『アフターショック』(2012) - Aftershock –

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ゾンビホラーものかと思っていたら、地震によるパニックホラーじゃないですか。南米のリゾート地で徹底的にはじける欧米人がエライ目に..。結構、真面目に作られていて、本当に怖いのは人間ですぜ、と監督が身を挺して叫んでいる。
 
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■アフターショック - Aftershock -■

2012年/アメリカ・チリ/89分
監督:ニコラス・ロペス
脚本:ニコラス・ロペス、イーライ・ロス
原案:ニコラス・ロペス、イーライ・ロス
製作:イーライ・ロス 他
製作総指揮:ボブ・ワインスタイン 他
撮影:アントニオ・クエルチャ
音楽:マヌエル・リベイロ
出演:
イーライ・ロス(グリンゴ)
アンドレア・オズヴァルト
ナターシャ・ヤロヴェンコ
アリエル・レビ
ニコラス・マルティネス
ロレンツァ・イッツォ
マルシアル・タグレ

解説:
「ホステル」シリーズや「ラスト・エクソシズム」の監督イーライ・ロスが製作・主演を務めたチリ地震を舞台としたパニック映画。監督はチリ出身のニコラス・ロペス、共演はニコラス・マルティネス、セレナ・ゴメス。地震に遭遇した人々の混乱を描く。2013年10月~11月開催の特集上映〈“シッチェス映画祭”ファンタスティック・セレクション〉にて本邦初上映。
 (allcinema)
 
あらすじ:
南米チリのサンチャゴ。アメリカ人観光客グリンゴは、地元のガイド2人組と観光や夜のパーティを楽しんでいた。美女3人組とも知り合い、ナイトクラブで大いに酔っ払っていたところに、未曾有の大地震が発生。建物が崩れ、死者や怪我人があふれて混乱する中、崩れた刑務所から囚人達までもが街に解き放たれ ―


Aftershock_23パーティ三昧を決め込んでいる観光客達が溢れかえるナイトクラブ。アメリカ人グリンゴと地元のガイド、ポヨとアリエル。この男3人にヨーロッパから遊びに来ていた美女3人が意気投合し騒いでいるところに、何の前触れも無く大地震が。これは2010年2月のチリ地震。マグニチュード8.8、死者800人を超えたという大きなもので、数時間後には津波も襲った。
何故、これをベースに映画を作ろうと思ったのかは分からないが、とにかく地震が起きた。
 
Aftershock_17それまでのパーティ気分が一変、崩れる建物、逃げ惑う人々。6人はなんとかクラブから外に出たものの、アリエルは大怪我を負い、街は瓦礫の山と化している。そこへ、刑務所が崩れて囚人が逃げ出したとの情報まで流れ、街は無法状態に。
生きるか死ぬかのパニックの中で、6人は助けを求めてさまようが ―
 
 
コメディ半分のお話かと思ったら、これが結構、真面目に作られてる。
パーティにかまけているようで、グリンゴは娘がいながらの離婚に胸を痛めているし、遊びほうけて危なっかしい妹を心配して、鬱陶しがられている姉もいる。金持ちのポヨは札びらをパタパタさせてイヤなヤツに見えて、実際は友達思い。
Aftershock_25そんな彼らが訪れたのはチリのリゾート地。しかし、そのすぐ裏手にはスラム街が広がっていて、地域の貧困の様子も垣間見える。地域の墓地でスラム街をバックにおどけて写真を撮っている観光客。地元の人は複雑な心境だろう。だから地震の後、地元の女性が自分の子供達を守るため、見知らぬチャラチャラした男女を助けたくても信用できなくて助けられない気持ちは頷けるものがある。
 
Aftershock_13そして災害時には決まって現れる、夜盗まがいの地元のチンピラが暴れまくる。これが、酷い。あの大きな石の上に、もしかしていっせいのーで、と一斉に乗るのか?あーまさか、、、と思ったら、ほぼ同様の行動に
 
この事に限らず、この映画は「あ、あれは、きっと、あーなるんじゃ」と誰しもが考えた通りに事が運ぶ、今時多いどんでん返しに次ぐ、どんでん返しを真っ向から否定した作り。ある意味とてもシンプルで、新鮮にさえ感じる(前回の『恐怖ノ黒洋館』には大いに悩まされた後だったので、とても助かりました)。
あ、でも腕がチョキンとか、倒れた柱でグチャっとかは、きちんとありますのでお気をつけを。
 
シッチェス映画祭参加作品はホントに多種多様で面白い。12月、1月で順にレンタル開始されるから楽しみだー。全部、観るよー。
  icon-arrow-right 「シッチェス映画祭」ファンタスティック・セレクション2013