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スターチャンネルで始まった猟奇殺人事件+@の犯罪ドラマ。刑事物として一言で括るには内容が重い、重い。主演はマシュー・マコノヒー、ウディ・ハレルソンで、どちらも真面目バージョンで登場。いつもと違う顔を見せてくれている。

■ TRUE DETECTIVE/二人の刑事 ■

TRUE DETECTIVE

2014年
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
脚本:ニック・ピゾラット
製作総指揮:スティーヴ・ゴリン

出演:
マシュー・マコノヒー(ラスティン・コール)
ウディ・ハレルソン(マーティン・ハート)
ミシェル・モナハン
ケヴィン・ダン

解説:
本作は、ただ単に連続殺人犯を追い詰めていくだけの犯罪ドラマではない。捜査の過程で浮き彫りにされていくのは、貧困や差別、宗教、政治など平凡な田舎町に隠された日常の深い闇。そうした米国社会の病巣が異常な犯罪者を生み、人々の無知や無関心がその凶行を野放しにしてしまう。我々が目を背けてはならない現実を描いた重厚なミステリーなのだ。
(スターチャンネル)

あらすじ:
2012年ルイジアナ。かつて、同地で起きた猟奇的な殺人事件と同様に処理された死体が見つかる。警察は当時、捜査に当たって今は引退している2人の元刑事を警察署に呼び出した。当時の資料はハリケーン・カトリーナにより紛失していたからだった。
仲違いをして10年以上会っていないという2人は別々にやって来た。現捜査官はそれぞれから当時の捜査について詳しく聞き始めるが ―


TRUE DETECTIVE

17年前、コンビを組んだばかりの刑事が直面した“オカルト殺人”と名付けられた猟奇連続殺人事件。最初の犠牲者は名も無き娼婦で、縛られ、ナイフで虐待されたあげく殺された上、妙なものを飾られて、奇妙で象徴的な姿勢で遺体を遺棄されていた。周りには地元で“悪魔の網”と呼ばれるいくつもの悪魔除けが飾られている。
(思わず思い出したのがドラマ「ハンニバル」)

良き家庭人であり、ごくごく普通の刑事マーティン・ハート(ウディ・ハレルソン)は、こんなの見たことないわと驚き、数ヶ月前に今の署に移ってきた変人ラスティン・コール(マシュー・マコノヒー)は、冷静に現場を観察、この1995年には既に確立されていたプロファイリング技術を用い分析していく。

このドラマの面白いところは、この1995年の事件を解決し、犯人を挙げる様子を追っていく過去の犯罪サスペンスと同時に、現在である2012年のマーティンとラスティンの関係の謎、また起きた猟奇殺人事件、という3つの話が交差しながら進められていくところ。
解決したはずの過去の事件の亡霊によって、当時から今までの自分の人生を反芻せざるを得なくなった2人。逮捕した犯人は冤罪だったのか、今回は模倣犯の仕業なのか?暗く哀しい過去を持っていながらも几帳面な男だったラスティンが酒に溺れ、落ちぶれてしまったのはどうしてなのか。

過去の捜査と2人に一体何か起きたのか。
と同時に、ドラッグやアルコール、幼児虐待などの社会問題が絡められ、結構重い内容に。

TRUE DETECTIVE

ウディ・ハレルソンがごく平凡な男、マシュー・マコノヒーが御託をあげつらう嫌われ者の変人を演じているところも面白い。2人は17年の時を隔てたどちらをも演じているわけで、もちろん違和感は無い。無いのだが、、、1995年のハレルソンの髪が気になって仕方ないなんて事は、これらの猟奇事件に比べるとそれほど大きな問題ではない

他の出演者としてはハレルソンの妻役にミシェル・モナハン、州警察署長にケヴィン・ダン(『トランスフォーマー』サムの父親)が出ていたりと、最近の海外ドラマらしく映画作品のような豪華さで、とても安心して観ることが出来る。

このシーズン1は全8話で完結。スターチャンネルでの正式な放送は今日から。
続くシーズン2ではハレルソンとマコノヒーは出演しないということなので、全く違う内容になるのかな(これも今流行のスタイルなのか?)。
さーて、と。「ハンニバル」や「アメリカン・ホラー・ストーリー」、「ゲーム・オブ・スローンズ」が始まるまでは、これを楽しむことにしよう。

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