思っていたとおりに話は進み、思っていたとおりに終わっていった・・・。ヴェスヴィオ火山噴火は史実なので仕方が無いとはしても、枝葉の物語はもう少し考えてもよかったのでは。とは言え、火山噴火の様子は目を見張るものがあり、迫力満点。見どころはそこだけ、かな。もう、ジョン・スノウ、、、
■ ポンペイ - Pompeii – ■
2014年/アメリカ・カナダ・ドイツ/105分
監督:ポール・W・S・アンダーソン
脚本:ジェネット・スコット・バチェラー 他
製作:ポール・W・S・アンダーソン 他
製作総指揮:マーティン・モスコウィック 他
撮影:グレン・マクファーソン
音楽:クリントン・ショーター
出演:
キット・ハリントン(マイロ)
エミリー・ブラウニング(カッシア)
キーファー・サザーランド(コルヴス)
アドウェール・アキノエ=アグバエ(アティカス)
キャリー=アン・モス(アウレリア)
ジャレッド・ハリス(セヴェルス)
ジェシカ・ルーカス(アリアドネ)
■解説:
「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督が、ヴェスヴィオ火山の大噴火によって一瞬にして火砕流に呑み込まれた古代都市ポンペイを舞台に、一人の男の愛と勇気の物語を描く歴史スペクタクル大作。主演はTV「ゲーム・オブ・スローンズ」のキット・ハリントン、共演にエミリー・ブラウニング、キーファー・サザーランド。(allcinema)
■あらすじ:
西暦79年。ローマ帝国のリゾート地ポンペイに連れてこられた剣闘士マイロは、道中、有力者の娘カッシアと出会いお互い惹かれあう。そんなある日、カッシアに無理矢理結婚を迫る元老院議員コルヴスがポンペイを訪れ、マイロを目の敵に。やがて迎えた8月24日。ヴェスヴィオ火山が火を噴き、街に強大な火山岩が降り注ぐ中、カッシアを助けに麓にある屋敷に急ぐマイロの姿があった ―
『グラディエーター』『300』『タイタニック』 ―
これらが好きで合わせて20回は観ている、加えてドラマ「スパルタカス」も楽しんだ私めを舐めちゃいけません。何しろ、本作『ポンペイ』は噴火シーンを除くと、これらの映画で出来ているんだもん・・
ローマ軍によって征服されたブリタニア(イギリスまたはグレートブリテン島の古称)のケルト人騎馬民族。その現場に居合わせ、民族最後の生き残りである幼かったマイロは奴隷として、また剣闘士として成長する。後に、最強の剣闘士“ケルト”として名を馳せた彼は他の剣闘士たちと一緒にイタリア、ポンペイに連れてこられる。
この道中、出会ったのがポンペイの街の有力者の娘カッシア。彼と彼女は一瞬にして惹かれ合うが、その場は別々に。マイロはポンペイの剣闘士として、カッシアは嫌いな相手コルヴスに結婚を迫られる金持ちの娘に。
はい、ここで既に『グラディエーター』『タイタニック』のベースが出来上がり。この後はお決まりの2人の恋路を邪魔する悪役とその手下、という展開に。
“マイロ”ことジャックと“カッシア”ことローズ
“キャル”ことコルヴスと“ラブジョイ”こと手下
この間、闘技場ではマイロを亡き者にしようとコルヴスがいろいろ画策するも失敗し、反対にますます恋する2人の絆は強まっていく。
闘技場での剣闘士の戦いの流れは、もうほとんど『グラディエーター』をなぞったもので、プラス『300』まで
槍を投げられれば盾で頭上を覆い、大勢の敵が攻めてくれば「プーッシュ!」と押し戻す( 300)。その後、馬に乗り有利に戦うマイロ(一応、騎馬民族出身だが、当時はまだ子供であった・・・)。
ま、そんなこんなしているうちに地震が起き始める。危険を察知した奴隷商人が密かに逃げ出すものの、すぐにヴェスヴィオ火山の噴火が始まる。その時、マイロは闘技場に、カッシアは意地悪なコルヴスに屋敷に閉じ込められていた( 逆タイタニック)。それを知ったマイロはカッシアを助けるためにヴェスヴィオの麓にある屋敷を目指すが、往生際の悪いコルヴスに邪魔をされ ―
とてもリアルだった噴火シーン。火の付いた火山岩がどんどん飛んできて建物や人々を襲う。火山灰で息も出来ないところに新たに襲うのは海からの津波。そして最後の仕上げは街を襲う火砕流。船で逃げた一部の人のみが助かった言われているのも頷ける状態だった。
