ブラッド・ピット主演、ゾンビパニック・アクション作品。久しぶりに映画館に行ったよー。数ヶ月前に初めてこの作品の予告編を見て楽しみにしてたんですよねー。ゾンビとの真っ向勝負系かと思ってたけど、どちらかというと、この先、どうやって人類が生き残るか、という冷静な目を通した希望に繋ぐ物語だった。暑い夏、ゾクッと怖がれるホラーと思って観に行くと肩すかしをくわされる。とは言え例のあのシーンは見応えがあったわー。です。
■ワールド・ウォーZ – World War Z -■
2013年/アメリカ/116分
監督:マーク・フォースター
脚本・原案:マシュー・マイケル・カーナハン 他
原作:マックス・ブルックス「WORLD WAR Z」
製作:ブラッド・ピット 他
制作総指揮:デヴィッド・エリソン 他
撮影:ロバート・リチャードソン
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:
ブラッド・ピット(ジェリー・レイン)
ミレイユ・イーノス(カリン・レイン)
アビゲイル・ハーグローヴ(レイチェル・レイン)
スターリング・ジェリンズ(コニー・レイン)
ファナ・モコエナ(国連事務次長ティエリー)
ジョン・ゴードン・シンクレア(SEALのリーダー)
マシュー・フォックス(SEALの兵士)
ダニエラ・ケルテス(イスラエル国防軍兵士セガン)
■解説:
謎の疫病の発生を契機とした人類とゾンビの全面戦争の顛末を綴ったマックス・ブルックスの世界的ベストセラーをブラッド・ピット主演で実写映画化したパニック・アクション超大作。感染者が爆発的に増大し、世界中に混乱が拡がる中、事態の究明を託された元国連捜査官の主人公が、ワクチン開発のために各地を飛び回る中で目の当たりにする惨劇の一部始終を圧倒的スケールで描き出す。監督は「ネバーランド」「007/慰めの報酬」のマーク・フォースター。 (allcinema)
■あらすじ:
フィラデルフィアに住む元国連職員ジェリーは家族と車で移動中、街の中心で交通渋滞にはまってしまう。様子を見るうち、街の奥から怒号、悲鳴と共にゾンビと化した人間が人々を襲う現場を目撃、家族とともにパニックに陥る街を逃げ惑う。そんな中、元上司の国連事務次長ティエリーから携帯に連絡が入り、ヘリコプターで救出されるが-
速い速い!もうすごい運動能力の、8秒/100mくらいの勢いで追いかけてくるゾンビ。その目的は人間に食らいつき食べること。噛まれた人間はなんと12秒でゾンビ化、すぐに人の肉を求めて走り出す。たった1人のゾンビが2人に、10人に、100人に、1000人になるのは、あっという間だった。
政府、その他の疫病センターなどから、なんの発表も無いまま、この惨劇を目撃することになったジェリー一家。人々が次々にゾンビ化するパニックの中、フィラデルフィアの街を逃げ惑う。
ある家族の日常から、車で出た街でいきなり始まりました。
テレビでは他所の国で何か不明な伝染病が流行っている、というニュースが流れているも、取りあえず自分たちには関係ないかと感じる、あの人事感。しかしこの病は、各国政府が手をこまねいている間にあっという間にアメリカに上陸。一般市民が気がついた時には、目の前にがんがん増殖しながら迫ってくる事態に。ジェリーの住むフィラデルフィアに広がった時には、アメリカの各都市が壊滅状態になっていた。
しかし発生源が分からない。とにかく伝染病が起こったときには発生源を突き止め、「最初の一人」がどうして最初になったのかを調査しないことには、手立てが取れない。ようするにワクチンを開発できない(らしい)。
そこで、かつて国連でそういった仕事に従事していたジェリーの携帯に元上司の国連事務次長ティエリーから連絡が入る。家族を含めて街から救出するから、また仕事を頼みたいと。
家族のそばにいて守らないといけないからと一旦は断ったジェリーだったが、発生源を突き止め対策を取ることこそが家族を守ることになると説得され、受けた彼。
ここから彼の発生源を求める長い旅が始まる。
いきなり始まったゾンビパニック(ホラーでは無い)は、ここから人類の生き残りをかけての地道な調査物語になる。手がかりを求めてアジア、中東を駆け巡るジェリー。とは言えどこもゾンビがあふれ、生き残った少しの人間が戦いを続けており、移動もままならない。とにかく凶暴で、噛まれたら最後、たった12秒でゾンビ化するから、まず普通の人は助からない。音に反応し、歯をガチガチ鳴らせながら迫ってくるゾンビを倒すには、頭を銃で撃つ、つぶすなどするしかない。このあたりは、よくあるゾンビと同じ設定だが、本作はゾンビ一人一人の造形にはあまりこだわりが無く、一人一人というよりも大群になった時の恐ろしさを描いている。それがあの予告編で目を引きつけられたシーンですね。
ドゥーン、ドゥーンという地響きのようなBGMの中、高い高い壁にまるで高波か、土石流の逆流のようにすごいスピードで積み重なっていくゾンビ。それは遠目に見るとまるで悪い細胞が大きくうねり、身体の中で波打っているようだ。新しいゾンビの誕生ですねー。
胸が引き裂かれる思いで家族の元を出発したジェリー。頑張って人類の希望を手に入れてくれ!
