『スパイダーマン』といえば2002年からのサム・ライミ監督、トビー・マグワイア版が一番のお気に入りで、それ以外はあまりちゃんと観ていなかった。が、アベンジャーズを観ていくにあたってどうしても必要なトム・ホランド版…。あまり期待せずに『スパイダーマン:ホームカミング』から観てはいた。
■ スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム – Spider-Man: No Way Home – ■
2021年/アメリカ/148分
監督:ジョン・ワッツ
脚本:クリス・マッケナ他
原作:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ
製作:ケヴィン・ファイギ他
撮影:シェイマス・マクガーヴェイ
音楽:マイケル・ジアッチーノ
出演:
トム・ホランド(ピーター・パーカー/スパイダーマン)
ゼンデイヤ(ミシェル・ジョーンズ/MJ)
ベネディクト・カンバーバッチ(ドクター・ストレンジ)
ジェイコブ・バタロン(ネッド)
ジョン・ファヴロー(ハッピー)
ジェイミー・フォックス(エレクトロ)
ウィレム・デフォー(グリーン・ゴブリン)
アルフレッド・モリーナ(ドクター・オクトパス)
トーマス・ヘイデン・チャーチ(サンドマン)
リス・エヴァンス(リザード)
ベネディクト・ウォン( ウォン )
トニー・レヴォロリ(フラッシュ)
マリサ・トメイ(メイ)
■解説:
「スパイダーマン ホームカミング」「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」に続く、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に属する「スパイダーマン」シリーズの第3弾。MCU作品の「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」「アベンジャーズ エンドゲーム」でもスパイダーマンと共闘した、ベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジが登場する。映画.com
「やたらおしゃべりで、ちょこまか動いて大人の邪魔をする、それでも人情に篤くて時々役に立つこともあるっちゃある高校生の小僧」というのがトム・ホランド版スパイダーマンの印象だった。最新版の本作でも、彼はそのまま、その通りの姿で登場する。
けれど本作は『スパイダーマン』でアベンジャーズではないので、彼をもっと掘り下げて、もうすぐ大学生になる仲間思いの人間味のある一人の人間として登場。今回、要らんことをして大騒動のそもそもの原因を起こしたのはピーターじゃなくてあの人だったと思ってる(-.-)
あらすじはスパイダーマンらしく簡単で、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のミステリオによって世界中に正体をバラされてしまったピーターは、ミステリオ支持者やダメージ・コントロール局、一般人にいたるまで、スパイダーマン支持、非支持に関わらず追いかけられることになり、スパイダーマンとしてもピーター・パーカーというプライベートの時間も台無しになってしまう。台無しになってしまったのは彼だけではなく、唯一の家族メイ叔母さん、親友ネッド、恋人MJにまで至ることになり、3人の大学進学まで影響を及ぼす羽目に。
そこでピーターはドクター・ストレンジの力で人々の記憶から“スパイダーマンの正体がピーター”という部分を消す呪文をかけてもらおうとするが、呪文の最中にピーターが邪魔をしたばかりに呪文は失敗。マルチバースの世界の扉が開き、この宇宙と並行に存在する他の宇宙世界に生きるスパイダーマンの敵たちがこちらにやってくる事態に ─
で、
こんな感じで、あらゆるヴィランが一堂に会することになってしまう。
こんなの、今まではそれぞれ一体ずつに対応していたのがやっとだったのに、一度に来られてどうなるん(-“-)…ていうことですよね?
ドクター・ストレンジにも手伝ってもらって一緒に戦うか?でもこれは『スパイダーマン』。彼が主役なんだからそういう風にはならない。確かに失敗した呪文を閉じ込めたドクター・ストレンジの持つボックスに付いてるボタンを押せば、彼らは元の世界に帰って行く。ドクターはもちろんその方法を選ぶ。いや、選ぼうとする。けれど簡単にはいかない。何故って、ピーターが主役のピーターの映画だから、ピーターと仲間たちがその方法の邪魔をした。理由は「心が綺麗」だから(-.-)
元の世界に戻るとスパイダーマンにやられるなんかで死ぬ運命だとわかっているのに戻すことなどできない、とメイ叔母さんが先頭になって考えるわけです。そして他にも手があると、それが必ず成功すると、純粋な高校生たちは持っている知力と根性と友情とで見えない敵と戦うことになる。その敵とはつい弱音を吐いてしまう自分自身に他ならない。
そして後半一番の見どころがすぐにやって来る。それはピーターと仲間たちの強力な助っ人であり、私たちスパイダーマン好きな者の心を鷲掴みにする者たちの登場だ。本作は心優しく純粋な彼らがいなければ成り立たなかった。ありがとう、〇〇〇〇たち。
心優しいスパイダーマンが新たな試練を克服していく様子が描かれる『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』。今回の問題は彼が叔母さんと友達を助けたいがために起きたことだけど、最初にも書いた通り、いつもはクールな感じなのにピーターにはつい甘い顔を見せてしまうドクター・ストレンジが呪文を失敗したことによる。
きっと、後でウォンさんに叱られると思うわ… 早くそこが見たい
そして本作はそのまま2022年5月公開予定の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』にそのまま続いていく。本当にそのまま(‘ω’)
だからドクター好きも、アベンジャーズ好きも、もちろんスパイダーマン好きも本作 『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』 を観とかなくちゃならないのであ~る。だって、劇場ではこのままラストのラストに入っていたもの、この トレーラーが
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