『メキシコ・オブ・デス』(2014) - Mexico Barbaro

これも『ABC・オブ・デス2』と同じホラー秘宝まつりで上映された一作。8作品が入っているオムニバスでメキシコ版『V/H/S シンドローム』といったところ。舞台がメキシコだけあって、土っぽくて埃っぽくて、伝承的な感じ。綺麗な現代的ホラーじゃなくて言い伝えみたいなオカルト系がお好みの方はぜひ

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■ メキシコ・オブ・デス - Mexico Barbaro – ■
2014年/メキシコ/111分
監督:アーロン・ソト、エドガル・ニト、ジジ・サウル・ゲレーロ、イサーク・エズバン、ホルヘ・ミシェル・グラウ、レックス・オルテガ、ロレット・フローレス、ウリセス・グスマン

解説:
メキシコの新鋭監督たちが競作した、メキシコ版「ABC・オブ・デス」とも言えるオムニバスホラー。アメリカでリメイクされたカニバルホラー「猟奇的な家族」のホルヘ・ミシェル・グラウ監督や、「東京スクリーム・クイーン映画祭2014」で上映された短編ホラー「マタドール」のジジ・サウル・ゲレーロ監督をはじめ、個性あふれる8人の監督たちが集結。メキシコで語り継がれてきた恐ろしい伝説の数々をモチーフに、バラエティに富んだ世界観が展開される。
(映画.com)


では早速、順番にいってみましょう!

#1 いけにえの祭壇

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若者の失踪事件を追う記者が、ようやく話を聞ける男と面談、詳細を聞くことに成功する。が、それは古代アステカから受け継がれる「血の儀式」に則って行われる、麻薬カルテルの恐ろしい儀式に繋がっていた ―
 icon-hand-o-right メキシコと言えば、度々報道される恐ろしい殺人事件の数々・・・。 そうか。アレはアステカの血がなせるワザだったのか…

#2 ハラル・デ・ベリオ

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一人が大怪我を負った強盗犯二人組が逃げ込んだ廃墟は、邪悪な場所と噂される建物だった。無事な男は気にもとめず、広い屋敷内を回って安全に隠れる場所を探していたが、怪我で寝かされている男の元には何者かが忍び寄り ―
  これ、好きだなー。洋館とか廃墟好きには堪らない。この呪われた建物に巣くう悪霊のような女が旅人が通りがかるのを待っている、とか。それもねー美しい姿で拐かすんですよ、疲れた男たちを。ほとんど陸型セイレーンですねー。
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タイトルの「ハラル・デ・ベリオ」とは、この建物の建造主の名前らしいけど、ちょっと調べてみるとホントにあったみたい「ハラル・デ・ベリオ男爵夫人邸」という屋敷が。撮影に使われた建物が本物かどうかは分からない。どんな曰くがあるのが調べてみたけれど、それも分からなかった…。ご存じの方がいらっしゃったら教えてくださいね。

#3 排出

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死体が持っていたタバコを盗み吸ったことから、悪霊にとんでもないことを指示された娘。彼女はそれを決行するが、その後には恐ろしい結末が待っていた ―
  まるで悪魔に言われたからやった体になっているけど、これは違うね。元々、娘は姉の美しさに嫉妬心を持っており、それが爆発したに過ぎない。もちろん、あんな事はやっておらず、そういう事を願ったばかりに自らダークサイドに落ち込んだ、と。こういうわけですね(-。-)y-゜゜゜

#4 ささいなもの

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初体験のために恋人と森の小屋を訪れた娘。高飛車な態度で彼を焦らしつつ楽しんでいた2人だったが、森に棲む不気味な存在も彼女を狙っていた ―
  これ、タイトルが面白い。彼女が彼のために大事にしていた物を「ささいなもの」って一刀両断(-ω-) にしても正体は精霊らしいけど、キモチワル…

#5 大切なものは中身

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自宅の窓から見えるホームレスの男に怯える少女。生活に疲れている母親は気にも止めなかったが、男は少女の兄をじっと見つめていた ―
  少し障害のある少女がさんざん訴えているのに無視した結果、一番大事なものを失ってしまった母親。反対に何も持たないホームレスの男は嬉しいモノをいくつも受け取る。取引先が必要な物は中身で、男が必要な物は残りの部分だった、という話。

#6 人形

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メキシコの海に浮かぶ人形島の秘密が今、暴かれる ―
実在の島ソチミルコ。別名「人形の島」。
詳しくは icon-arrow-right ゾクっとする不気味な人形たちが住むメキシコの島「The Island of the Dolls(ソチミルコの人形島)」|カラパイア
この島に吊り下げられている無数の人形の意味は?で一つの解釈を映像化したのがこの作品。解釈というより“人形の作り方”のレシピかな・・・ どちらにせよ、この人形たちに魂が宿っているのは間違いない。

#7 7回の7倍までも

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インディオの儀式を行い死者を生き返らせる男。儀式は成功するものの、生前の記憶を失っている生き返った死者に男は怒り殴り始める ―
  “7”がいくつも連なるタイトルの意味は、「何度も何度も繰り返す」ということ。もちろん良い意味ではなくて、哀しい男の物語だ。

#8 死者の日

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多くの美女が踊るポールダンスのクラブ。男たちはイヤらしい目で彼女らを堪能していたが、ある時を境にクラブは惨劇の場に ―
  「死者の日」に起きた美女死者の男たちへの復讐、といったお話。上 icon-arrow-up のおネイサンと死者はあまり結びつかないだろうけど、こんななりして、かなり男性に恨みを持っているらしいから、どうか皆様、お気をつけを。


ということで8作品。実際にある建物や島を素材に選んでいるところも面白く、古き良きホラーという感じで気に入りました。メキシコも歴史のある国ですから、色々とありそうですよね、コワイ伝説が・・・
来年は「夏のホラー秘宝まつり」も観に行こうかな…

メキシコ・オブ・デス [DVD]