『スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜』なんていう邦題にエロティック・サイコ・スリラーなんて解説されているが、もうほとんどこれはサイコ・ホラーな内容だー。眠っている間に男に弄ばれるというのも大概ひどいが、その結果、彼女に起きた事とその結末、ラストの救いの無いオチはあまりにヒドイ。可哀想に・・・(注:エロティックシーンはほとんど無いですヨ)
■スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜 – Mientras Duermes -■
2011年/スペイン/101分
監督:ジャウマ・バラゲロ
脚本:アルベルト・マリーニ
製作:フリオ・フェルナンデス
製作総指揮:フリオ・フェルナンデス
撮影:パブロ・ロッソ
音楽:ルーカス・ビダル
2011年/スペイン/101分
監督:ジャウマ・バラゲロ
脚本:アルベルト・マリーニ
製作:フリオ・フェルナンデス
製作総指揮:フリオ・フェルナンデス
撮影:パブロ・ロッソ
音楽:ルーカス・ビダル
出演:
ルイス・トサル(セサル)
マルタ・エトゥラ(クララ)
アルベルト・サン・フアン(マルコス)
ペトラ・マルティネス(ヴェロニカ)
イリス・アルメイダ(ウルスラ)
カルロス・ラサルテ
■解説:
「ダークネス」「REC/レック」のジャウマ・バラゲロ監督が、自分勝手な妄想に囚われて眠り続ける美女に歪んだ欲望をぶつける男の屈折した愛を描いたエロティック・サイコ・スリラー。出演は「プリズン211」に続いての共演となるルイス・トサルとマルタ・エトゥラ。 (allcinema)
■あらすじ:
バルセロナのアパートで住み込み管理人をしている中年男セサル。真面目に黙々と働く彼は住人からとても信頼されていたが、実は彼には秘密があった。それは、ある女性の部屋に合い鍵で毎夜、忍び込み、薬品を使って昏睡させ女性を我が物にするというものだった ―
英題:Sleep Tight
アパートの住み込み管理人セサル。口数は少ないが真面目な仕事ぶりに住人から信頼され重宝がられている。 しかし、彼には裏の顔が。孤独な彼は他人をねたみ、ラジオで不幸な人の人生相談を聞いては、自分の方がましだと考える。これぐらいであれば、ありがちな事なのかもしれないが、彼の問題はこれだけでは収まらない。
住人の一人、若い女性クララを密かに想い、無言電話やイヤらしい手紙を毎日送りつける。それだけならまだストーカー行為という事だろうが、彼はこの上を行く。合い鍵を使って彼女の留守の間に部屋に侵入。彼女が帰宅し寝入るまでベッドの下でじっと待つ。寝入った彼女にクスリをかがせ昏睡させて、動かない彼女を襲うのだ。
同じベッドでやすんだ後、クスリが切れる前に部屋を出て仕事に就くセサル。他の住人に愛想良く朝の挨拶をし、仕事に行くため降りてきたクララにさえ何食わぬ顔でエレベーターのドアを開けてやる。
これらは彼女を愛しているからこその行動なのかもしれないが、彼の想いはかなり歪んでいる。彼女の嫌がるような事を次々としかけ、困っている彼女を心配し助ける振りをしてはほくそ笑む。
彼に対する信頼を逆手にとって、そんな毎日を送っていたセサル。だがある日、アメリカで暮らすクララの恋人が訪れた事から、彼のリズムが崩れていく。その上、クララの部屋の向かいに住む少女ウルスラが彼の秘密をのぞき見で気が付き、彼に脅しをかけてきた。
そしてある事件が起きる―
セサルのこの悪事の被害者はクララだけでは無いようだ。彼には寝たきりでほとんど話すこともままならない母親が入院しているが、彼が顔を近づけるたびに恐怖の表情を浮かべる。どうして入院したのかの説明は無いものの、何かセサルがしたのではないかと思わせる。
