『ベイビーわるきゅーれ』 (2021)

社会不適合女子高生とぎり適合女子高生殺し屋コンビの日常を描く和製アクション・コメディ反社映画『ベイビーわるきゅーれ』。女子二人の滅茶苦茶な日常系作品が割と好きな私としてはずっと気になっていたところ、U-NEXTで配信開始。正月早々、早速観てみました(‘ω’)

■ ベイビーわるきゅーれ  – baby walkure – ■

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2021年/日本/95分
監督:阪元裕吾
脚本:阪元裕吾
製作:『ベイビーわるきゅーれ』製作委員会
主題歌:KYONO「STAY GLOW feat.TAKUMA(10-FEET)」
撮影:伊集守忠
音楽:SUPA LOVE

出演:
髙石あかり(杉本ちさと)
伊澤彩織(深川まひろ)
三元雅芸(渡部)
本宮泰風(浜岡一平)
秋谷百音(浜岡ひまり)
うえきやサトシ(浜岡かずき)
福島雪菜(姫子)
水石亜飛夢(田坂さん)
飛永翼(須佐野)
大水洋介(コンビニ店長)

■解説:
社会に適合できない女子高生殺し屋コンビを主人公にした青春バイオレンスアクション。阪元裕吾が監督・脚本を務め、自身の監督作『ある用務員』でも女子高生の殺し屋コンビを演じていた髙石あかりと伊澤彩織を再び同じような設定のもと主演に抜擢した。

Wikipedia


Contents

あらすじ

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もうすぐ高校卒業を控えたちさととまひろの二人の裏の顔はプロの殺し屋。高校卒業と同時に自立した生活を所属殺し屋派遣会社から指示、他の普通のアルバイトも探して町に溶け込むように言われている。そんな中、ある仕事でやくざ稼業の人が標的であったことから、やくざから命を狙われるようになる ─

見どころと感想

ごく普通の女子高生と各種職種の社会人たちの関わりをコミカルに描くお話なんだけど、中心に据えられている大事なお仕事が「殺し」「プロの暗殺」で、そこだけが妙にリアルに真面目に表現されていて、ボケたコメディとその中に急に落とし込まれる非道残虐な殺しとのギャップが非常に楽しい。

それらはオープニング初っ端のコンビニのシーンからして始まっていて、あまりのコンビニ店長の怪しさからまずいったいどこで、何のバイト面接を受けているのかが分からない(漫画家アシスタントの面接なのかなってボケたことを考えながら見てたくらい)。そしてその後のくだりにいたっては、いったいこの店は何なんだ?何か大きな反社団体なのかっ?ってこちらに色々複雑に考えさせてからの、あの顛末。

面白いっ(‘ω’)

あわせて二人に殺しを発注する殺し屋派遣統括団体について詳細は全く分からないところとか、この団体ややくざの人たちがいかにうまく社会で生きていこうと模索している様子とかが面白く描かれていて笑える。反対に言えば、よく見ると普通の町のすぐ横、なんなら町の中で色々な危ない世界が蠢いていることに気が付かされる。

殺し屋派遣会社の人が「高校を卒業したら大学受けるか自立してもらうのが決まりになってる」って仰ってたことから、この団体に所属している高校生殺し屋は彼女ら二人だけではないことが分かる。
二人の過去について何も説明はないけれど、二人それぞれの家族について一切説明も描写もないことから、生死関わらず普通の関係の家族がいない子どもに殺しの訓練を施している殺し屋養成所みたいなところがあるのかなっと。二人はそんな中のごく一部の娘たちなんだね。

続編『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

今作ではやくざとその娘が二人の敵となった。2023年3月に公開予定の続編『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』では誰が二人にコテンパンにやられるのかな~

二人はとても相性が良く魅力的。ぼそぼそ話して何言ってるか分からない系の邦画は苦手だったけど、この二人に限っては話してる内容のしょうも無さも合わせてリアルな10代の感じがとても可愛らしく好感が持てる。ファンになっちゃった~、特にまひろさんの

まひろ役伊澤彩織さんはスタントパフォーマーでありアクションはお手の物。映画『キングダム』、『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』などでスタンドダブルを担当。ちさと役髙石あかりさんは各種ドラマや映画に出演中。

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