『クリムゾン・ピーク』(2015) - Crimson Peak

デル・トロさんの映画は映画館で観るよー! ってことで今年初の劇場鑑賞はこれ。いかにもゴシックが似合う人達が完璧なゴシック・ホラーを演じてます(・∀・) 誰が幽霊であっても驚かない風貌な人々が出演する中、次々に姿を現す本物の幽霊とヒラヒラと飛ぶ蛾達… デル・トリズム(?)爆裂!

crimson-peak_01-2c
■ クリムゾン・ピーク - Crimson Peak – ■
2015年/アメリカ/119分
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:ギレルモ・デル・トロ 他
製作:トーマス・タル 他
製作総指揮:ジリアン・シェア
撮影:ダン・ローストセン
音楽:フェルナンド・ベラスケス
 
出演:
ミア・ワシコウスカ(イーディス・カッシング)
ジェシカ・チャステイン(ルシール・シャープ)
トム・ヒドルストン(トーマス・シャープ)
チャーリー・ハナム(アラン・マクマイケル)
ジム・ビーヴァー(カーター・カッシング)
バーン・ゴーマン
レスリー・ホープ
ダグ・ジョーンズ
ジョナサン・ハイド
ブルース・グレイ

解説:
「パンズ・ラビリンス」「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ監督が「アリス・イン・ワンダーランド」「ジェーン・エア」のミア・ワシコウスカを主演に迎え、古びた大きな屋敷を舞台に怖ろしくも美しい幽霊譚を描いたゴシック・ホラー。共演はジェシカ・チャステイン、トム・ヒドルストン。

あらすじ:
crimson-peak_27-220世紀初頭。富豪の父カーター・カッシングと2人でニューヨークに暮らす作家の卵、イーディス。母は彼女が少女の時に他界するも、幽霊となって彼女の前に現われ、“クリムゾン・ピークに気をつけなさい”と謎めいた警告を残すのだった。ある日、彼女はカーターのもとにやって来た準男爵の称号を持つ英国紳士トーマス・シャープと出会い、心惹かれていく。そんな折、不可解な死でカーターがこの世を去り、イーディスは莫大な遺産を相続することに。悲しみに暮れる彼女はトーマスと結婚し、英国にある彼の広大な屋敷へとやって来る。そこにはトーマスの姉ルシールも住んでいて、ミステリアスな彼女の態度に戸惑いを隠せないイーディスだったが ―
(allcinema)


ゴシックはいいよねー、ゴシックは
古い洋館と分厚いドレス、白くてひらひらの寝間着に蝋燭・・・ それに、この作品に出てくるイギリスの洋館はただの古い洋館じゃないっ。真ん中を地下まで伸びるエレベーター、部屋数がいくつあるのか分からない上、メンテナンス費用がなくて屋根の一部に穴が空き、木の葉や雪が降ってくる。外より屋敷の中の方が寒い洋館なのだ。
crimson-peak_12-2c
 
こんな洋館の持ち主はこちらサー・トーマス・シャープと姉のルシール・シャープ

サー・トーマス・シャープと姉のルシール・シャープ

父親、母親と順に亡くした二人は今まで支え合って生きてきた。トーマスは準男爵であり二人は貴族であるものの資産は底をつき、彼は何とか事業を成功させようと協力者を求めて世界を回っている。そんな中、アメリカで出会ったのが富豪カッシング家の一人娘イーディス。彼女は小説家を目指しておりホラーを題材に執筆中であった。だが時代はまだ女性の活躍を認めない20世紀初頭。とりわけホラー小説など歯牙にもかけられず落胆を感じる日々を送っていた。
crimson-peak_21-2c

crimson-peak_31そんなイーディスの心の隙間を縫うように、惹かれ合ってしまったイギリス人トーマス。彼女の父親が事故死したことをきっかけに彼らは結婚、イギリスにある上記の穴あき屋敷に旅だった。母親が早くに亡くなり唯一の肉親である父親も亡くした彼女を想うのは、アメリカの友人アラン・マクマイケル医師ただ一人。彼女をひっそりと愛していたアランは便りさえ無いイーディスを思い心配する。

トーマスとイーディスの愛、姉弟の秘密、屋敷に巣くう黒い影・・・
「クリムゾン・ピーク」とはこの屋敷の別名で“深紅の丘”の意味である。それは屋敷が建つ一帯の地質が粘土質であり、冬になると積もった雪が紅く染まるから付けられた。そんな土壌の上に建つ屋敷は少しずつ地面に沈み、屋敷はそれを哀しむように大きく、泣くような音を立てる。その音に共鳴するように泣き叫ぶ女性や赤子の声を聞いてしまうイーディス。彼女は母親の霊を見てしまってから、そういう力が付いてしまったようだ。
そして目撃するのだ、黒い影、紅い影を。
何かが彼女にこの屋敷に隠された秘密を教えようとしているのだろうか・・・

crimson-peak_29 豊かなブロンドのイーディスとブルネットのルシール。いつも前を見て生きているイーディスと、過去に囚われ屋敷から出ることが出来ないルシール。イーディスの白いナイトガウンがひらひらと軽い羽根のように見えることに比べて、ルシールの分厚く長いドレスの背中にはまるで悪魔のようなボコボコと曲がった背骨が付いているように見える。彼女がこの屋敷で最後まで守ろうとしたものとは・・・

さて、ラストのラストなんだけど、その名も「クリムゾン・ピーク」というタイトルの著書が映るんですよね。著者はイーディス・カッシング(この“カッシング”っていう名前もゴシックな雰囲気を醸し出すのを更に手伝っている)。さー、この意味は何でしょうね?この本が書かれたのは事前?事後?
私は思わず最後にニヤリとしちゃいました。皆さんはどうですか(-ω-)

 クリムゾン・ピーク公式サイト