があったマムラ島。地元のおじさんが近付いちゃいけないよ、と警告したにも関わらず5人の男女が上陸してしまう。
あくまでも“男女”であって“若者”では無いところがポイント。若者グループが次々と殺人鬼の餌食になる作品は多いものの、アラサー(くらいに見える)の男女グループがわいわいしながらやられていくのも珍しい気がする。だからなのか、やたら年取って、、じゃなくて女性陣はとても色っぽく見える。

Nymph_movie2014_32-2元恋人だの、弟が海で亡くなったから水に入れないだのの設定で前半はごちゃつくものの、井戸に人間の手が入った赤黒い液体を流し込んでいた男が彼らを狙ってくるあたりから少しずつ盛り上がってくる。

この男は無表情で何も言葉を発せず、とにかく銃やナイフなんかでガンガン襲ってくる。5人は逃げ惑うばかりだが、一人の男性ボブは反撃開始。もう一人の男性アレックスは逃げ込んだ地下の扉の奥に何かを見つける。そんなの無視して早く逃げよう!と一緒にいたケリーは急かすが、アレックスは「歌が聞こえる」と扉の向こうに行くことだけに一生懸命になっている。
・・・これがセイレーンですわ

一人やられ、二人やられして、ようやく人魚様のお姿を拝める展開に。
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こんな感じでちょっとずつ出てくるんですけどね、なんて言うか、その時の効果音がよくホラーで使われてはいるヤツなんだけど、ネチョッというか人体を切り開く音というか、観てもらったらわかるんだけど、妙に動きにあっていて気味悪い。

見てくれは人魚は人魚でも、気味悪い不気味系の作りとなっていて、ヒラヒラ~っとした尻尾とは違ってイルカ系。それも上半身と同じ肌色でそのまま下までいくからトカゲのようにも見える。ゾッとする怖さで言えば『人喰い人魚伝説』の方が勝ってはいるが、こちらも充分気味悪い。
というのに魔法にかけられたようになっている男性はそのまま吸い寄せられていく。

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しかし!これは仮の姿なのである。
仮の姿で誘い込んだ後は、本性を現し一気に獲物に襲いかかる(残念なことに、その残虐な行為はあまり映像化されていない)。釣った魚には餌はやらないっていうヤツですね(自分も魚だけど)。

ではその恐るべき豹変ぶりをご覧頂こう(クリックで大きく)。
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こんな感じで一気に見どころまできたところで、救世主が現れる。設定は色々と仕込んであるけれど、ま、とにかく救世主登場で一部の人は助かるものの、そのままエンディングになるわけもなく、新たな恐怖が幕を開けるというラストに。

舞台の孤島は美しく、人魚の造形や鳴き声にも力が入っていてなかなか見応えがある。が、それ以外の部分、話の運びだったり台詞だったりがちとゆるめ。
それにしてもやられ役のグループが若者では無いということに、これほど違和感を感じるとは驚いた。ホラーの観過ぎで毒されているんだなー、きっと。時々浄化しなくちゃね