よくあるPOV式+監視カメラホラー。その上、ほとんどが夜間で見えにくいったらありゃしない。んだけど、舞台は超常現象が多発し過ぎて今は誰も住んでいないとされる米ユタ州にある牧場「スキンウォーカー・ランチ」。せっかくの美味しい材料なんだから、POVとかB級風映画とかじゃなくて、大きくどーんとやって欲しかったなー。どーんと
■スキンウォーカー・プロジェクト - Skinwalker Ranch –■
2013年/アメリカ/86分
監督・製作:デヴィン・マッギン
脚本:アダム・オーラー
撮影:マイク・ブラック
出演:
ジョン・グライス
エリン・ケイヒル
スティーブ・バーグ
カイル・デイビス
■解説:
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「REC レック」シリーズで人気のPOV(Point of View=主観ショット)方式を用い、超常現象と謎の陰謀の恐怖を描いたホラー。「未体験ゾーンの映画たち 2014」上映作品。
■あらすじ:
米ユタ州の牧場で、10歳の子どもが失踪する事件が発生。不可解な状況に、父親は超常現象を調査する科学チームに捜査を依頼する。捜査チームは事件の全貌を解明しようと動き始めるが、480エーカーの広大な土地を有するその牧場では、UFOやポルターガイスト、奇妙な生物の目撃談などが多数寄せられていたことがわかり ―
(映画.com)
『スキンウォーカー・プロジェクト』っていうタイトルから、何故かスキンヘッドの男達が闊歩するか何かの、奇妙なアクションホラーかなーっと思っていたら(実話)、全然違いました。原題でもある「Skinwalker Ranch/スキンウォーカー・ランチ」の事も知らなかったなー。不気味、奇妙、不可思議系は全て頭の中に網羅されていると思っていたのに・・
スキンウォーカー・ランチとは
「スキンウォーカー・ランチ」とはアメリカはユタ州に現存する、約480エーカー(1.9平方km)もの敷地を持つ、広大な牧場の通称。かつて、ここで牧場を営もうとした家族もいたようだが、次々と起こる超常現象に手放してしまった。
本作の中でも語られ、次々と巻き起こるこの牧場の超常現象とは、高速で飛び回る光の玉、動物の変死、ミステリーサークル、凶暴な謎の大型動物や、そのものズバリ多くのUFOの目撃などなど。もちろん噂は瞬く間に広がり、メディアの取材や記事で大騒ぎに。
そんな中、ある資産家がこの地を買い取り、科学的調査を始める。
※「スキンウォーカー・ランチ」について詳しくはこちら大魔神さんのブログ「超魔界帝国の逆襲」の記事で!詳しいですよ。
この映画はこの実話をベースに、牧場を営む両親の目の前で、かき消えるように失踪してしまった息子のために調査を依頼した父親と、調査機関MDEのメンバー、動物の変死に詳しい獣医助手が登場人物。
調査チームが設置した多くの監視カメラと、手持ちカメラの映像が、超常現象の全てとその原因ともなるモノを暴き出す。それはもう、全部、出し惜しみ無し!
このいきなり起こる現象は、割とよく出来ているけれども、なんかどっかで見たような既視感のあるものが多いかな。例えるなら『フォーガットン』『サイン』『グレイヴ・エンカウンターズ』などなど。これらの見どころが贅沢に詰め込まれております。
『グレイヴ・エンカウンターズ』(2011) - Grave Encounters –
カナダから届いたモキュメンタリー・ホラー作品。最近流行の似たり寄ったりホラーかなー、と思いながらも舞台が「精神科病院の廃墟」と知って、ちょっとワクワクしなが…
見どころはそれが全てで、ストーリーは無いも一緒。ネタバレしようもなく、大体想像通りに進んでいく。チーム内のゴタゴタやなんかはまだいいとして、凶暴な謎の動物に襲われながらも、いきなり地面の穴を見つけ、危険も顧みず全員で穴に突入したり、、。普通、牧場主がとっくに知っていただろう、と一人ツッコミ。そうするうち、穴の中に壁画や綺麗な白骨を見つけたり、いくつかの結果を適当にごまかしたり、とツッコミどころは満載(あの、動物はどうなった?)。
せっかくの実話超常現象なのにねー。この素材ならナショジオなんかでドキュメンタリーとして作ってくれた方が、まだ面白かったかもしれないなー。
他にもあるPOVスタイル
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超常現象多発地帯『スキンウォーカー・プロジェクト』(2013)
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『ありふれた事件』(1992) - C’est arrivé près de chez vous –
ありふれた事件・・・コレのどこが“ありふれて”いるんだーっと叫びながら観ていたが、、、終わってみると、確かにその通りだった。こんな事件を起こす犯人の毎日や人と…