未完の傑作『サイボーグ009』を神山健治監督がオリジナルストーリーで映画化!
石ノ森章太郎原作『サイボーグ009』は1964年に「週刊少年キング」にて連載が始まったサイボーグ漫画。人類に対しての多くの警告やメッセージを秘めた作品は、当時としては非常にまれであった。15誌以上に渡り少年、少女漫画誌の枠を越え、連載され続けたが、1998年、石ノ森章太郎は、この長年に渡る『サイボーグ009』という作品を完結することなく、この世を去った。
その『サイボーグ009』を2012年、小野寺丈氏が小説として完結させ、神山健治監督が映画として、この時代に生み出すことになった。作者の石ノ森章太郎は、サイボーグ戦士たちの最後の戦いに2012年という年を構想していた。最先端技術を駆使した映像と、この時代だからこそ描ける『009 RE:CYBORG』が10月27日(土)ついに全国公開される。
その『サイボーグ009』を2012年、小野寺丈氏が小説として完結させ、神山健治監督が映画として、この時代に生み出すことになった。作者の石ノ森章太郎は、サイボーグ戦士たちの最後の戦いに2012年という年を構想していた。最先端技術を駆使した映像と、この時代だからこそ描ける『009 RE:CYBORG』が10月27日(土)ついに全国公開される。
『009 RE:CYBORG』2つ目の記事では、今更ではあるが、きちんとゼロゼロナンバーのサイボーグ達を紹介していく。
各サイボーグ戦士達のプロフィールで003のネットワークアクセスや005の自然保護活動、006のフランチャイズなど、いかにも現代風にアレンジされているのがちょっと気になったので、元々の「サイボーグ009」についても調べてみた。(サイボーグ009公式サイトより)
※本作のあらすじや「サイボーグ009」の詳細については、1つ目の記事『009 RE:CYBORG』(2012) _001をご参照下さい。
コードナンバー: 001 イワン・ウイスキー(Ivan Whisky)
出身: ロシア(Russia)
特性: 超能力
状況: 不明
Voice Cast: 玉川砂記子
0歳児にして、通常の成人を凌駕する知能を持つサイボーグ。
テレパシーやサイコキネシス、瞬間移動などの超能力を有する。
0歳児にして通常の成人を超える知能を持つ。
生後まもなく父親によって頭脳改造手術を受け、脳細胞が異常発達を遂げた。それにより、テレパシー、サイコキネシス、瞬間移動といった超能力が使えるようになった。
その外見とは裏腹に、あくまで冷静沈着であり、ゼロゼロナンバーサイボーグたちの参謀の役割を担っている。
コードナンバー: 002 ジェット・リンク(Jet Link)
出身: アメリカ(USA)
特性: 超音速飛行
所属: NSA
Voice Cast: 小野大輔
全身に装備された飛行ユニットにより、空中を マッハ5 で、自在に滑空する能力がある。
現在はアメリカ国家安全保障局 NSA に勤務。高度3000メートル上空を超音速で飛行する姿が目撃されている。
脚部に埋め込まれた飛行ユニットにより、空中を自在に滑空する能力がある。
ニューヨーク・ウエストサイドで不良グループのリーダーだったが、対立するグループとの喧嘩で相手を刺してしまい、警察から逃走していたところ、『黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)』に拉致され、そのままサイボーグに改造された。
自由奔放な性格で、短気で喧嘩っ早い面がある。
普段はレーサーとして活躍している。
コードナンバー: 003 フランソワーズ・アルヌール(Françoise Arnoul)
出身: フランス(France)
特性: 索敵
状況: 不明
Voice Cast: 斎藤千和
聴覚と視覚を強化された、女性サイボーグ。
世界中のネットワークにアクセスし、情報を収集する能力に長けている。
聴覚と視覚を強化されたサイボーグで、視覚は厚い壁の向こう側まで見通すことが可能で、聴覚は50キロ四方の物音が感知できる。
フランス・パリに下宿する女子学生であったが、『黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)』に誘拐され、改造された。
ゼロゼロナンバーサイボーグの紅一点で、気が強いところもあるが、優しい心の持ち主である。
普段はバレリーナとして活躍している。
コードナンバー: 004 アルベルト・ハインリヒ(Albert Heinrich)
出身: ドイツ(Germany)
特性: 全身兵器
所属: GSG-9
Voice Cast: 大川 透
全身に兵器を装備したサイボーグ。
現在は、ドイツ特殊部隊 GSG-9 で訓練教官の任務に就き、現役を退いている。
全身を武器庫と化した、戦闘に特化したタイプのサイボーグ。
恋人ヒルダと東ベルリンから西ベルリンへ脱出を計るも失敗、銃撃により恋人を失い自らも重傷を負う。その際に、病院に運び込むふりをした『黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)』により誘拐され、サイボーグへと改造された。
自らの計画の失敗により恋人を死なせてしまったことと、生身の肉体を無くした過去のせいか、シニカルなものの見方をして、飄々と振舞うことが多い。
普段はトラックの運転手をしている。
コードナンバー: 005 ジェロニモ・ジュニア(Geronimo Jr.)
