数年前に家族の女子に勧められて読んだ「不安の種」が映画化されていたとは!あの世界観、空気感をうまく実写化できているのかなー、と一抹の不安を抱えながらも観てみたが―。お陰でその夜は記憶に残らないイヤな夢を見たようで、何度も目を覚ます始末…。私って、実は恐がりなんでしょうか…(←ソノトオリ
■ 不安の種 ■ 2013年/日本/87分
監督:長江俊和
脚本:長江俊和
原作:中山昌亮「不安の種」「不安の種+」
製作:藤岡修 他
撮影:平尾徹
音楽:石川忠
主題歌:ムック「狂乱狂唱 RMX for 不安の種」
監督:長江俊和
脚本:長江俊和
原作:中山昌亮「不安の種」「不安の種+」
製作:藤岡修 他
撮影:平尾徹
音楽:石川忠
主題歌:ムック「狂乱狂唱 RMX for 不安の種」
出演:
石橋杏奈(陽子)
須賀健太(誠二)
浅香航大(巧)
岩井志麻子
津田寛治
栗原瞳
小山颯
森くれあ
川村亮介
■解説:
日常からわずかにズレたところで不気味な怪異が生じた瞬間を鮮やかに切り取った中山昌亮のオムニバス・ホラー・コミックスを「放送禁止」シリーズの長江俊和監督が実写映画化。主演は「妖怪人間ベム」の石橋杏奈、共演に須賀健太、浅香航大、岩井志麻子、津田寛治。とある街を舞台に、ひとつのバイク事故をきっかけに、日常の隙間から漏れ出した怪異現象が次々と露わになるさまをフェイク・ドキュメンタリーの手法を織り交ぜ綴ってゆく。(allcinema)
■あらすじ:
奇妙な空気の流れる地方都市、富沼市。バイク便ライダー巧は、仕事中の住宅街で生け垣にはさまり動けなくなっている誠二に助けを求められる。堅い枝が身体に食い込んで意識が遠のく中、誠二は恋人、陽子との事を思い出していた。陽子は幼い頃にこの町に越してきて、家族を惨殺された過去を持っていた ―
ほんの数ページ、長くても10ページほどの不気味な短編が収められているコミック「不安の種」。内容は日本各地で誰かが体験した奇妙で怖い経験の、そのクライマックスシーンだ。
前も後もなんの説明も無く描かれているそれは、子供の頃感じた夜中の暗い階段への恐怖心だったり、暗い夜道でついつい後ろを振り返りたくなる緊張感だったり、お風呂でシャンプーしている時の背中に感じるイヤな空気だったりと、ごく普通のありふれたものではない。それらの恐怖心の原因となるなにがしかの生物がきっちりと描かれ、恐怖心はただの恐怖心では無く、実体を伴ったものであったことを証明している。
人間の日常の横でひっそりと息を殺して待ち受ける何者かの存在。バラバラなこれらの怪奇現象をどうやって1本の映画に纏めたのか。オムニバス的な作りになっているのかなー、と思っていたら、、これがうまく1本に纏まっているじゃないですか
主な登場人物は女子大生の陽子と恋人、誠二、陽子のバイト先後輩の巧の3人。
誠二はこの町にある大学に通うために、巧はたまたまこの町で、それぞれ一人暮らしをしている。陽子は幼い時に家族でこの町に引っ越してきた。新しい家で楽しい生活が待っているはずだったが、停電の夜、忍び込んだ何者かに父親は殺され、母親と兄は行方不明になった。その時から陽子は「見える人」になってしまい、時々、奇妙な行動を取る。
その見える人、陽子を中心に、誠二と巧は毎日の生活の中で奇妙な体験をしていく。バイト先の喫茶店で度々幽霊を目撃したり、アパートのドアに貼ってあった不気味なマークのシールが巻き起こす事件の数々。それらについて説明してくれるのは陽子だが、話は、この今の時間だけで無く、過去や未来に行ったり来たり。それら全てに3人は関わり、その都度、怪奇現象がつきまとう。
原作でバラバラだったエピソードが空気感を損なうこと無く、ここに上手く纏められている。彼ら3人の現象に対する反応も決して大げさで無く等身大に描かれていて、ますます隣町で起こっているかのようなリアルさが。
そして最後のオチへと繋がっていくんですが、この部分だけがちょっと派手で作り物感が出てしまった。でも巧がああなったから誠二がこうしたわけで..。でも、ちょっと時代が繋がらないんですよねー。まぁ、それは他と何か違うこの町で起きた出来事ということなのかなー。
原作由来の各怪奇現象ですが、くるよ、くるよ、あれ、まだだ、・・・キターーの 来方が想像の少し上を行っていて、何度ビクッとなったことか 2人の兄弟が歌う歌も奇妙な内容で、この映画を盛り上げる。子供が目撃する“オチョナンさん”とは、座敷童みたいな存在なんでしょうね。
原作を読んでちょうどいい感じに間が開いてたから忘れていたのも手伝って、なかなか満足する作品でした。原作ともどもオススメです。映画を観た後、たまたま枕元(!)に置いてあった「不安の種+」を読み返し、夜中に何度も目が覚めるという体験まで出来ました
出演者に、かの岩井志麻子さんの名がありますが、どの人か分からなかった。もしかしてマネキンさんなのかな…
コメント
コメント一覧 (8件)
とても楽しそうに歌ってましたねー。冒頭の目玉君大行進といい、これから始まる作品に期待が盛り上がったシーンです。
>「不安の種」らしさがでてなかったかなと…
厳しいですねー^^
コミックの方は、普通の町で、普通の人に起きた不気味現象がとても上手く描かれていますもんね。オチが無いところもいい点ですし。
反対に映画の方は綺麗に纏められていて、あまり無駄が無かった事が「得体の知れない不安 」の無さにつながったのかもですねー。
でも続編があるのなら、とっても期待してしまいます^^
ぬかるんだ 道をいこう~♪ どろどろの 道をいこう~♪
↑この歌がめっちゃ不気味でしたね
童謡にしても大嫌いなものを歌にするのってなんかそれだけで不気味ですし
この作品にはとても合っていたと思います
ただ残念な事に雰囲気はでてるんですけど、
「不安の種」らしさがでてなかったかなと…
なんだかわからない得体の知れない不安
それはこのs買う品では感じなかったです
不安の種
あのカルト漫画「不安の種」の実写映画化だと知って、見るのが怖いような怖くないようななんともいえない不安に陥った。もう観る前から不安!出来栄えはどうだとか、種たちがたくさんでてくるんだろうかだとか、そもそもあの数ページ一話完結の話をどうやって一本の映画にしているのだとか。
「不安の種」というのは、何気ない日常の中で怪異に出会ってしまった話のクライマックスだけを漫画にした作品なんですが、そこに…
momorexさん
当サイトを見てくださったのですね!
ありがとうございます。
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自分のブログで精一杯な私ですが、また遊びに行かせて頂きますね。
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お待ちしております。
原作に登場する“種”達はなかなかのビジュアルですよね^^;
映画でもうまく再現されていて、怖かったですよー。
私も映画化されているのを知らなかったんですが、TSUTAYAで見つけてさっさと借りました。怖いもの見たさでしたが、充分に効果は得られました(-_-)
こんにちは!
『不安の種』は、いいマンガですよね!
全部は持ってないけど、初めてチャンピオンだっけ?で読んだときは
軽く衝撃を受けました。
オチョナンさんは、いまだにトラウマです。
映画ができたとは、知りませんでした。
観たら、マンガ以上にトラウマになりそうですね……