『インブレッド』(2011) - Inbred –

ムカデ人間2』を観たばかりなのに、こんなの借りてました^^; いっぱい観すぎて分かんなくなっちゃってるところもありますが、『悪魔のいけにえ』の「村」バージョンかなーっと。各種ポスターの絵なんかもすごく引き込まれるものがあったけど・・・

■ インブレッド – Inbred – ■

Inbred

2011年/イギリス/98分
監督・脚本:アレックス・シャンドン
撮影:オリー・ダウニー
音楽:アトリ・オーヴァーソン
出演:
ジョー・ハートリー(ケイト)
シーマス・オニール(パブの経営者ジム)
ジェームズ・ドハティ(ジェフ)
ジェームズ・バロウズ(ティム)
テリー・ヘイウッド(ゼブ)
ナディーン・ローズ・マルケリン(サム)
クリス・ウォーラー(ドワイト)
ニール・ライパー(グリス)
エミリー・ブース(ジューン)

解説:
少年犯罪で捕まり、保護観察官の引率で社会奉仕活動のために田舎を訪れた4人の若者たちが、猟奇的な殺人に飢えた異常者たちが暮らす村に迷い込み、血みどろ殺戮ショーの餌食となる残酷ホラー。監督はイギリス出身で本作が日本初紹介となるアレックス・シャンドン。
 (allcinema)

あらすじ:
カーナビにも載らないようなヨークシャーの田舎にやって来た社会福祉士と4人の少年犯罪者達。ここで彼らはボランティアの社会奉仕活動を行うはずだったが、地元の村人とのちょっとした諍いから、狂気の村人達に追い詰められて囚われ、次々に残酷な解体ショーのように殺され始める-

inbred:生まれつきの、同血統繁殖の、近親交配の


今度はどんな村人かなーっと、割と楽しみに観始めたけれど、、なんなんでしょう、この気分の悪さは。『ムカデ人間2』にあたってしまったんでしょうか。

かつては石炭鉱業で栄えていたというイギリスはヨークシャーの奥の奥にある小さな村。社会福祉士のケイトとジェフは4人の少年犯罪者達をボランティアのために連れてくる。宿はかつて精神病患者などを隔離していた民家。長い間使われていないらしく中は蜘蛛の巣と埃の海だった。まずはここを片付け、夕食に村に1軒だけあったパブへと出かける。
ドアを開けた途端、ピタッと止まる客の会話。じわぁ~っとイヤな視線を投げかけてくる。

さぁさぁ、始まりましたよー。胡散臭そうによそ者を睨み付ける村人達。店主は「よそ者に出す酒は無い!けぇれ!」って言うのかなーと思っていたら、これが案外フレンドリー。店のおごりでレモネードを出してくれた。肝心の食事は無かったが、礼を言って飲み始めた6人だったが、何故かこれが異様にまずい。まずいだけじゃなく、何か毛のような異物が浮いている。あまりの気持ち悪さに、礼だけ言って早々に退散した彼ら。
翌日、奉仕活動を始めた6人は、作業に必要な道具を勝手に使ったと言われ数人の村人と諍いに。その最中、勢い余って大怪我をした福祉士ジェフを皆でパブに運び、救急車を呼んでくれと頼むが、、あの人の良かった店主がいきなりジェフの首に大ナタを打ち込み、彼らの恐怖劇場が幕を開けた。

残る5人は狭い物置に閉じ込められ、1人、また1人と連れて行かれる。連れて行かれた先は、奇妙な村人達が観客となるショーの舞台。ショーのスターは自分だ。何をされるかというと、ご想像通りです。
しかし福祉士ケイトは負けていなかった。なんとか物置から脱出し、子供達を助けるために奮闘する。宿に走って逃げ帰り、乗ってきた車で村を脱出しようとするが、追っ手は先回りしていた―


まぁ、こういった感じの話なんですが、なーんか面白くない。
6人のメンバーはきちんとそれぞれ役割を果たし、その意味もあるんだけれど、村の殺人者集団がどうしてこうなったのかという説明が無い。村人はどう見ても見た目も精神的にもおかしい。首は飛ぶし、足はずばっと切られ、身体は爆発し、でスラッシャーなシーンは結構はっきり見えるように作られている。それでも流れが悪いのか、そういうシーンを羅列しているだけな感じが。

ブリキバケツを被った人参を鼻代わりにしている司会者や、ピエロのような店主、馬を連れてくる双子、レザーフェイスを彷彿とさせる(ぃや、真似してる)ドレスを着てチェーンソーを操る大男、奇妙な装束の村人達。どれも一つ一つは絵になるけれど出し過ぎな感じでくどい。村人達が歌う歌もありきたり。
全てが狙っているようで、ちょっとわざとらしく思えてしまう。
反対にケイトと子供達は、その悲壮感や恐怖、戦うという意志が強く出ていて作品をピリッと引き締めたが、やはりこういうホラーは殺人者側に魅力が無かったら、全体として面白さが半減してしまう。

このおかしな人達は、あの宿に隔離されていた人の生き残りなのかなー。
ポスターや宣伝文句はかなり過激だけれど(確かにエグい場面が多い)、何か物足らない作品でした。
面白くなかった作品のレビューはあまり書かないんだけれど、独立したスラッシャーシーンと村人の雰囲気に見るものがあったので、とりあえず。
ではまた

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • コメントありがとうございます。
     
    ピエロとかブリキバケツとか双子とか、雰囲気はすごく好きな感じだったんですが、
    仰る通り「悪趣味」で、ついて行けなかったのでしょうか、私。
    あれ、糞尿だったんですか!?ヒェー 石油だと思ってましたー。ゥゲー

  • 鼻の穴にアスパラとか意味不明の笑いの演出が
    え、そこ笑っていいの?と微妙な空気をうんでましたね
    村人たちの精神遅延気味とよそ者排除型スラッシャーものとしては雰囲気はよかったとは思いますが…
    全体に 悪趣味 でしたねえ

  • インブレッド

    田舎に、みな異常者ばかりが住んでいる、よそ者排除型の殺戮スラッシャー映画になってます。「手が足が首がブッ千切れ、顔面が押し潰され、眼球が飛び出し、大量のハラワタが噴出す…

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