『リディック: ギャラクシー・バトル』(2013) - Riddick –

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「ギャラクシー・バトル」って付いているから前作よりも更に広く大きく宇宙大戦争になるのかと思ったら、、1作目『ピッチブラック』の雰囲気に戻った気が。と言っても、彼“リディック”にはその方が似合っている。だって彼は孤高の一匹狼なんだし、その彼が人類のためとかで邪悪な軍団と戦うなんて設定は似合わない。けれども今回、そのリディックにも相棒が。
 

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■リディック: ギャラクシー・バトル - Riddick -■
2013年/アメリカ/119分
監督・脚本:デヴィッド・トゥーヒー
製作:ヴィン・ディーゼル 他
製作総指揮:サマンサ・ヴィンセント 他
撮影:デヴィッド・エグビー
音楽:グレーム・レヴェル

出演:
ヴィン・ディーゼル(リディック)
ジョルディ・モリャ(サンタナ)
マット・ネイブル(ボス・ジョンズ)
ケイティー・サッコフ(ダール)
デイヴ・バウティスタ(ディアス)
ボキーム・ウッドバイン(モス)
ノーラン・ジェラード・ファンク(ルナ)
カール・アーバン(ヴァーコ)

解説:
「トリプルX」「ワイルド・スピード」シリーズのヴィン・ディーゼルが、デヴィッド・トゥーヒー監督とのコンビで放つSFアクション・シリーズの第3弾。重臣の裏切りに遭い、灼熱の惑星で絶体絶命の窮地に追い込まれた銀河最凶のお尋ね者“リディック”の運命を描く。 (allcinema)
 
あらすじ:
ネクロモンガー族のリーダーに収まったリディックだったが、家臣ヴァーコの罠に落ち、人に捨てられ忘れ去られた辺境の惑星に一人置き去りに。大型の動物型エイリアンが跋扈するその星でサバイバル、適応して暮らしていたリディック。ある日、彼は無人のシェルターに設置されていた非常用ビーコンを見つけ、考えあってそのボタンを押すが ―


“リディック”という存在の意味がいまいち分からないままに3作目。
一匹狼が好きなんだろう、というのは分かるけど、いい奴なのか悪い奴なのか、悪い奴だけどいい奴なのか、、。1作目『ピッチブラック』では何となく掴めていた気がするけど、2作目『リディック』で迷走した感じも。でも今回の3作目での相棒とのやり取りから、また何か掴めた気が(単純に自分が犬好きなだけなかもしれないが)。
 
Riddick_16自己中心的ではあるけれど、いったん守ると決めた約束や人間は、命をかけても守り通す。そして今回、子供の犬型エイリアンを育てることになった事から、彼の新しい何かが見えた。
その距離感がいい。
偉そうにするでもなし、ベッタリするでもなし、頭を撫でることさえ慣れない感じのリディック。そう言えば彼は前作でキーラ(ジャック)を失ったんだ。精神的な繋がりや依存心を持つことを恐れているようにも見えるリディック。それでなくても彼の(おそらく)家族や同族の人々はことごとくネクロモンガーに滅ぼされた。けれども、明確にその復讐を主軸に置いていないところも、この作品の特徴であり、彼の少し変わったところかな。
 
だって前作最後でネクロモンガーの王様になっちゃいましたよ。
Riddick_29これからどうすんだ?と思いながら終わった前作だったけど、本作によると大いにその地位と力を使って楽しんだみたい。けれども段々嫌気がさしてくるリディック(そりゃ、そうだ)。そして付け入る隙を与えてしまって、あのイヤらしいヴァーコに裏切られ、辺境の星に置き去りに。まー、そういう種族だからネクロモンガーは。
 
またもや辺境の星に独りぼっちになったリディック。その星には人間はもう住んでいないけど、大型の肉食エイリアンが多数生息。鳥型あり、犬型あり、恐竜もどきあり。どれもとても凶暴で、それでも知恵を使ってサバイバルしていた彼は、ある日、うち捨てられた無人のシェルターを見つけ、非常用ビーコンを発見する。
このビーコンで信号を送れば、どこかの船がやって来る。それは救助か、はたまた彼を追っての賞金稼ぎか。でも彼は思うところがあって、そのボタンを押す。思うところというのは、もちろん船の奪取ですけども。
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今回、追ってきた賞金稼ぎとプラスαはとても魅力的な面々で、追ってきた理由も丁寧に描かれている。リディックとのやり取りも単にバンバン戦うだけじゃなくて、彼の知性を使った緊迫した状態も。
なんだけど、いつリディックが現れるか?といった場面で、何故誰も外の見張りに立っていないのか?とか、リディックかっこ付けすぎ、な場面もあってちょっとガッカリするけども、久し振りにこの人を見て、ちょっと嬉しくなってしまった。
Riddick_22相変わらず筋肉隆々の男前、「バトルスター・ギャラクティカ 」のスターバックことカーラ。
「24」にも出ていたけれど、ダメ、ダメ、あんなインテリ役は。(操縦はしていなかったけれど)屈強な男達と対等に銃をガンガン撃って、どんどん前に出て、見せ場もたっぷり。リディックとの軽口なやり取りもあったりして楽しませてもらった。
 
加えてこの3作目のVFXは2作目と比べものにならないくらい良くなっていた。特に大型エイリアン達の描写は大作にもひけをとらないのでは?
 
ということで、今回も愉快なラストが待っているが、ヴァーコ率いるネクロモンガーはそのままだから、また近々何か起こるかもしれないな、と思ってる。