今年も始まりましたー、お待ちかねのアメホラ・シーズン5!病院だの、魔女だの、見世物小屋だのに続いて今回は「ホテル」。ベースな感じはドヌーヴとボウイの80年代作品『ハンガー』みたいに思ったけど、どうかな・・?
■ アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル - American Horror Story: Hotel (Season 5) – ■
2015年-/アメリカ
製作総指揮:ライアン・マーフィー 他
2015年-/アメリカ
製作総指揮:ライアン・マーフィー 他
出演:
レディー・ガガ(伯爵夫人)
マット・ボマー(伯爵夫人の恋人ドノヴァン)
キャシー・ベイツ(ドノヴァンの母・受付係アイリス)
アンジェラ・バセット(ラモーナ・ロワイヤル)
デニス・オヘア(リズ・テイラー)
サラ・ポールソン(住人サリー)
ゲスト:
マックス・グリーンフィールド(ホテルの客)
ナオミ・キャンベル(ファッション・エディター)
ダレン・クリス(ホテルの客)
ガボレイ・シディベ(ホテルの客)
■解説:
毎回際どいテーマに切り込んだ、アメリカで話題炸裂の衝撃ホラー作。 「Glee」と「NIP/TUCK」製作総指揮のライアン・マーフィーが手掛ける異色の作品!連ドラ初出演にしてゴールデン・グローブ賞女優賞受賞を果たした主演レディー・ガガの演技にも大いに注目したい!■あらすじ:
ロサンゼルスの街角で、妖艶なアール・デコ建築が異彩を放つ“ホテル・コルテス”。 ある日、そんなホテルを訪れた2人の若い女性観光客は、Wi-Fiも繋がらない寂れた古宿に不満を露わにする中、客室で思いもよらない光景を目にすることに。しかし、その後代わりに通された64号室で、さらなる恐怖が襲いかかってくることを、彼女たちはまだ知らなかった ―
(FOX公式サイト:アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル)
大丈夫か、これ・・的要素の強かった前シーズン「怪奇劇場」。
今回の「ホテル」は、第1話を見る限り、タブーな感じは少ないものの、その代わりと言っちゃなんですが、スプラッタ要素を身に纏ったグロなエロさが初っ端から炸裂しております(-ω-) 血しぶき系が苦手なお人はちょっとキツいかもしれません(ま、このブログでアメホラの記事を読んでおられる、というような奇特なお方はおそらく大丈夫でしょうけど・・・)。
舞台はロサンゼルスに建つホテル・コルデス。有名な観光地からは離れており、不便な場所に建つものの、なかなかレトロで豪奢な造りであり、格式のようなものを醸し出してはいるものの、、、それだけに前時代的で近代化とはほど遠い設備。ネットはおろか携帯の電波さえ入らないという置いてきぼり感満載の大きく古い建物。
今日ここにやって来たのはスウェーデンからの若い女性客2人。意気揚々と空港からタクシーで乗り付けた彼女らだったが、ホテルのロビーに入るなり、その異様な雰囲気にはたと足を止める。
・・・誰もいない
まるで墓場のようだと感じた彼女たちは宿を換えようと思ったものの、キャンセル料惜しさに投宿し、エライ目に・・・(いつもと同じ(-.-)
ここで一番手として登場するのが我らがキャシー・ベイツ!
ホテルの受付嬢でありますが、まるで一泊1000円で泊まれるような安ホテルで格子の向こう側から銃を片手に睨んでくる受付おじさんよろしく、上から目線の態度のでかいいつものベイツさん。
隣に佇んでおられるのは、このホテルの従業員らしいリズ・テイラー嬢。もちろんあのエリザベス・テイラーをナゾっておられるんでしょう。お召し物、立ち居振る舞い、身のこなしはまるでハリウッド女優(ユル・ブリンナーみたいにも見えるけど・・・)。
客室は満室と説明されるも、人っ子一人見当たらないホテル内。ベイツさんに連れられて歩くホテルの廊下はまるで迷路のようで、時々他の客室から聞こえるくぐもった声も気味悪い。絶対おかしいと思いながら入った客室は、なんだか妙な臭いに満ちており、その正体を突き止めたスウェーデンの彼女らは、その正体よりももっと恐ろしい目にあう羽目に・・・
生きているんだか、死んでいるんだか分からない不気味なホテルの住人たち。その頂点に君臨しているのが
名も無き伯爵夫人・ガガ。
男女の別なく、老人から子どもまで、おそらく生者も死者も、このホテルの住人は全てガガ様に頭を垂れる。
それを知らないのは、ガガ様と恋人ドノヴァンに連れ込まれた人間や、何も知らずにホテルを訪れた観光客たち。そして彼らはガガ様の餌食となるのだが。
この辺りは最初に書いたカトリーヌ・ドヌーヴの『ハンガー』が雰囲気そっくり。美麗なドヌーヴと麗しき若い恋人(デビッド・ボウイ)。定期的に2人で人間を狩り、一日一日を怠惰に生きる。登場人物たちのゴシックな出で立ちや、時代がいつなのか分からない感じも似ているし、女性の方が強い点も似てるかな。でもガガ様にはあまり憂いがなく、毎日を楽しんでいる風ではあるけども
このブログの感想 『ハンガー』
ところで、ホテルに巣くう連続殺人鬼といえば実際にあったアメリカの事件「H.H.ホームズの殺人ホテル」。
医師の免許を持つ詐欺師ホームズ(偽名)は1893年のシカゴ万博に向けてホテルを建設。100室はある大きなこの建物は、実はホテルとは名ばかりの殺人ホテルで、迷路のような廊下、覗き穴や隠し扉、ガス管などが設えられた客室など、そのどれもがホームズが快楽のために拷問、殺人、遺体切断などを易々行うための悪魔の建造物だったのだ。
逮捕された彼が語った被害者数は27人となっているが、見つかった遺品などから類推すると殺された人の数は200人を下らないのでは、と考えられている。
検索結果 H.H.ホームズ
逮捕された彼が語った被害者数は27人となっているが、見つかった遺品などから類推すると殺された人の数は200人を下らないのでは、と考えられている。
検索結果 H.H.ホームズ
ま、今回のアメホラ:ホテルは殺人鬼というよりも、あの世とこの世の化け物系みたいなお話のようですが。
さて、今回も秀逸なオープニングで毎回、ドキドキと始まってくれます。
ゾッとする怖さは前シーズンまでの方が勝っているように思われますが、妙な人が次々と登場する感じは同じテイストとなっており、毎回、新シーズンの楽しみであります。
今シーズンからはラング嬢が降板、新たな女王ガガ様が登場となったわけですが、元々がビジュアルで出来ているようなガガ様であり、あまりセリフの無い能面のような顔でぐいぐい押していく役どころであるようなので、1話目を見る限りそれほど違和感はありませぬ(お脱ぎになる役でもあるから、ラング嬢では無理だったか・・・とか思ったり)。
さて、そのビジュアルはいつもの通り、どの場面を切り取っても一枚の写真のようでいつもながら目を楽しませてくれる。ちょちょっと貼っときます。
ところでなんですが
出演者の人で特に男性陣がなんだか皆似ているような気がするのは私だけですかい?
この時期にはいつも次のシーズンの噂がちらほら
次は「village」だー。もしかして私の好きな「変態村」とか「殺人村」?的な?
おー、まだまだいけるなー。私の好きなシリーズであれば、「人魚」とか「狼男」とかもいいよねー