『Mr. タスク』(2014) - Tusk

事前調べをしないまま、きっと風変わり、きっとグロい、きっと面白い、と楽しみにしていた本作。ほぼ期待通りで、妙な親父が人に非ずな若者をいたぶり続ける。他にもヘンな登場人物がいっぱい。けれどもあの『ムカデ人間』には及ばず、期待の斜め上には少し足らなかった。

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■ Mr. タスク - Tusk – ■
2014年/アメリカ・カナダ/102分
監督・脚本:ケヴィン・スミス
製作:シャノン・マッキントッシュ 他
製作総指揮:ジェニファー・シュウォールバック
撮影:ジェームズ・R・ラクストン
音楽:クリストファー・ドレイク
 
出演:
マイケル・パークス(ハワード・ハウ)
ジャスティン・ロング(ウォレス)
ハーレイ・ジョエル・オスメント(テディ)
ジェネシス・ロドリゲス(アリー)
ハーリー・クィン・スミス
リリー=ローズ・メロディ・デップ
ジェニファー・シュウォールバック
ギー・ラポワンテ(ギー・ラポワンテ)

解説:
「クラークス」「レッド・ステイト」のケヴィン・スミス監督が、人間をセイウチに改造することを夢見る謎の老人に捕まった男の恐怖を描く異色のホラー・コメディ。主演は「ダイ・ハード4.0」「スペル」のジャスティン・ロングと「キル・ビル」「ジャンゴ 繋がれざる者」のマイケル・パークス。共演にハーレイ・ジョエル・オスメント、ジェネシス・ロドリゲス。また、大物俳優が役名そのままの名義でサプライズ出演し、実の娘との初共演も果たしたことも話題に。

あらすじ:
相棒のテディと共にポッドキャストを運営するウォレスは、ネタ取材のためにカナダを訪れるが空振りに終わる。落胆するウォレスだったが、偶然にも面白そうなネタが見つかり、元船乗りだという老人のもとへ取材に出向く。そしてハワード・ハウと名乗る老人に手厚くもてなされ、セイウチに助けられたという彼の冒険譚を聞き始める。そのさなか、激しい眠気に襲われ、意識を失うウォレス。次に目覚めたとき、彼は車椅子に縛りつけられ、片足を失っていた。やがてウォレスの異変を察した恋人のアリーとテディは、警察に紹介された奇妙な探偵ギー・ラポワンテと共にウォレスの行方を追うが ―
(allcinema)


さー、どんなお話でしょうねー(-ω-)
知りたいですか?知りたいでしょー?
・・ではちょっとだけ

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相棒と一緒にポッドキャストを運営し大成功したウォレス。貧乏な人生から脱出、ようやく日の目を見た彼は、以前より少々傲慢でイヤな性格に。というのも運営しているネットラジオの番組は下品なキワどさをウリにしていて、それが世間に受けているのだ。
その場でウケて笑いを取れればそれでOKなノリは彼らをどんどん蝕んでいく。言葉はぞんざいで態度は横柄。「超クール!」「すげぇ」「マジ?」これらの意味の無い言葉を大声で組み合わせているだけの非文化的な毎日は、以前からの恋人アリーに溜息をつかせる。
“貧乏だったけど優しく弱いウォレスが好きだった・・・”

Tusk-movie2014_28そんな彼らが見つけ、数百万もの再生を促したヒット動画の投稿主にインタビューするためウォレスはカナダに旅立つ。
この動画なんですがね、、
最初の一瞬は何のことか分からず、彼らと一緒に笑いかけたんだけど、次の瞬間、えっ?となって事実を再確認。詳しい動画内容には触れませぬが、どこの誰とも分からない悲惨な事件。だから簡単に何度も見ることが出来て、好き勝手な感想をしゃべくりながら大笑いできる。
これでいいのか?でもこれがネット社会の現実だわ・・・

なんて考えているとウォレス達はさらに先へ話を進め、動画の投稿主に会いに行くと言う。いったい何を、何の話を聞きに行くのか・・と少しげんなりしていると、ある事柄からインタビューは空振りに。主に会うことが出来なくなった。ここでただのゲ○野郎ではないウォレスは、さんざんノリに乗って悪態をつきまくる。その後、見つけたのがトイレの壁にあった「面白い話を聞かないか?」の張り紙だった。
この一枚の紙がウォレスの人生をどん底に ―(ぃゃ、どうだろう?ホントにあれはどん底なのか?)

