『呪いの深海獣』(1966) - Destination Inner Space –

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とっても楽しいモンスター・パニックSF映画です。モンスターは深海の半魚人じゃなくて、なんと宇宙から来たエイリアン!それもたった一人で地球で大暴れするという大きな使命を持っていた!(?)

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■ 呪いの深海獣 - Destination Inner Space – ■
1966年/アメリカ/81分
監督:フランシス・D・ライオン
脚本:アーサー・C・ピアース
製作:アール・ライオン
製作総指揮:フレッド・ジョーダン
撮影:ブリック・マークァード
音楽:ポール・ダンラップ
 
出演:
スコット・ブラディ
シェリー・ノース
ゲイリー・メリル
ウェンディ・ワグナー
マイク・ロード
ジョン・ハワード
ウィリアム・ソールビー
ビフ・エリオット
ジェームズ・ホン

解説:
世界中で幻とされた深海モンスターホラーが、半世紀かけて遂に日本解禁!「アマゾンの半魚人」に並ぶ造形の出来の良さにファンが多い幻のカルト作で「呪いの城」と並列して製作された為、スタッフとキャストがほぼ同一。主演は「グレムリン」や「夜歩く男」「チャイナ・シンドローム」のスコット・ブラディ。 監督は「南海の冒険」や「呪いの城」「成層圏脱出」等、アメリカ映画の裏SFの歴史を担うフランシス・D・ライオン。
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あらすじ:
深海に研究所を構えて海洋生物を研究していたチームがある日、巨大な潜水艦のようなものが近付いてくるのを発見。軍に連絡を入れ士官が調査のために深海研究所に訪れる。早速、調査を始めたところ、その潜水艦のようなものは宇宙から飛来した宇宙船と分かった上、宇宙船から持ち帰ったカプセルが割れて半魚人のような宇宙人が現れ ―


 
すーごく一生懸命、真面目に作られているんだけれど、全体的に昭和の「ウルトラマン」を彷彿とさせるとても可愛らしい仕上がりで、ツッコミどころも満載なモンスターSF作品。
お話は単純。海底にある海洋生物研究所近くに謎の巨大物体が現れる。軍に連絡をとると、士官が(何故か)1名送られてくる。一緒に調査せよ、との命令で調べに行くと超巨大な円盤形潜水艦に見える物体。ロシアの潜水艦かと思われたが、よくよく調査した結果、宇宙から飛来した宇宙船であることが分かる。士官によると以前も同じような事があったらしい。
 
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この宇宙船は遠隔操作されているようで乗務員はいないらしいものの無防備にも乗り込んだ士官ら3人の研究員は、ハッチのような場所に転がっていたカプセルのような物を研究所に持ち帰る。(※画像は宇宙船にこっそり近付いているやたら派手な乗り物と、超巨大らしいのに周りの地形や海草と比べると直径50cmにしか見えない鍋ぶた型宇宙船)
 
持ち帰ったカプセル状の物体を調査しようとしたところ、超音波のような高周波が聞こえ始め研究員がパニックに陥る中、カプセルが割れてかつて見たこともないような生物が出現。研究員たちを次々と襲い始めたのだった―
 
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解説にもある通り、この半魚人型エイリアンがよく出来ていて、質感、重量感、目玉の大きさ、赤い派手なひれ、手抜きの無い足びれに至るまで、全てにおいて愛らしい。きっとさわり心地はプニョプニョした癒やし系だと思う。
 
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※画像は母船を爆破されそうになって怒りながら急いで泳いで向かっているところと、ダイナマイトを持っている人間を威嚇している場面。
 
ヒーローのいないウルトラマンと思いながら観ていると楽しい本作なんだけど、愉快な点はソコじゃない。超巨大と言いながら50cmの研究所や宇宙船も充分笑えるが、もっと愉快なのがコレ。
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右が軍の士官で左が元軍人の現研究員。2人には過去に何やら人の命に関わる確執がある。今から宇宙船探査に向かうというこの大事な場面で2人はその事で言い合いをしている。研究所長もやって来て、「喧嘩などせずにきちんと任務を遂行してくれ」などとシリアスな台詞が飛び交う。
けれどもここは敢えて右の男性に注目してみよう。
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この男性は背負ったボンベのベルトを一生懸命とめようとしている。だが用意したスタッフの目測が誤っていたのか、、、なかなかとまらない。台詞は次々と進んでいくが、、とまらない。もうこれが気になって気になって、無事にとまるんだろうか?いつとまるんだろうか?終わるまでにとまるのか???
 
と、突然、カシャッといった音とともに
Destination_Inner_Space-movie1966_39 ・・・食い込んでいた。
 
 
― ということで、このカルト作といわれる恐怖のパニックホラーを違う視点から観てみました。怪獣マニアの方にオススメの一本なのかな・・・?