『サプライズ』(2011) - You’re Next –

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You’re Next」の血文字を見たら、次にやられるのは自分・・。理由も目的も分からないまま、突如、命の危機にさらされる。前回レビューの『ビューティフル・ダイ』に比べると、理由の分からない恐怖あり、スプラッターあり、反撃ありだが、まだまだスピード感が足りず、途中でちとダレる。が、人道にもとるどんでん返しのまま終わらせず、最後までスプラッターに徹した点はよし
 

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■サプライズ - You’re Next -■
2011年/アメリカ/94分
監督:アダム・ウィンガード
脚本:サイモン・バレット
製作:キース・コルダー 他
撮影:アンドリュー・ドロス・パレルモ

出演:
シャーニ・ビンソン(エリン)

AJ・ボーウェン(クリスピアン・デビソン)
ジョー・スワンバーグ(ドレイク・デビソン)
ニコラス・トゥッチ(フェリックス・デビソン)
ウェンディ・グレン(ジー)
バーバラ・クランプトン(オーブリー・デビソン)
ロブ・モラン(ポール・デビソン)
エイミー・サイメッツ(エイミー・デイビソン)
マーガレット・ラニー(ケリー・デイビソン)
タイ・ウェスト(タリク)

解説:
ホラー・アンソロジー「ABC・オブ・デス」や「V/H/S シンドローム」に抜擢されるなど、ハリウッドの期待を集める若手ホラー監督アダム・ウィンガードが注目されるきっかけとなったスリリングかつトリッキーなホーム・インベージョン・スリラー。(allcinema)
 
あらすじ:
両親の結婚35周年を祝うため、郊外の別荘に集まった4人の子供達とそのパートナー。和やかに晩餐が始まったところに突然、動物の仮面を付けた男達が現れ、家の外から彼らに向けてボウガンを撃ち始める。被害者が出る中、助けを求めになんとか脱出しようと図るが ―


You're_Next_26色んなお面があるもんだ。
歴代大統領(『ハートブルー』)や各種ピエロ(『ダークナイト』)、能面(『SUSHi GiRL』)もなかなかキモコワだったけど、この映画のお面も負けていない。
 
行動も見た目通り、クールで計画的。このデビソン一家を襲撃するために、前もって近所の家も襲って家人の息の根を止めている。ここは別荘地だから、家はポツポツとしか無くて走って助けを求めに行けそうな家はその一軒くらいしかない。
両親含め、デビソン一家が集まってくるまでデビソンの別荘に潜んでいた彼ら。ただ、単に身を隠していた犯罪者なのか、それともデビソン家に恨みでもあるのか分からないまま殺戮開始。
 
You're_Next_13一人目は羊さんがボウガンで家の外から、ヒュンっと一撃。ここでパニックになってキャーとか言っている間に二矢目が撃ち込まれるが死には至らない。なおも矢は撃ち込まれるものの、ダイニングチェアに身を隠して移動したから助かった。この間、一矢、一矢が放たれるたびに、やられたっ!と思わせては大丈夫、次こそはっ(何故か期待している)と思わせて大丈夫の、ハラハラな間の取り方がうまい。
こうなると、動物お面達と一家がどうなるのかが気になって、目が離せなくなる。
 
You're_Next_19とは言え、一人一人やられていくんだろーなー、と思っていると、今度はナタを持つキツネさん登場。同時に家の周りには罠が仕掛けられていることが分かり、家の外に出ることも出来なくなった一家。羊さんもウロウロしている。この時点で三人目があの世に。あ、トラさんは斧です、基本。
けれども一家チームの中にサバイバル術に長けている者が一人いて、反撃を開始。
このあたりから、クールで理知的であったはずの動物お面チームが足並みを乱し始め、話が違うものへと変化。サイコホラーとは打って変わって、サバイバル人間・ランボーのお話になっていく。
で、ランボーが活躍してお面チームをやっつけて終わりかと思っていると、また一展開。オチへと収束していくが、この監督は最後まで“血”を忘れていなかった。
 
そうなんですよ。アレがいつ誰に襲いかかるのか、最後の方はそれが気になって気になって。この人か?と思えば違うし、じゃあコイツ?と思えば違うし、勿体付けてハラハラさせるのがうまい。
途中、ランボーの活躍にもちょっとダレてはくるけれど、最後の一発に喜びを見いだせたから良しとしよう。