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とにかく、この映画に出てくる若者達のほとんどは人間のクズです。クズなんだけど、ちょっと周りを見回してください。ついでに鏡を見ながらちと考えると、そこにも同じようなバカな若者が見えませんか?
元船員のおじさんがヘミングウェイと出会った話をしているというのに、「超クール!」「すげぇ」「マジか」のような、とても会話とは思えない言葉を連発するラジオキャスター。おじさんじゃなくても「黙っとれっ!」てなるわ。

この後、何故におじさんが“セイウチ”に固執するのかを説明してくれるのですが、非情に分かりやすく芸術的なお話であるものの、イマイチ説得力には欠けている。自分の命を助けてくれたセイウチとの想い出をいつも身近に置いておきたい、というのが理由なのか。何故、自分が出かけていくのではなく、身近に起きたいのかはさておき、あの人生で最高に幸せだったセイウチとの時間をいつでも追体験したいっ!というのが理由。
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そしておじさんは何度も何度もトライし、気の遠くなるような努力の末にようやくセイウチを手に入れることが出来る(なんで本物じゃダメだったんだろう?)。でもこの努力とトライには同時にたくさんの無残な死体が出来上がることに。多くの惨殺遺体発見となれば、次に登場するのがとぼけてるけど仕事の出来る(元)警部ギー・ラポワンテさん。
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テディとアリーを手伝って、がんがん事件の真相に近付いていくが・・・ 結末やいかに・・・

ラストはここでは書きませんが、ありゃーーってなってエンドロールまで見ていると、最後にまで人でなしのナレーションが入るんですよ。スミス監督がホントに楽しんでコレを作ったのはよくわかるんですが、もう、なんでしょーね、ウォレスというよりジャスティン・ロングに同情しまくっている状態のラストなんで、ホントに酷いです、監督・・・
実話ベースってホントですか・・・

 icon-film 監督 ケヴィン・スミス
k.Smithアメリカ合衆国ニュージャージー州出身の映画監督・脚本家・編集技師・俳優である。自分の監督作品では脚本も書き、ほとんど喋らない”サイレント・ボブ”として出演している。『スクリーム3』にも顔を出している。

映画学校に通うが数ヶ月で中退し、浮いた分の学費と、集めていたコミック本を売ったお金で製作した『クラークス』がサンダンス映画祭で注目され、ミラマックスによって公開された。この映画の舞台となったコンビニエンス・ストアは、当時彼が実際に働いていた。その後もレズビアンの女性と、それでも彼女に夢中になる男性のラブストーリー『チェイシング・エイミー』や、キリスト教を題材にしたコメディ『ドグマ』などで高い評価を得ている。
ベン・アフレックやジェイソン・リー、マット・デイモンは彼の映画の常連である。

最近では、話題の『ダイ・ハード4.0』にワーロック役として出演。コミック、『スター・ウォーズ』、『ジョーズ』、カナダTVドラマ『Degrassi』おたくっぷりを演じていた。『クラークス3(原題)』で監督を引退すると語っている。

■主な監督作
・クラークス Clerks. (1994)
・モール・ラッツ Mallrats (1995)
・チェイシング・エイミー Chasing Amy (1997)
・ドグマ Dogma (1999)
・ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲 Jay and Silent Bob Strike Back (2001)
・世界で一番パパが好き! Jersey Girl (2004)
・クラークス2/バーガーショップ戦記 Clerks II (2006)
・恋するポルノ・グラフィティ Zack and Miri Make a Porno (2008)
・コップ・アウト 〜刑事した奴ら〜 Cop Out (2010)
レッド・ステイト Red State (2011)
・Mr.タスク Tusk (2014)
Wiki:ケヴィン・スミス)

Mr.タスク [DVD] レッド・ステイト DVD クラークス [DVD]

そういえば『ムカデ人間3』もオンライン配信が始まってるんですよねー・・・ いつものことですが、このシリーズ、すぐに飛びつくことがコワイ ―
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