『デスフォレスト 恐怖の森』(2014) - Death Forest –

あぁーー、、なんだろう、この残念感は。オープニングもいい、食堂のおばさんのあからさまな感じもいい、深い森の中を徘徊するアレもいい、、。なのに肝心の若者(やられ役)がなっとらーーーんっ!!らぁーーん!

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■ デスフォレスト 恐怖の森 - Death Forest – ■
2014年/日本/65分
監督・脚本:一見正隆
製作:張江肇 他
撮影:佐藤雅人
音楽:Flatstrait Smith

出演:
緑川百々子
大野愛友佳
田中克憲
田島匠悟
木田弘一
平家和典
下東久美子
川岡大次郎


解説:
同名の人気フリーゲームを実写映画化したホラー・ムービー。主演は緑川百々子、監督はオムニバス「恋につきもの」の一編を手がけた若手、一見正隆。
(allcinema)

あらすじ:
奥深い山のキャビンで休みを過ごした大学生男女グループが帰途につくが、近道になるからと道中の食堂で教えてもらった細い道を選んだことから、とんだ災難に ―


大学生がとんだ災難に遭うお話。
これも『青鬼』と同じくフリーゲームの実写映画化で、『青鬼』が良かっただけに自然と期待値がアップした状態でDVDをセット。DVDはレンタルしたのでありますが、待てど暮らせど始まらんっ。代わりに延々と流されたのはいつのか知らないけど○流ドラマのCM。続いて○流CM、そして○流CM…。CMすらもほとんど初めて見たから、へぇーって思いながらずっと付き合って見てみたけれど、違いがわからんかったです。

ま、そんな事は置いといて、20分ほど見させられた後にようやく始まった本編オープニングは、いきなり深い杉木立の森の中。バイクを停めたワケあり男性が花を供えている様子がなかなかミステリーで雰囲気がいい。で、このバイク男性が背後からそっと忍び寄る森の中の不気味なモノに、まずはエライ目に・・・。 
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次に、唐突に仲いいんだか、悪いんだかよく分からない若者男女4人が登場。こういうホラー作品に出てくる若者は、若いことを謳歌して思いっきりはじけていないといけない。特に森の奥深くのキャビンに出かけた場合は。酒を浴びるほど飲んで負けたら服を脱ぐトランプゲームをしてみたり、1組の男女が別部屋に行ったり、1人の女子がトイレに行ったり…。だが、この作品の4人はクラい上に性格が悪い。4人の関係もよく分からないし、そんなに仲が悪いのならどうしてこの旅に出たのか? 
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まっ、そんな4人が2泊3日の旅を終え帰途につく。途中で寄った不気味なおばさん食堂で近道を教えてもらった4人は、森の中の細ーい道を進むことになる。、、が、しばらく行くと車が故障、携帯圏外のなーんにも無い森の中で立ち往生という都会の人間にとっては最悪の事態に。
元々、纏まりがない4人はあんたのせいだの、どうするんだの、と早速仲間割れ。それでもなんとか4人の中でもこましな女子の提案で二手に分かれてエンジンを冷却するための水を探しに行くことに。早くしないと日が暮れちゃうんです。

ここから、やっと始まります。
4人とプラス@の動きはとてもいい加減なので、もう半ば無視していいと思われます。その代わりにと言っちゃなんですが、この作品のウリ、中心的存在、森の住人、森に巣くう不気味な存在はよく出来てますよー。

では早速ご覧頂こう・・・ (クリックすると大きくなります・・・)

人ぐらいの大きさのと大きなお顔さんの2種類・・・
どちらも人間が好物で、うっかりしていると食べられます。暗くなる夜だけが危ないのかと言えばそうでもなくて、夕方くらいになったら気をつける必要が。白塗りで派手だったり大きかったりするくせに、ひっそり、こっそり近付くことが上手で、後ろから来る卑怯な手も使うので要注意。
弱点は(ラスト近くまできちんとした説明は無かったと思うが)“光”なので、懐中電灯は必須アイテムだ。けれどもこういったホラーでは懐中電灯がいきなり消えることもよくあるパターン。そこで前もって複数持ったり、携帯やスマホのライト機能も利用するといい。

さて、これらの正体はなんなのか?
作品内では一切語られず呼び名さえも分からないのだが、唯一ヒントがあるとすれば、この化け物達が徘徊する森の細い道を若者らに案内した食堂のおばさんの存在だ。あまりに行方不明者がこの辺りで出るので、警察もこの食堂に聞き取りで立ち寄っている。
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だが、若者らが寄った時にはそれなりな食堂だったのに関わらず、刑事達が最後に寄った時には草ぼうぼうでとても営業しているようには見えない、という有様。
若者達の描写(と芝居)が適当なことに比べて刑事達はいいキャラが立っている。左の後輩刑事はいかにも警察官タイプ、右側の先輩刑事は無駄にしゃべらない寡黙系タイプだが何かピッと感じる勘がいいらしくて、この食堂に“何か”を感じる。

そして食堂でのラスト。この先輩刑事の目にとまったある写真。コレがこの森の怪物に関係するのかどうか、、、それはまだ明かされていない・・・。 どうやらソレは続編で明らかになるのか・?

サイトウ ヨシエ・・?
サイトウ ヨシエ・・?

話の運びや台詞がややいい加減で所々抜けているような作品だが、反対に化け物と刑事部分がきちんとしているために全体的に侮れないホラー作品。まー、1時間ほどなのでテレビドラマ感覚で見れば楽しめると思われます。
・・ちょっと待って、続編は4月3日販売、レンタル開始ですやん(-.-) 

 観ました↓

  

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