良く気が付く、善良な人間の皮を被りながら、裏では人が困り不幸に陥ることを薄笑いを浮かべて眺めている彼には、良心というものが欠如している。サイコなのだ。
クララを毎晩襲っていたのには当然目的があった。クララの恋人が訪れ、自分から彼に移り気したように感じたセサルは自殺さえ考えたが、目的が達成されたことを知り、また生きる喜びを見出す彼。彼が喜ぶということは、不幸になった人間が出来たということ。本当に後味が悪い
監督 ジャウマ・バラゲロ
スペインのホラー映画監督、脚本家。陰鬱な映像表現や、ストーリーが特徴。2008年4月現在、各国の映画祭において、受賞した賞は27部門に及ぶ。
1994年頃から短編を撮り始め、1999年に初の長編『ネイムレス/無名恐怖』を公開する。同作は、その不気味な映像と、ショッキングなストーリーが評価され、続く2002年の英語作品『ダークネス』で全米デビュー。2007年に手がけた『REC/レック』は、『Quarantine』のタイトルで、ハリウッドリメイクも行われた。■主な監督作
・ネイムレス/無名恐怖(1999)
・ダークネス(2002)
・機械じかけの小児病棟(2005)
・スパニッシュ・ホラー・プロジェクト/悪魔の管理人(2006)
・REC/レック(2007)
・REC/レック2(2009)
・スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜(2011)
(Wiki:ジャウマ・バラゲロ)
コメント
コメント一覧 (5件)
RECシリーズお嫌いですか?^^
あの数々の嫌がらせは何なんでしょうね?とにかく接していたいという事なんでしょうか。
好きな女の子を虐める男の子の心理なのかなー。
それにしては、最後がひどすぎる..
人を支配して喜ぶ倒錯者ですね彼は。確かに鳥肌たちました。「ぅわー、それは無いわー」と叫びながら(-.-)
でも仰る通り映画としては良く出来た作品でした。面白かったです。
ひどかったですね..
セサルは声が低くて話し方も落ち着いていて、いい人にも見えるから、なんとか好意的に観ていたんですが、妙なものを混ぜ始めたり、虫のところで、「ぁぁーーー、おかしな人なんだ」とガッカリしてしまいました。特に最後のだめ押しは気の毒すぎて..
彼に同情すべき点は全くありませんでしたね。なんか事情があるのかとも思ったんだけども..
ジャウマ・バラゲロ監督とは相性がいいみたいです
RECシリーズ以外の作品、好きなものが多い^^
これも、面白かったといったら不謹慎ですが
他人の不幸を喜ぶ男をラストまで突き抜けて気持ち悪く描く事に成功してますよね
また、輝く笑顔を向ける彼女に対する数々の嫌がらせが本当に気味悪く
そして最後でストンと落とされるオチには鳥肌がたちました
変態映画でしたが良く出来てましたよね
スリーピングタイト 白肌の美女の異常な夜
うわっこれ変態映画だった!しかもストーキングされる女性の反撃展開がないものだから、スカッと感もないよ。
管理人セサルが住人クララのもとに忍び込みまくるという展開で、合鍵を使って部屋に侵入し寝静まるまでベッドの下に隠れてクロロフォルムを使用して深く眠らせ、歯ブラシを使用するのなんて可愛いもの、化粧品に薬品を混ぜてわざと肌荒れさせたり、彼女の嫌いな虫をさまざまな場所に誘致させたりするなど奇行を…
こんばんは、コレ私もけっこう最近に見ました。
途中まではわりと画面に引き込まれて、どうなるんだろうどうなるんだろうと興味惹いたんですけど最後のアレはねー・・・(ーー;) 自分はあんまし普段から映画上のモラルとか気にしない方ですけど、さすがに「ええ~・・・」って思いましたね(またこのセサル役の人がリアルに気持ち悪くて(^_^;))