『シアター・ナイトメア』(2014) - The Last Showing –

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ロバート・イングランドが主役なせいか、『クリープショー』の中の1話のような懐かしい感じのするホラー。キレた老映写技師が映画館に訪れた、なんの関係も無いカップルを恐怖のどん底に陥れる。流れに少し無理はあるものの、R.イングランドなんだからいいじゃない、ってな気楽な気持ちで観ると充分に楽しめると思う。

■ シアター・ナイトメア - The Last Showing – ■

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2014年/イギリス/89分
監督・脚本:フィル・ホーキンズ
製作:フィル・ホーキンズ 他
撮影:エド・ムーア
音楽:リチャード・ボジャース

出演:
ロバート・イングランド(スチュアート)
フィン・ジョーンズ(マーティン)
エミリー・バリントン(アリー)
マラカイ・カービー(クライヴ)
キース・アレン(コリンズ)

解説:
「エルム街の悪夢」シリーズで鉄爪の殺人鬼“フレディ・クルーガー”を戦慄的に演じ、ホラー映画史上に燦然と輝く屈指の人気キャラクターを生み出した怪優、R・イングランド。その彼が、本作ではデジタル時代のあおりで冷や飯を食わされた末、映画館そのものを自らが入念に計画したホラー映画撮影の惨劇の舞台に仕立てて人生の雪辱を図る老映写技師に扮して、会心の演技を披露。斬新なアイデアとスリリングな演出で観る者を恐怖のどん底へ突き落とすのは、これが長編4作目となる期待の俊英監督P・ホーキンズ。

あらすじ:
映画のデジタル化のあおりを受けて半ば御用済みの存在と化し、年下の支配人や同僚たちの冷たい視線を浴びながら、仕事先の映画館で日々肩身の狭い思いを味わう老映写技師のスチュアート。ホラー映画の深夜の特別上映が催される晩、彼はついに自分にクビを言い渡す支配人を始末する一方、映画を観に映画館へとやって来た若い恋人カップルをホラー映画の登場人物に見立てて、事前に入念に練った計画通りに映画の撮影を進めていく ―

(WOWOW)


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お揃いのとぼけた帽子を被ってポップコーンを売ることに嫌気がさした映写技師が、世の中に向けて復讐する・・・とかの壮大なお話ならよかったんだけど、彼が企んだのは生々しいホラー映画を作ること。それも務めているシアターの建物を使って、たまたま訪れた客であるカップルを主人公に。ついでにむかつく年下の上司にも出てもらって花を添える予定。

この映画製作は前々から計画しており準備万端。そこに上手い具合に深夜のホラー映画を観にマーティンとアリーがやって来た。客は2人だけ。この2人を主人公にしても心が痛まないほど、彼らは今時の若者らしく人目も憚らずいちゃいちゃしている。老映写技師スチュアートはほくそ笑む。彼らは“彼ら”だからこそ、ホラー大作の主人公に選ばれたのだ ―

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The_Last_Showing_22このホラー大作は、長年、映画に関わってきたスチュアートらしく、サスペンスあり、アクションあり、涙ありのとても練られたストーリー。何よりぶっつけ本番だというのに登場人物達を監督スチュアートの思うとおりに動かしていく。やり手だ。
まぁ、反対に言えばご都合的な流れでもあるんだけれど、役者さん達が上手で観ていて飽きない。ハラハラする中に時折挟まる、“いつもの”R.イングランド。イングランド演じるスチュアートが狂言回しでもあり、この辺りが懐かしい感じがする所以かな。

鉤爪男も一見、好々爺に見えるぐらいに年取ったんだなー、なんてことも思いながら観ていたmomorexさんなのでした。あ、それとマーティンは『ゲーム・オブ・スローンズ』で“花の騎士”ことロラス・タイレル役のフィン・ジョーンズ。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • シアター・ナイトメア

    【概略】
    デジタル化の煽りを受けて職を失ったフィルム映写技師のスチュアート。年下の支配人らに馬鹿にされながら、売店員として惨めな日々を送っていた彼は、ある計画を思い付き…。
    スリラー
     
     
     
    ロバート・イングランドさんが、自らの筋書き通りに殺人が起こるスリラー映画を作るという目的をもった不気味な老映写技師を演じています。
    デジタル化の煽りを受けて職を失ったフィルム映写技師のスチ…

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