『アダム・チャップリン 最・強・復・讐・者』(2010) - Adam Chaplin –

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どうだろう・・と、おっかなびっくり観始めたんだけど、ちょっと、これ面白い。この映画の主人公が戦う場面は、もう完璧にあの「北斗の拳」の実写化です と言っても詳しくはないんだけど、誰もが知っている「ぅぁああーー!tatatatata!taー」を知っていれば理解できるはず。ただし、tatataー!の結果であるゴアシーンはアニメの100倍くらいはありますんで、お気をつけを。
 

■アダム・チャップリン 最・強・復・讐・者 - Adam Chaplin -■

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2010年/イタリア/84分
監督・脚本・撮影・音楽:エマニュエル・デ・サンティ
出演:
エマニュエル・デ・サンティ

ヴァレリア・サンニノ
ジェリオ・デ・サンティ
パオロ・ルシアーニ
アレサンドロ・グラマンティ
 

解説:
幼少期から「北斗の拳」を敬愛してきたというイタリアのエマニュエル・デ・サンティが監督・脚本・撮影・主演を務め、同作に代表される日本製バイオレンスアニメを下敷きに撮りあげたスプラッターアクション。「未体験ゾーンの映画たち 2014」上映作品。
(映画.com)

あらすじ:
街を牛耳るギャングのボスに妻を丸焼きにされたアダム。彼は魂を悪魔に売り渡し、代わりに得た超人的パワーを使って手下を血祭りに上げ、じわじわとボスに近付いていく ―


Adam_Chaplin_31借金を期日までに返さなかった事が理由で、妻に火をかけられたアダム。借金はアダムがしたの?妻自身が?約束を守らなかったのが悪いんじゃ?・・とかの疑問はさておき、愛する妻を丸焼きにされた彼は心がダークサイドに落ちる。
こーんなに男前で、詩人にさえ見えるような青年が、犯人であるギャングのボス、デニーに復讐を誓うあまりに、暗い闇からすり寄ってきた悪魔に魂を売り、最強の身体とパワーを手に入れたのだ。

 
Adam_Chaplin_23→結果、こーんなになっちゃいました。
白目をむいてトランス状態に陥ったアダムは悪魔が乗り移った如くの最強の拳の使い手となる。
序盤のシーンではパーンっと一発、拳を振るうだけで相手に当たるカットも無く腕がもげたりするものだから「へ?」となる。もげた腕は映るし血も大量噴出だけど「なんだよ、肝心の拳がどうなって腕をもげさせたのか、というシーンは無いのかね」とB級臭にがっかりする。
けれども、ここでDVDを止めるのは負け組。これは始まりに過ぎなくて、美味しいシーンは序盤ではかなーり出し惜しみしている。ちなみに初っ端にバラバラ人体が転がっているシーンや不気味なボス、丸焼きシーンはある。が、この映画に求めているものはそんな程度のモンでは無いのだ。
 
で、物語が進み、復讐の対象であるボスに近付くにつれ、出るわ、出るわ。
全体が青みがかった画面を背景に、足でtatatata、腕でtatatata、taー!
 
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3枚目は分かりにくいけど、手のひらに“気”を集めているところ。この“気”で雲、違った、相手を吹き飛ばすんですよ。凄いネー。で、アダムの活躍の結果、相手はどうなったかというと
 
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こんな感じ。結構丁寧に、しつこく描かれている。血はバケツをひっくり返したほどに噴出、ほとんどホラーでなかなかあの世に行かないのも特徴。例の「んギャボゲブーっ!」とか言いながら頭部が爆発するのはあったかなー
 
ここまでだけなら「こりゃ、なんちゅー映画や」となりますが、「北斗の拳」(そんなに詳しくない)や『マッドマックス』でもそうであったように、彼が背負う妻への愛と(個人的な)哀愁がバックに漂う。上のシーンとは似ても似つかない、彼の流す涙のような美しいカットも時々挟まり、これがただのスプラッター・過激・ホラー・アクションでは無いことが分かる。
それは敵であるボス、デニーにも当てはまっているんだけど、ま、こんなヤツはどうでもいいや。
 
↓“綺麗な人”と“こんなヤツ”
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アダムは決して「世界を救う」とか「人類の未来のために」とかの崇高な思いで動いているわけでは無いところもミソ。あくまでも妻の復讐と妻との約束を遂行することが目的。で、ラストに繋がるのであります。
まー、なんてヒドイ・・