医療廃棄物で汚染された湖に棲息するビーバーがエラいことに・・。今度の被害者はやっぱりおバカな大学生グループ。進化した恐怖の“ゾンビーバー”に喰われると自身も“人間型ゾンビーバー”になっちゃうよ!キャーコワイ
■ ゾンビーバー - Zombeavers – ■
2014年/アメリカ/77分
監督:ジョーダン・ルービン
脚本:ジョン・カプラン、アル・カプラン
製作:エヴァン・アストロウスキー 他
撮影:ジョナサン・ホール
音楽:アル・カプラン 他
出演:
レイチェル・メルヴィン(メアリー)
コートニー・パーム(ゾーイ)
レクシー・アトキンズ(ジェン)
ハッチ・ダーノ(サム)
ジェイク・ウィアリー(トミー)
ピーター・ギルロイ(バック)
レックス・リン(スミス)
■解説:
北米ではお馴染みの野生動物ビーバーがゾンビ化して若者たちを襲う生物パニック・ホラー・コメディ。監督はこれが長編デビューのジョーダン・ルービン。 (allcinema)
■あらすじ:
湖畔の別荘にやって来た女子大生グループ3人組。女子会で盛り上がる予定だったところ、彼氏や元彼も乱入してお決まりの大騒ぎに。だがそんな彼らの目の前にある湖ではビーバーが凶暴化、人や動物を襲いだしていた ―
ゾ~ンビ~~バ~~~♪
エンディングの楽曲が耳に残る迷作C級手作りホラー『ゾンビーバー』。話の流れ、登場する人物達はもう何百回も見たようなストーリー、人々でありながら、何故か愛らしい仕上がりとなっているパニック・若者惨殺系・ゾンビホラーである。
それは思ったよりデカい齧歯類ビーバー君のゾンビ力(りょく)だけではなく、本作があの、あのZ級名作ホラー『悪魔の毒々モンスター』(1984)を彷彿とさせる事が理由かもしれない。
コレね
そんな中、バスタブに忍び込んだ凶暴なビーバーが出現(バスタブで始まるのはホラーのお約束)。
慌てて惨殺、死体を外に放り出したのだったが、翌朝見るとビーバーの死体は消え、点々と小さな血の足跡が。それでもまだ彼らはこの恐怖の幕開けに気付かずにいたのだった ―
そしてここから始まるパニックな惨劇。タイトルに“ゾンビ”と付くだけあって、この凶暴なゾンビーバーに喰われたが最後、同じくゾンビ、じゃなくて“ゾンビーバー”になってしまう。
どう違うんです?と疑問が出てくると思って用意しました
ただ身体がズタボロに腐っていくだけでは無く、こんな感じに「ビーバー化」も伴う。歯は齧歯類、尻尾も生えてペタンペタンと強力な攻撃力が付く。もはや人間とは思えない・・・
殺戮の対象は人間だけでは無いゾンビーバー。命あるものは全て容赦なく襲われていくのであった…
―― ということで、いつもの展開、いつものラストはオープニングからうまく続けてまとめられており(ま、これも“いつも”ではあるのだけれど)、完全縫いぐるみなゾンビーバーにアハ~ンシーンも手伝って安心して見ることが出来るホラー。
・・・と、安心していると、最後の最後で大笑いさせてくれるプレゼントが。ので、決してエンドロール途中での退席はご遠慮ください。もったいないです。
ここで最初に書いた『悪魔の毒々モンスター』(1984)についてご紹介
『悪魔の毒々モンスター』(原題:The Toxic Avenger)は、1984年にトロマ・エンターテインメントによって制作されたアメリカ映画。『悪魔の毒々モンスター』シリーズ第1作。トロマ・エンターテインメントはB級映画を専門的に製作している。洗練されたストーリー、究極的な美への追求から「美しき映像」と称されることも多い。 トロマの逆襲2013!として『悪魔の毒々モンスター<ノーカット無修正完全版>』が同年3月2日に新宿武蔵野館で公開され完全リバイバルを果たした。
あらすじ:ひ弱ないじめられっ子のメルヴィンは不良グループに騙され、有毒廃棄物が入ったドラム缶に飛び込んでしまう。化学反応によって体はみるみるうちに変異し醜悪な”毒々モンスター”へと変身を遂げる。 “悪”を嗅ぎ付け、殲滅する本能が備わったメルヴィンは掃除用のモップ片手に町にはびこるクズ共を退治するうちに町中のヒーローとなりやがて盲目の美女サラと出会い二人は恋に落ちていくが ― (Wiki:悪魔の毒々モンスター)
世の中、色んな映画があるもんですねー。これは毒々シリーズとしてシリーズ化。東京を舞台にした作品も撮られたんですよー
他にも「悪魔の毒々」と付く(付けたらいいやん的な)ホラー作多数。・・あら、やだ、私、こんなの書いてました。
『悪魔の毒々バーガー ~添加物100%~』(2007) - The Mad –
ぁらら~、こんな所に『タイタニック』の天敵が。成長ホルモンを使いすぎた牛が原因で、人食いとなった恐怖の「ミート」が人間を襲う。あの「悪魔の毒々」シリーズの新…
ではまた
コメント
コメント一覧 (2件)
ふじつぼさん、おはようございます!
おっしゃる通り、これは伝統的な若者ホラーです。もうそれだけで、何というか生暖かい目で見守ることができて楽しめると思います(‘ω’)
毒々モンスターにつきましては、アレを初めて見た時の衝撃とバカバカしさ、それでいて嫌いになり切れない「何か」を秘めている、という意味では「褒め言葉」となります。
ぜひご覧を(^^)/
あー、これ気になってたんですよ。情報ありがとうございます。
まあ、安心して身を委ねられる伝統的おバカ路線のようですね。
にしても、えらい短尺ですな。あんまり引っ張られてもナニだが…。
毒々モンスターを彷彿…ってのは、かなりの褒め言葉と解釈して
よろしいですよね…。毒々クン、東京も行ってましたなあ。