『人間まがい』(2013) - Almost Human

“ゥギャーーーーーー!”、“ゥギョーーーーーー!”、ブシュッ!!で半分を埋め尽くしたお手軽スプラッター。それでもいいんだけど、もうちょっと登場人物に魅力がなくちゃ、観ている方もどうしていいのか分からないじゃないか・・・

人間まがい [DVD]
■ 人間まがい - Almost Human – ■
2013年/アメリカ/79分
監督:ジョー・ベゴス
製作:ジョー・ベゴスー 他
製作総指揮:コリー・ロックマン
 
出演:
グラハム・スキッパー
ジョシュ・イーシアー
ヴァネッサ・リー

解説:
謎の青い光に連れ去られたのをきっかけに、人間ではない「何か」へと変貌を遂げた青年が巻き起こす惨劇を、スプラッター描写満載で描いたSFホラー。夏の恒例「夏のホラー秘宝まつり2015」で上映。

あらすじ:
メイン州の田舎町。深夜のドライブ中に謎の光に遭遇した青年セスは親友マークの家に逃げ込むが、マークは轟音とともに出現した青い閃光に包まれて消失してしまう。事件から2年後、突如として町に帰って来たマークだが、その様子は以前とはすっかり変わっていた。邪悪な「何か」に取り憑かれたマークは残忍な殺人鬼と化し、町の住民たちを次々と血祭りにあげていく ―
(映画.com)


ABC・オブ・デス2』『メキシコ・オブ・デス』に続くホラー秘宝まつり2015の第3弾・・・・・?実はこの単純明快な泥くさい邦題に期待を寄せていたのですが、、、。なんでしょう、映画というよりはTVドラマの一話ぐらいな感じ。といっても最近のTVドラマは内容、作り、俳優さん等々クオリティが高レベルなので、それと比べるとかなり見劣りがするというか・・・
正直、肩すかしでつまんなかったです。1回目観た時は半分くらい見落としたかもしれない(ウツラウツラしていた)ので、もう1回観てみました。半分寝ていても大丈夫な内容でした。

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簡単なあらすじは、ある夜、一緒にいた友人がエライ目に遭ったとマークの元に飛び込んできたセス。そのエライ目とは、青い閃光に包まれたロブが空に吸い込まれ連れて行かれた、とかなんとか。で、セスの止めるのも聞かずに外に見に行ったマークもまた同じく青い光に連れて行かれてしまいました。

2年経ち、呆然と暮らしているセスとマークの妻の元に突然マークが戻ってくる。が、しかし、彼は外見はマークであっても全くの別物になっており、人を殺して気持ちの悪い器官を自分の口から被害者へと伸ばしては被害者を得体の知れないモンスターとして蘇らせる、得体の知れないモノになってしまっていた。
セスと妻は、一体どうなるのか?
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――こんなお話です。
まず、全体の作りが安っぽい。口から伸びる器官も全然怖くない。チープさで言うなら先日観た『ゾンビーバー』もかなりなものだったけど、あっちは面白かったんだなー、例えビーバーの縫いぐるみを放り投げているだけでも。
それにねー、空から降りてくる青い光っていうことで、エイリアン系のお話なのかもしれないんだけど、それも最後まではっきりしない。とにかくマークがヘンなモノになったって事しか分からなくて、マークは戻って来て何がしたいのか?妻を取り戻したい?それだけでエイリアンの元から逃げてきた?この辺りが不鮮明でこちらの頭もヘンなモノに。マークにしても強いのか弱いのかただただぶち○しているだけという有様で、その行動様式に美学がない。コレではただの暴れ者。その上、時たま溜息をつく。

ここはやっぱり大きく振りかぶらないと・・

ここはやっぱり大きく振りかぶって踊らないと・・

それで、時々気になったのが照明の具合。昔のTVドラマであったような、いかにもスタジオの照明当ててます、みたいな光が随所にあって、外の場面だとしてもすごく作り物っぽい仕上がりに。
で、何よりも登場人物がどの人も魅力が無くて、正直、助かろうが助かるまいがどうでもいいや、ってね、、(-ω-) これじゃ、ちっとも面白くないわね。一番魅力的に感じたのは、すぐにやられちゃう森のハンター2人だったかもしれない。
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ま、こんな感じの全くオススメしない連続殺人蘇りホラー。子守唄代わりにはなるかも
なんですが、意外とラストは好きかもしれない。よくある系ではあるんだけれど

 

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