監督マーク・フォースター
ドイツ出身の映画監督。
初めて映画館で観た映画は、フランシス・フォード・コッポラの『地獄の黙示録』であった。12歳であったが『地獄の黙示録』を観て熱中し、将来の夢として監督を挙げている。1990年に20歳で渡米。ニューヨーク大学で3年間映画制作を学んだ。■主な監督作
・チョコレート(2001)
・ネバーランド(2004)
・スウェー★ニョ(2005)
・ステイ(2005)
・主人公は僕だった(2006)
・君のためなら千回でも(2007)
・007 慰めの報酬(2008)
・LX Forty (2009)
・マシンガン・プリーチャー(2011)
・ワールド・ウォーZ(2012)
奥さん役のミレイユ・イーノスはアメリカドラマ「THE KILLING ~闇に眠る美少女」で主役の刑事役の人。このドラマは殺された少女の両親、捜査する刑事の葛藤に、犯人は誰か?というサスペンスが伴ってとても面白い。オススメですよ。
THE KILLING ~闇に眠る美少女
そしてブラッド・ピットは髪が短い方がいいナ・・
ではまた
コメント
コメント一覧 (12件)
ワールド・ウォーZ 【2013年製作:映画】
ブラッド・ピットが主演の映画です。
パッケージとブラッド・ピットが出ているという以外、
何も知らずに見た映画です。
いやー、
ゾンビ映画だったんですね。
知らなかった。
ゾンビと言っても細菌による変異体の話で、
スタートのパニックになっていくところとか、
何が原因か分からないから血が口に入ったと言うだけで、
安全策をとるブラッド・ピットとか、
実に良くでき…
>目に優しい
(^^)確かに一人一人の造形は遠目すぎて分からなかったです。割ときれいめ系でしたよね。ただし!団体になった時の彼らは凄まじかった。小さいロボットみたいなのが積み重なって一つの大きな物体になる…。SFまがいに見えましたねー。
評判イマイチなのは、やはり削った箇所があるのが理由なのかなー。それと最初の一人が発生した国名(-.-) ブラピはとことんやりたかったのでは、とも思えますが、どうなんでしょー。彼も子供が出来てからはファミリー路線なんでしょうか。
目に優しいゾンビ映画でしたね(笑)
しかし、怒涛のようになだれ積みあがるZたちの姿は圧巻に思えました
あそこは面白いシーンでしたね
ただツッコミどころが多々あって、そこが評判いまいちの部分だったのかなと
個人的には期待値低めでみてたので、
意外と面白かったです
ラストで人類はある意味Zたちと共存する方法をとりましたが、
休眠するZたちは音に反応するので、街中から音はなくなるんでしょうかね~
でも、体内に薬があるから、音に反応しても人には反応しないか。
ワールド・ウォーZ
ブラッド・ピット主演ですが評判が悪かったので期待せずに見たら意外と面白かった。ゾンビ映画というよりはパンデミック映画。
Zピラミッドが必見ですかね。ワーワーと群れるを超えて雪崩れ込んで壁を上っていく姿が圧巻でしたねえ。しかしながらツッコミどころも多く、そこがダメな部分と思われるのかなと。
まず、力強い説得力あるいい言葉を話した科学者が呆気なく直後にすべって転んで事故死。音を鳴らすとZたち…
ワールド・ウォー Z
WORLD WAR Z
2013年
アメリカ
116分
アクション/パニック/ホラー
劇場公開(2013/08/10)
監督:マーク・フォースター『007/慰めの報酬』
製作:ブラッド・ピット
製作総指揮:マーク・フォースター
原作:マックス・ブルックス『WORLD WAR Z』
出演:
ブ…
映画「ワールド・ウォー Z」速い!速い!怖い!それだけ
映画「ワールド・ウォー Z」★★★☆
ブラッド・ピット、ミレイユ・イーノス、
ジェームズ・バッジ・デール、ダニエラ・ケルテス
マシュー・フォックス、デヴィッド・モース出演
マ
コメントありがとうございます!