出身: アメリカ(USA)
特性: 剛力
状況: 不明
Voice Cast: 丹沢晃之
強固な皮膚と100万馬力の怪力を持つサイボーグ。
最近まで、アメリカで自然保護活動に従事していた事が確認されている。
砲弾にも耐える強固な皮膚と100万馬力の怪力を持つ。
ネイティブ・アメリカンの居留地に住んでいたが、白人社会に迎合する仲間たちに失望し、『黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)』の誘いに乗り、改造された。
無口で穏やかな性格の持ち主で、ネイティブ・アメリカンであることに人一倍誇りを持っており、自然に宿る精霊を感じることができる。
コードナンバー: 006 張々湖(Chang Changku)
出身: 中国(China)
特性: 火炎放射
状況: 豪商
Voice Cast: 増岡太郎
口から高温の火炎や熱線を吐く事が出来るサイボーグ。
現在は、中華大餐館「張々湖」をフランチャイズ店として全世界に展開し、巨万の富を築く事に成功した。
口から高温の火炎や熱線を吐き、土の中にも自由に潜ることができる。
元々は中国広東省に住む農村の出で、貧困のあまり自殺を図ったところを、『黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)』に連れ去られて改造された。
食いしん坊で陽気な中年男で、臆病者ではあるが、心が広く懐が深い人物である。
普段は中華飯店「張々湖」を経営しており、料理の腕前は超一流を誇る。
コードナンバー: 007 グレート・ブリテン(Great Britain)
出身: イギリス(UK)
特性: 変身
所属: SIS
Voice Cast: 吉野裕行
細胞組織を変化させることで、人間以外の無機物にも変身できるサイボーグ。
現在は、イギリス諜報機関 SIS のエージェントとしてスパイ活動に従事している。
細胞組織を変化させることで、人間や動物といった生き物のみならず、無機物にでも変身する能力を持つ。
売れっ子の役者であったが、酒に溺れて身を持ち崩したところを、『黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)』に誘拐されて改造された。
ゼロゼロナンバーサイボーグの最年長だが、感情の起伏が激しく、おどけた調子で仲間を笑わせたかと思えば、悲壮な調子で身の不幸を嘆いたりもする。また情に厚く、他人に対する暖かい思いやりを持っている。
普段は006の中華飯店を手伝っているが、ロンドン等の劇場でショーをすることもある。
コードナンバー: 008 ピュンマ(Pyunma)
出身: アフリカ(Africa)
特性: 深海活動
状況: 考古学者
Voice Cast: 杉山紀彰
水中での活動能力が強化されており、1万メートル以上の深海でも活動ができる。
考古学者として、アフリカの大地溝帯で、人類最古の化石を発掘調査中。
水中での活動能力が強化されており、一万メートル以上の深海でも活動ができる。
奴隷商人に捕まり脱走したところを、『黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)』に拉致され、そのまま改造された。
言動や物腰から知的な雰囲気の漂う、物静かで真面目な青年である。
普段はアフリカで密猟取締官を生業としている。
コードナンバー: 009 島村ジョー(Joe Shimamura)
出身: 日本(Japan)
特性: 加速装置
状況: 学生…?
Voice Cast: 宮野真守
ゼロゼロナンバーサイボーグ開発で培われた技術を 1体に集約させた万能型のサイボーグ戦士。ゼロゼロナンバーサイボーグのリーダー的存在で、特殊能力である “加速装置” によって、音速で行動する事が出来る。
現在は、東京・六本木において、高校生としての日常生活をおくっている。その行動理由は、不明──。
ゼロゼロナンバーサイボーグの開発で培われた技術を1体に集約させた万能型のサイボーグ戦士。
日本人の母と国籍不明の外国人の父のと間に生まれたハーフで、差別を受けながら育つうちに不良少年となった。少年鑑別所からの脱走直後に『黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)』に捕らえられて改造された。
持ち前の正義感と、差別や偏見に晒された少年時代の記憶から、人間の尊厳を踏みにじり虐げる者に対しては強い怒りを持っている。
ゼロゼロナンバーサイボーグのリーダー的存在である。
「サイボーグ009」が始めて映像化されたのは、1966年劇場で公開された「サイボーグ009」。次が1967年劇場公開の「サイボーグ009 怪獣戦争」。
この2作の好評を受けて次に制作されたのが最初のTVシリーズ「旧昭和版サイボーグ009」(1968年4月~1968年9月)となる。原作コミック読者よりも低い低年齢層にアピールするため、009のキャラクターはナイーブさを抑えヒーロー性を高めたものになっている。
続くTVシリーズ「新昭和版サイボーグ009」(1979年3月~1980年3月)では、旧昭和版よりも原作に忠実なキャラクターとなる。キャラクター描写に比重を置いた作風が当時のアニメブームやファン気質にリンクし、結果として女性ファンを中心とするキャラクター人気に支えられ大いに好評を博した。
1980年劇場公開「サイボーグ009超銀河伝説」をはさんで、TVシリーズ「平成版サイボーグ009」(2001年10月~2002年10月)が映像化の最後であった。
多くのファンに支えられ、原作者の熱意を組む制作者によって、今年10月満を持して公開となる『009 RE:CYBORG』。
上の新旧キャラクター比較を見てもあきらかなように、時代の流れに逆らわず時代と共に生きてきた「サイボーグ009」。本作のサイボーグ達はどんな表情を見せてくれるのだろう?
折しも今日(2012.10.5)、「iPS細胞から卵子 世界初、マウス誕生 京大院グループ成功」というニュースが流れた。
石ノ森章太郎氏や手塚治虫氏は、このニュースを聞いてどう思っておられるだろうか?
手放しで大喜びしておられるように思えないのは、自分だけだろうか。
ではまた
コメント
コメント一覧 (2件)
コメントありがとうございます。
旧作を子供の頃に見たきりだったので、改めて各々にきちんと設定があって驚きました。
それにしても最新作は見た目も設定も、全体的にかっこよくなっていますね。
これが今の時代にあっているのかな、とも思われますが。
「普通の人が実はサイボーグ」という感じは、無くなったみたいですね。
momorex様
今回のキャラクター、何かリアルすぎて、逆に違和感が…[絵文字:i-229]002、単なるイケメンになっちゃっているし…鷲鼻は何か問題があるんでしょうか?007も何かハンサムだなぁ…(笑)
また遊びに来ます!