人事じゃないですね。
キット・ハリントン
イギリスの俳優。『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョン・スノウ役で知られる。
母は劇作家であり、父方の家系において、曽祖父は第12代ハリントン準男爵、サー・リチャード・ハリントンで、数々の政治家を輩出している由緒正しい準男爵の家系である。w:Worcester Sixth Form Collegeに進学し、そこで2003年から2005年までの間に戯曲、演劇学を学んだ。 2008年に、ロンドン大学のカレッジであるセントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマを卒業している。
■主な出演作
・ゲーム・オブ・スローンズ(TV/2011~)
・サイレントヒル: リベレーション3D(2012)
・ポンペイ(2014)
・How to Train Your Dragon 2(2014)
・Seventh Son(2015)
(Wiki:キット・ハリントン)
コメント
コメント一覧 (13件)
こちらこそ、いつも有り難うございます^^
最近、涙腺が・・・ ← 分かります、分かります。
私も結構、来るときは来ますねー、昔より簡単に。
この作品のラストはやっぱりあーなるしかないですよね。映画館だったら迫力あっただろうな、と思います。行きたいなーとは思っていたんですけどねー。好きな分野だしと。
※タイタニックも泣けますよ。何度泣いたか^^
コメントとTBありがとうございました。
タイタニックは余り好きじゃないんですけど、これは気に入りました。
といっても後半の盛り上がりがあっての好評価ではあります。
ラストシーンにうるうるしちゃいましてねぇ。
若い頃に観てたらそんな感情にはならなかったかも。
最近妙に涙腺が緩くなってしまって、ああいう美しい最期を見せられると駄目です(笑)
ポンペイ
POMPEII
2014年
アメリカ/カナダ/ドイツ
105分
アクション/歴史劇/パニック
劇場公開(2014/06/07)
監督:
ポール・W・S・アンダーソン
製作:
ポール・W・S・アンダーソン
出演:
キット・ハリントン:マイロ
キャリー=アン・モス:アウレリア
エミ…
『グラディエーター』面白いですよねー、ホントに何度観たことか。
身分違いの恋ということでマイロが剣闘士なのはいいんですが、そうしたために拳闘試合も映し、奴隷仲間との絆も描き、でどれもが中途半端に感じました。
>エミリー・ブラウニング=松田聖子が演じた「野菊の墓」
あー、なんか分かります。その“顔”だけが時代や風景、周りの人に馴染まず浮いている感じですよね。
ポンペイ
JUGEMテーマ:アクション映画全般
「ポンペイ」
原題:Pompeii
監督:ポール・W・S・アンダーソン
2014年 アメリカ映画 105分
キャスト:キット・ハリントン
キャリー=アン・モス
エミリー・ブラウニング
キーファー・サザーランド
かつてローマによって皆殺しにされたケルト人の
唯一の生き残りマイロは、奴隷になり…
カッシアよりも母親のキャリー=アン・モスの方が魅力的でした。
劇場で見たらきっと3D映像で迫力の火山噴火のシーンが見られたでしょうね。
それがメインとしか思えないので、若い2人の恋模様はおまけにしておけばよかったのに。
「スパルタカス」での奴隷たちの戦いのシーンをみているだけに、なんだか薄っぺらく感じました。
「グラディエーター」はおもしろかったなあ。
ポンペイ
【概略】
ローマ人に一族を虐殺されたケルト人騎馬族の生き残り、マイロは、奴隷となり無敵のグラディエーターへと成長していた。ある日、マイロはポンペイの有力者の娘、カッシアの馬を助け、その瞬間二人は身分の差を超えて激しい恋に落ちる。8月24日、ヴェスヴィオ火山がまさに噴火しようとしていた。果たしてマイロは降り注ぐ火山岩をくぐり抜け、熱雲が街を覆い尽くす前に、自由を手にし、愛する人を救いだすこと…
