ごく普通の若いカップルが、古いアパートに閉じ込められ地上げ屋の男たちに追いかけ回されエライ目に遭うお話。それだけと言えばそれだけなんだけど、新しい殺人鬼登場!のおかげなのか最後まで飽きずに観ることが。「未体験ゾーンの映画たち2016」第5弾だよ
■ スウィート・ホーム - Sweet Home – ■
2015年/スペイン・ポーランド/82分
監督:ラファ・マルティネス
脚本:ラファ・マルティネス 他
製作総指揮:カルロス・フェルナンデス 他
撮影:アントニオ・J・ガルシア
出演:
イングリッド・ガルシア・ジョンソン(アリ)
ブルーノ・セヴィラ(サイモン)
オリオル・タリーダ・ホメデス
エドゥアルド・ロベラス
ミゲル・アンヘル・アラルコン
2015年/スペイン・ポーランド/82分
監督:ラファ・マルティネス
脚本:ラファ・マルティネス 他
製作総指揮:カルロス・フェルナンデス 他
撮影:アントニオ・J・ガルシア
出演:
イングリッド・ガルシア・ジョンソン(アリ)
ブルーノ・セヴィラ(サイモン)
オリオル・タリーダ・ホメデス
エドゥアルド・ロベラス
ミゲル・アンヘル・アラルコン
■解説:
若いカップルが遭遇する戦慄の一夜を映し出すスリラー。製作総指揮に「REC/レック」のカルロス・フェルナンデス、「REC レック4 ワールドエンド」のアドリア・モネスが参加。スペインとスウェーデンの血を引く新進女優イングリッド・ガルシア・ジョンソンが主役のアリを演じる。『未体験ゾーンの映画たち2016』にて上映。
(WOWOW)
■あらすじ:
不動産ブローカーのアリは恋人サイモンの誕生日パーティを、仕事で担当する古いアパートで行うことを計画、2人で夜こっそり忍び込む。強制退去でほとんど人のいないアパートで2人は幸せな時を過ごすが、いきなり電源が落ちて真っ暗になる中、いかにも暴力的な数名の男たちが建物に入ってきて ―
主題はなんといっても、勝手に人の建物に侵入するな、ってことです。それも、昼間、最後の居住者おじいさんに「悪い奴らが立ち退きを迫ってきて困っとる。」なんて聞いていたのにね。「が、わしゃ、絶対立ち退かんぞ(`Д´)」なんて言ってるから、このおじいさんがどうなったかって…
あ、これはまだアリが知りようがないか・・・
ということで、本作は恐怖の地上げ屋に追いかけ回された挙句、最悪の殺人鬼に出会うことになってしまった可哀想なカップルのお話です。最初にも書いたとおり、自業自得な面もあるのはあるんだけど、それにしてもヒドイ話で、カップルの2人が好印象なだけに気持ちが入ってしまいましたねー
地上げ屋3人組はナイフやなんかの危ない武器を携行し、最後の居住者を脅しに来た。普通に脅すぐらいならまだよかったんだけど、そんな優しいモノじゃない。こっそり隠れて様子を見ていたアリとサイモン。建物から逃げだそうにも、キャツらは外から誰も入らないように扉の内側を鎖でグルグル巻きに。ぅわ~んと泣きそうになっている間に見つかってしまうんだね、やっぱり
でも2人は頑張った。精一杯、今までの人生で得てきた知識と体力と根性を持って立ち向かう。が、しかし・・・ 最後のラスボスがこの建物に到着する。
ラスボスの足下
斧がもう血だらけだね(;ω;) 容赦ないこの殺人鬼から彼と彼女は逃げることが出来るのでしょうかっ!?
それは見てのお楽しみということで、見所はこの殺人鬼の問答無用な殺しの法則と遺体処理。映画界にあふれる多種多様な殺人鬼さんたち。そんな中でも“問答無用”で思い出されるのは『ワナオトコ』かな。そして強烈な遺体処理で思い出されるのが『パルプ・フィクション』。本作の処理方法は、「あ、こんなこと、実験室じゃなくても出来るんだね」なんて妙に感心してしまう方法で、跡形も無くとはいかないものの、非常に合理的で時間がかからない。ようするに血も涙も無いわけで、それを隠れてブルブル震えながら近くで目撃してしまったカップル2人の心情はいかほどのモノか・・・
最近多い、最初はやられるけど途中から何かに憑かれたかのようなリベンジ女子アクション作品(『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』とかね)。あまりに非現実的で実はちょっと飽き飽きしてきていたんだけども、本作に関して言えば許せる範囲であり、殺人鬼のあまりの非情さに、大きな声でアリを応援することになってました。この違いはなんなんでしょうかね。やっぱり主人公の「好印象さ」と「リアルさ」なのかな。
あ、そういえば、この残酷殺人鬼さんのマスク姿とマスクを脱いだ顔のギャップは、『8mm』の殺人鬼を思い出したなー。サイモンにしてもアリにしても、自分の命が危険な状況になった時には、身体の中から自然と沸いて爆発するように出てくる残酷さを持ち合わせている。ようするにごく普通の一般人であっても内面に残酷性を潜ませていて、それがいつ出てくるか分からない。そういった意味では、マスク殺人鬼が普通のおじさん顔であるのと意味は同じなんだー、と妙に納得したりして(-ω-)
コメント
コメント一覧 (3件)
こちらもお邪魔します。
スウィート・ホームの記事がありましたので改めてTBをさせていただきました
この作品は内容的にはありがちな設定でしたがキャラクターがしっかりしていて
最初の素人3人の後にプロが現れるという展開が良かったです
ヒロインも強くてかっこいいですしね、その反面彼氏が頼りないのが残念でした
が
ありがちなお話ながら、最後まで一気に観ることが出来ましたね!
彼氏は途中まで頑張ったのは頑張ったけれど、なんでしょう、この強い女子感は・・・。個人的には「エイリアン2」ぐらいから出来た流れなんじゃ、、、って思ってます。
『スウィート・ホーム』
JUGEMテーマ:映画 制作年:2015年
上映メディア:劇場公開
制作国:スペイン ポーランド
上映時間:80分
原題:SWEET HOME
配給:アルバトロス
監督:ラファ・マルティ…