ネットに埋もれた“人間”不在の毎日を、あたかも当たり前で必要であるかのように過ごすいくつかの家族の物語。こういった群像劇は割と好きで、あの映画、ポール・ハギス監督『クラッシュ(2004)』を思い出した。感動しちゃったわ、『V/H/S』の後で (エヘッ
■ ディス/コネクト - Disconnect – ■
2012年/アメリカ/115分
監督:ヘンリー=アレックス・ルビン
脚本:アンドリュー・スターン
製作:ミッキー・リデル 他
製作総指揮:マーク・フォースター 他
撮影:ケン・セング
音楽:マックス・リヒター
2012年/アメリカ/115分
監督:ヘンリー=アレックス・ルビン
脚本:アンドリュー・スターン
製作:ミッキー・リデル 他
製作総指揮:マーク・フォースター 他
撮影:ケン・セング
音楽:マックス・リヒター
出演:
ジェイソン・ベイトマン(リッチ・ボイド)
ホープ・デイヴィス(リディア・ボイド)
ジョナ・ボボ(ベン・ボイド)
ヘイリー・ラム(アビー・ボイド)
フランク・グリロ(マイク・ディクソン)
コリン・フォード(ジェイソン・ディクソン)
アレキサンダー・スカルスガルド(デレック・ハル)
ポーラ・パットン(シンディ・ハル)
ミカエル・ニクヴィスト(シューマッカー)
アンドレア・ライズブロー(ニーナ・ダナン)
マックス・シエリオット(カイル)
ノーバート・レオ・バッツ
ケイシー・レモンズ
ジョン・シャリアン
アヴィアド・バーンスタイン
■解説:
日常生活におけるネットやスマホへの依存が強まる中、もっとも身近な家族ですら互いに何も分からなくなってしまった現代社会のコミュニケーション不全が招く悲劇をスリリングに描き出した群像ドラマ。出演はジェイソン・ベイトマン、ホープ・デイヴィス、ポーラ・パットンほか。監督はアカデミー長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた「マーダーボール」で注目され、本作が劇映画デビューとなるヘンリー=アレックス・ルビン。■あらすじ:
同級生のイタズラとは知らずに、SNSで知り合った女性相手に自分のはずかしい画像を送ったばかりに、その画像をネット上にばらまかれてしまった内気な少年ベン。彼はショックのあまり自殺未遂をして意識不明に。その父親で仕事中毒の弁護士リッチは、自殺の原因を突き止めるべく調査に乗り出す。一方、加害少年の父親で元刑事のマイクは、ネット専門の探偵をしていた。彼のもとにはネットでカード詐欺に遭ったハル夫妻から捜査の依頼が持ち込まれる。妻がチャットにはまり、知らぬ間に個人情報を盗まれていたのだ。さらに、リッチが顧問弁護士をするローカルTV局の女性レポーター、ニーナは、違法ポルノサイトの取材に成功し、全国ネットでも放送され注目を集めるが ―
(allcinema)
それぞれの生き方や生き様をあぶり出しながら進む3つの物語。
それらには幼子を亡くした夫婦、友達のいない孤独な少年、父親とわだかまりのある少年、家出して性的サイトで働く少年、テレビ局レポーター、息子を理解できていないと思っている父親などが出てくる。
彼らは空虚な何かを抱えながらも、毎日決められた仕事をこなし、会話し、笑顔を作り、眠る。空いた隙間には繋げたネットで蓋をする。
ロボットのような決められた毎日に、ある日、突発的な事案が起きる。流れるような毎日が停滞し、ふと立ち止まった彼らは考える。今まで考えずに逃げてきたことを。置き去りにしたまま忘れていたことを。
行動する。
いつもなら、しそうに無いことを。行動する前に考えて押し込めてしまった素直な気持ち。それこそが本心であり、日常に隠されていない本来の姿、本性なのだ。
原動力は怒りか、愛か。壊したいのか、手に入れたいのか。
どちらであったにせよ、最後に残るのは「愛」だ。
何でも欲しがる子供の純粋さでは無く、大人のその「愛」には責任が伴う。人を、家族を愛するということは最後まで責任を持つということ。それが出来ない者は大事なものを失うことになる。
― いずれ
ヘンリー=アレックス・ルビン
監督
アメリカ合衆国の映画監督。2005年、スポーツ・ドキュメンタリー映画『マーダーボール』を共同監督。2012年、自身にとって初の物語映画となる『ディス/コネクト』を手がけた。■主な作品
・Who Is Henry Jaglom?(1997年)
・マーダーボール(2005年)
・ディス/コネクト(2012年)
(Wiki:ヘンリー=アレックス・ルビン)
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『ディス/コネクト』
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