コスチュームものは結構好きで、特にローマものは何かとよく私も見るんですが、それらで見かけたシーンがこの映画にはてんこ盛りで、ちょっと引いちゃいました。
>ボンキュボンが足りなかった
確かにそうですね^^ なんか少し痩せたのかな、雰囲気が変わったように思いました。
マイロことキット・ハリントンは「ゲーム・オブ・スローンズ」の見てくれと全く同じすぎて、これまた1本の別の作品という認識がしにくかったです。
(「ゲーム・オブ・スローンズ」も超オススメデスよ。既にご覧になっておられたのならスミマセン^^;)
先ほど観ました
コテコテのローマ歴史もの(といっていいのかな)でしたが
そのコテコテ感が特に嫌いでもない私(笑)
momorexさんの「グラディエーター」「300」は私も大好きですし
「タイタニック」は嫌いで体が受け付けませんけど、本作では
タイタニック的な終わり方になっていなくて、とてもよかったーと安堵しました
日本の件の火山の被災者さんには、あれですけど、映画としては、やはりここは全員が最期には死滅してくれないと盛り上がらないんですよねー
そういう意味では面白かったなと感じました
ブラウニングちゃんは子役の頃からみてますけど、相変わらず可愛いんだけど、ローマ美女の基準からするとボンキュボンが足りなかったですね
少なくともマイロはともかく、キーファから熱烈に愛される美女にはみえませんでしたね。そこは残念ですが、マイロとのバランスは良かったと思います
肝心の物語が使い古されたありきたりのものでしたので、見るべき映画らしいところが噴火シーンだとすれば、全く映画館で観てこその作品ですね。3Dにもなっていたみたいですし・・
「ポンペイ」はドキュメンタリーでは見たことがあったんですが、映画としては本作が初めてでした。最近、そんな発見があったんですね。
本作内でも海外ドラマ「スパルタカス」でも描写されていましたが、貴婦人が戯れに剣闘士相手に遊ぶこともあったと。
そこからの物語だったんですねー。それにしてもコテコテで^^;
この作品は劇場でしか価値を発揮できない内容です。自宅TVでは半分の価値すらありません。
ポンペイといえば、「ポンペイ最後の日」が有名でこれはそのリメイクと思っていたら全く別の物語ですね。
「ポンペイ最後の日」の原作は満州事変を調査したリットン卿の祖父が書いたらしい。2度ほど映画化され、60年の映画でヒロインを務めたクリスティーネ・カウフマンはまだ13・4のローティーン美少女。これも観てあまり損はありません。
今回の作品は、近年発掘された遺体から物語を膨らましたようです。実際にポンペイ展で見た事がありますが、高価なブレスレットをつけた貴婦人の遺体がなんと場違いの剣闘士宿舎から見つかった事で話題になりました。
それをこんな風にありきたりな壮大さで肉付け、DVDで観たらたぶん私はイマイチ感を持ってしまうでしょう。
アンダーソン監督の監督作を改めて見てみると、バイオシリーズの前後や合間に「イベント・ホライゾン」とか「パンドラム」「エイリアンVSプレデター」とかがあったり、「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」があったりと、分かりにくいSFホラーや王道アクションなど色々作っておられて面白いですね。
ポンペイは間違いなく王道シリーズです。
そうそう、エミリー・ブラウニング。なんか雰囲気が変わりましたよね?以前の微妙な可愛らしさが無くなって「微妙」だけになったような・・・
>『グラディエーター』『300』『タイタニック』
たまにはB級以外もどうですか?面白いですよ^^
特に最初の2つは燃えますよー
『グラディエーター』も『300』も『タイタニック』も観てない
だんきでございます…。いや、ほれ、B級の香りがせんもので…。
それはさておき、本作ってアンダーソン監督なんですか?
何かえらい作風が違うような。やっぱあの人となると『バイオ
ハザード』のイメージやからなあ…。
キーファーさんはいつも通りに見えましたけど、エミリー・
ブラウニングってちょっと容貌が変わったように感じましたな。