新しいアイデアに悩む古代ローマの浴場設計士が現代日本の銭湯にタイムスリップ。以前から少し気になりつつも邦画か~、邦画だもんな~、と観ないでいたが、WOWOWでやっていたのを機に我慢できずに視聴。阿部ちゃん、面白いー!最近観た『るろうに剣心』も想像以上に良かったし、もしかして最近の邦画は面白いんですか?
■テルマエ・ロマエ – THERMAE ROMAE -■
2012年/日本/108分
監督:武内英樹
脚本:武藤将吾
原作:ヤマザキマリ
製作:「テルマエ・ロマエ」製作委員会
撮影:川越一成
音楽:住友紀人
出演:
阿部 寛(ルシウス)
市村正親(皇帝ハドリアヌス)
北村一輝(ケイオニウス)
宍戸 開(アントニヌス)
上戸 彩(山越真実)
笹野高史(真実の父)
キムラ緑子(真実の母)
竹内 力(厳つい男)
外波山文明(棟梁)
2012年/日本/108分
監督:武内英樹
脚本:武藤将吾
原作:ヤマザキマリ
製作:「テルマエ・ロマエ」製作委員会
撮影:川越一成
音楽:住友紀人
出演:
阿部 寛(ルシウス)
市村正親(皇帝ハドリアヌス)
北村一輝(ケイオニウス)
宍戸 開(アントニヌス)
上戸 彩(山越真実)
笹野高史(真実の父)
キムラ緑子(真実の母)
竹内 力(厳つい男)
外波山文明(棟梁)
■解説:
古代ローマの実直で誇り高き浴場設計技師が、現代の日本にタイムスリップして未知のお風呂文化に驚愕し、その知識を古代ローマに持ち帰るという奇想天外なストーリーで大ヒットとなったヤマザキマリの痛快お風呂ギャグマンガを「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」「天国からのエール」の阿部寛主演で実写映画化したファンタジー・コメディ。共演は「あずみ」の上戸彩。監督は「のだめカンタービレ 最終楽章」の武内英樹。 (allcinema)
■あらすじ:
古代ローマ帝国に生きる浴場設計技師ルシウスは、新しいアイデアが浮かばず仕事が行き詰まっていた。ある日、友人に誘われ公衆浴場テルマエを訪れた彼は、そのあまりの喧噪に辟易して浴槽に潜り、排水溝に吸い込まれてしまう。そして彼が気が付いた場所はなんと現代日本の銭湯だった-
現代日本にタイムスリップした古代ローマ人が、そのまま日本で異文化にふれて最後にはローマに帰る、みたいな単純なストーリーだと勝手に思っていた管理人。よく考えたらこんな話ではヒットしませんよね。
斬新な発想が必要だよ、と指摘され仕事に行き詰まっている浴場設計技師ルシウスが、浴場なんかで溺れそうになると現代日本にタイムスリップする。頭には仕事のことだけがあるからか、スリップ先も銭湯や個人宅の家風呂などお風呂に関係する場所ばかり。それも何故か日本の。
初めて見る日本人を奴隷の「顔が平たい族」と考えるあたりが彼らしく、洗面器やフルーツ牛乳に仕事の観点から着目することを忘れない。そんなアイデアをローマに持ち帰り、次々と新しいテルマエを建造するが、自分の考え出したものでないだけに、人を騙しているようで心苦しい。そんな真面目なルシウス。
彼の働きが時の皇帝ハドリアヌスの耳に入り出世の道が開かれるが、彼のタイムスリップのせいで歴史が変わることになってしまい、、というお話。
原作者のこの斬新な発想も面白いが、何よりこれを日本人でやろうと決めた監督もすごい(ルシウスとローマ皇帝をはじめとするエライさん役3人が日本人)。
古代ローマの舞台が海外ドラマ「ROME[ローマ]」で建造された豪華なセットというのがあるからなのか、濃い顔力のある役者さんを選んでいるからなのか、その他のローマ人が全員外国人だというのに違和感が全くない。
原作のルシウスをちらっと見たけれど、完全に外人顔ですもんねー。
そこにさらに登場するのが、どこからどう見ても日本のおじーちゃん軍団。このコミカルな団体のわざとらしい笑いの中で、眉一つ動かさずに生真面目な表情をして同じ画面に映っているルシウス。ここで一緒に笑ったり、ジョークの一つでも言ってしまえば台無しだが(言葉は通じてないんですけどね)、新しい発見とアイデアで頭が一杯の彼はその他のものは何も目に入っていない。下手に意思の疎通を図らないから、どうしてこうなったのか、なんていう無駄な会話も生まれなくて、ぽんぽんと軽快に話が進んでいくのもいい!
真実とのやり取りが発生する後半から、ちょっともたつくけれど、これは仕方ないですね、日本側の主人公だし。
考えてみると、ルシウスはその真面目で融通のきかない、妻に愛想を尽かされるなんてところが「ROME[ローマ]」の主人公ルキウスにそっくりだ。名前も一文字違い(もしかして同じ?)。そんなお話に「寅さん」の出演者達(みたいな人)を融合させて、うまくまとめていると思う。
寅さん系はあまり得意じゃないけれど、人気があるのが分かった気がする。彼らを見てると「日本再発見」という言葉が浮かんだからだ。「義理人情」とか「人助け」とかも。
真面目なルシウスは現代のお風呂事情だけじゃなく、そんな事も感じてくれたことだろう。
だから続編があるんですね。
しかし個人的に一番笑ってしまったのは、ローマの群衆の後ろの方の人が動いていなくて、思いっきりコピペで作った画像っぽかったところ。これは予算と言うよりコミックが原作だからなのでしょーか。
ではまた
コメント
コメント一覧 (4件)
テルマエ・ロマエ 【2012年製作:映画】
興行成績も良く、
評判も良かった映画「テルマエ・ロマエ」です。
映画化が決まる前からマンガは評判になっていて、
機会があれば読んでみようと思ったまま、
今日現在まで読ん
アレも面白い演出でしたねー。
オペラの歌手が休憩しているくらいは想像できる範囲ですが( ^o^)ノ
シリアスで危うい古代ローマの世界とコミカルで完全デフォルメされた現代日本。
それが一緒になる後半は、色々と難しいのかな。
皆さん仰るようにもたつきましたね。
それでも眉間皺の阿部ちゃんには大いに笑わせてもらいました!
(筋肉にも目を見張りましたね!)
私は、最初は荘厳な音楽と阿部ちゃんが実際に流されていくというものが、
回を重ねるにしたがって適当なものになっていき、
最後にはトイレに流されるキンケシ状態になっていってたのが
笑いました(笑)
たしかに後半はやや失速しましたが(映画オリジナルの部分ですね)
前半は大いに楽しませていただきました!
テルマエ・ロマエ
古代ローマの大浴場と日本の銭湯を繋げるというアイデアが秀逸。漫画原作ですが、原作は読んでいません。
ローマ人役として日本の中でも濃い顔の役者を集めた発想も笑えます。阿部