『放課後ミッドナイターズ』(2012) - After School Midnighters –

でっかい夢、みてる? 真夜中の学校が、大アトラクションになる!
この夏、あなたを襲う人体模型。でも本当に怖いのは、あいつらだ!(キュンストレーキ談)

 

After School Midnighters_000

 
■放課後ミッドナイターズ - After School Midnighters -■
2012年/日本/95分
監督:武清 仁
脚本:小森 陽一、武清 仁
音楽:北里 玲二
音響効果:笠松 広司
CG監督:田中賢一郎
主題歌:ねごと「Re:myend!」
声の出演:
キュンストレーキ(山寺 宏一)
ゴス  (田口 浩正)
マコ  (戸松 遙)
ミーコ (雨蘭 咲木子)
ムツコ (寿 美菜子)
 
解説:
夜な夜な動き出す理科室の人体模型キュンストレーキと、その相棒の骨格標本ゴスを主人公に、真夜中の学校で巻き起こる一夜の大騒動を描く映画『放課後ミッドナイターズ』は、福岡を拠点に活動する奇才映像作家、武清仁監督が手掛けるアトラクション・ムービー!完成前のパイロット版を見た海外映画関係者の間で、その国籍不明の独創性が話題を呼び、オリジナル企画としては異例の5ヵ国同時公開も決定。この夏、かつてないエンタテイメントが日本を、世界を襲う!
  (公式サイト)
 
あらすじ:
After School Midnighters_10名門・セントクレア小学校の学校見学会に参加した仲良し3人組マコ、ミーコ、ムツコ。危ないから立ち入り禁止と忠告された理科室に入り込み、陳列されていた人体模型キュンストレーキを発見。3人は、その異様なまでに面白い模型に幼稚園児の持ちうる全ての力を尽くして飾り立てる。
そして真夜中。昼間は動かずじっと子供たちの所行に耐えていた物々達が動き出す。
キュンストレーキも目を覚ましたが、妙な物で飾り立てられた自分の姿に愕然となり、園児たちに復讐を誓うのであった-


 
初めてのアニメレビュー入りましたー。
久しぶりにアニメを観て感じたこと。 →「アニメって何でもありだなーー」
 
だからこそ、その自由な想像世界を説得力のあるものに創っていくのが監督の手腕なんだろう。特に「人」と違って、アニメキャラクターの絵柄、デザインはその世界観を左右するものであるので、大変だろうなと。
そして本作『放課後ミッドナイターズ』。
After School Midnighters_03
すごーく、自然に人間のように動きます。特に人体模型キュンストレーキは、身体の一部が欠損しているにも関わらず、その見事な筋肉の付き方とプロポーションに目を奪われる。中に人が入っているのかと思うほど。
気性もとても人間らしく感情のおもむくままに行動するキュンストレーキ(右)。それを表になり陰になり支えるのが骨格標本ゴス(左)。苦労が絶えないのか、キュンストレーキに比べ少し痩せすぎ。
 
そしてスーパー幼稚園児3人組。
After School Midnighters_02
怖い物知らずというより、怖い物なし。
おしゃべり、タカビー、野口さん(注:ちびまる子ちゃん)の組み合わせ。
やりたい事をやり、言いたい事を言い、「まだ子供だから責任ないもん!」という必殺技の持ち主。こういうキャラはちょっとひねくれたアニメによく出てくるが、実は大人になってしまった「大人」の夢なのかなーと思ってみたり。
 

ここで、少し前まで放送していたCSのチャンネル「ニコロデオン」(2009年放送終了)を思い出した。
ご存じですか?アメリカの幼児向けケーブルテレビチャンネルで「スポンジ・ボブ」、「ラグラッツ」なんかも放送してたけど、「レンとスティンピー」とか「結局、踏みつぶされる芋虫の話」のようなちょっと過激で下品なブラックジョークと社会風刺・批判に溢れたものも流してて、好きだったなー。

 
ということで、解説にもある通り、本作は国籍不明の独特な世界が広がっている。
動く人体模型、骨格標本と3人の園児のお話だけではない。真夜中の学校には他にも動き出すものがたくさんいて園児たちに襲いかかってくるが、どこか憎めないお化けやモンスターたち。
After School Midnighters_08この作品を一言で言うなら
 「学校の怪談」
 「ニコロデオン」
 「クリスマス・キャロル」
 「ゴースト・バスターズ」
 「ディズニー」
 「ハリー・ポッター」
 「おもちゃのちゃちゃちゃ」
 「カーズ」
 「ゴーストライダー」
 「ゴッドファーザー」
 「パイレーツ・オブ・カリビアン」
 「サタデー・ナイト・フィーバー」
 「バタリアン」
これらを全部合わせシャッフルして、おみくじ穴から出てきたような作品。
本当に子供向け?なのか…?

 

  

 
『放課後ミッドナイターズ』は8月25日(土)全国公開
   『放課後ミッドナイターズ』公式サイト
 
公開に先駆けて下記のイベントが開催されるもよう。

東北復興支援へのチャリティ・イベント
本作の特別料金による先行上映を実施。こちらの興行は東北復興支援へのチャリティ・イベントとなっており、収益の一部を、支援団体を通じ寄付致します。
 
 ◆日時:8月21日(火)
     13:00舞台挨拶開始/13:30本編上映(15:05頃終了予定)
 ◆場所:新宿バルト9
 ◆ゲスト:山寺宏一(キュンストレーキ役)、雨蘭咲木子(ミーコ役)、竹清 仁 監督
 ◆チケット料金:中学生以下500円/高校生以上(一般・シニア含む)1,500円
  ※鑑賞料金は、本先行チャリティ試写会特別料金設定となります。
  ※劇場前売券の使用は出来ません。
  ※各種割引との併用は出来ません。

 
 
ではまた

 
放課後ミッドナイターズ

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • コメントありがとうございます。
     
    いろんなアイデアが詰め込まれていて、とても楽しめましたね!
    あの滑らかな動きはホントに凄いですね。昔のウルトラマンよりも滑らかに感じます。
    日本のアニメは昔から世界に認知されて愛されていますが
    ストーリーだけではなく、技術的にもすごく進歩したんだな、と感心しました。
     
    >インスピレーションを受けたであろう作品がこんなに
    あ、、私の頭の中だけかも、、しれません..。

  • コメント失礼します。
     
    ホント何でもありな映画でしたよね!
    あと動きの滑らかさに目を見張りました。最近のアニメってすごいなー。
     
    にわかな私はあんまり分からなかったのですが、インスピレーションを受けたであろう作品がこんなにあったとは・・・・!
    私が考えていたよりもずっと深い(?)作品なのかも。

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