そうなんですよー、私もマシュー・フォックスが出ていたと後から知りました。
LOSTでなかなか男前ではないか!と思っていたのですが、その後あまりぱっとしませんねー。
この映画ではきっと最初にゾンビらしからぬものが発生した米軍基地にいた軍人さんのどれかでしょうか。
>中盤まではホントに最高でした・・
全世界的にヒットさせたいがため、結構あちこち削っているみたいですね。
その中にロシアでの結構壮絶な対ゾンビ戦があったらしいですよ。これが残っていたら、後半ももっと面白かったかもしれません。
タイチさん情報によると3部作となるらしいです。「プロメテウス」と同様、可能であれば映画館で観たいなーと思っています。
>おっつけ
すみません、笑ってしまったじゃないですか( ^o^)ノ
「パシフィック・リム」男性陣は身体も心も奪われてしまっているようですね!
楽しみに待っています。
こんばんは、お邪魔いたします。
役者はあんまし気にせず見てたんですけどこちらに来て、ブラピの奥さん役の人「KILLING」の人だって気がつきました。そのうえマシュー・フォックスが出てたのもぜんっぜん気がつかずで・・・
それだけ序盤は映画に没頭してたんだなって今になって思います(中盤まではホントに最高でした・・・)
※TB打たせていただきした。おっつけ「パシフィック・リム」も書いたらまたお伺います(ーー;)
止まらないWar~War
遅れてきた盆休み二日目の昨日は朝から「ワールド・ウォーZ」を見に行ってきた。
午後から所用があったために朝一番の上映時間(8時半)を狙い劇場に赴いたのに(平日の起床時
ワールドウォーZ
「ゾンビ映画」で何が悪い!
ワールドウォーZ
(2013年 アメリカ映画)80/100点
ようするに、ブラッドピットが主演の「ゾンビ映画」です!
何でも、
コメントありがとうございます。
ちょっと予想していたのとは違っていましたが、楽しめました。
>壁這い上がり
民族音楽のようなものを避難民が歌い始めて、最初は聞き惚れていたジェリーが途中で声の大きさに気付く・・!・・・あれは絶望でしたね。
>スーパーの品物を略奪
やはり子供がいるから仕方が無いのかな、と思いました。それでも薬局ではジェリーに一度踏みとどまらせて「ありがとう」と言わせていましたし。
日本なら、略奪も列で並んで順番待ちするか、お店の人がきちんと配りそうですね。
タイチさんのレビューも楽しみに待っています。私もTBさせて下さい!
momoさん、ワールドウォーZ観られたんですね!
私もいま、見てきました。
圧巻でした。
細かな人物描写やドラマ性はないものの、
「絶望感」を存分に味わいまして、震え上がりましたよ。
特に、壁這い上がりと、旅客機のとこ…こわー。
セーフゾーンが破らた瞬間の恐怖心といったら、もう…。
パニック時に、主人公自ら平然とスーパーの品物を略奪するのは、
アメリカ的にはOKなんですね。
ま、あそこまで終末感漂えば、
さすがの日本人でもああなっちまいますかね…。
私も近く、ブログ書きます。
トラバさせてくださいね。では!