『ギャングバスターズ』(2012) - The Baytown Outlaws –

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痛快、爽快、バイオレンス・ガンアクション『ギャングバスターズ』!オープニングの登場人物がアメコミに変わって紹介されていくところで、もう興奮しまくり どんな楽しいものを見せてくれるのだろうかとワクワクで始まって、それが最後まで続いてく。B級?ぃやー、「好きな人だけ観てね!文句のあるヤツは観なくていいよ」ってB級を装ってるんじゃないかなー。3兄弟もカッコいいし

ギャングバスターズ – The Baytown Outlaws –

The Baytown Outlaws

2012年/アメリカ/98分
監督:バリー・バトルズ
脚本:バリー・バトルズ、グリフィン・フッド
製作:ウィリアム・O・パーキンス三世 他
製作総指揮:トーマス・J・ブッシュ 他
撮影:デヴィッド・マクファーランド
音楽:クリストファー・ヤング 他

出演:
クレイン・クロフォード(ブリック・ウーディ)
ダニエル・クドモア(リンカーン・ウーディ)
トラヴィス・フィメル(マックイーン・ウーディ)
ビリー・ボブ・ソーントン(ドン・カルロス)
エヴァ・ロンゴリア(セレステ)
ポール・ウェズレイ(リース捜査官)
トーマス・ブローディ・サングスター(ロブ)
アンドレ・ブラウアー
ゾーイ・ベル
マイケル・ラパポート
ジュリオ・オスカー・メチョソ
セリンダ・スワン
ナタリー・マルティネス
アグネス・ブルックナー
アーデン・チョー
ブレア・グラント
リッチー・モンゴメリー

The Baytown Outlaws

解説:
美女に頼まれ、生まれて初めて人助けのために立ち上がった荒くれ者の3兄弟が、セクシーな美女軍団や凶暴な暴走族集団など、極悪非道なギャングの繰り出す個性豊かな敵どもを相手に、大暴れ! これが長編デビュー作となる新鋭監督のB・バトルズが、クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス両監督による「グラインドハウス」の作風を独自に受け継いで生み出した、傍若無人の痛快B級アクション。出演は、「バッド・サンタ」のB・B・ソーントン、「トワイライト・サーガ」シリーズのD・クドモアほか。(WOWOW)

あらすじ:
アメリカ南部アラバマ。日頃から銃を使って傍若無人に暴れ回っている荒くれ者ウーディ3兄弟。そんな彼らの元へ、元夫に奪われた名付け子を取り戻して欲しいと、セレステという女が訪ねてくる。金に困っていた彼らは高額報酬に釣られてこの美人の依頼を受けることにした。が、元夫が悪名高いギャングのボスだったことから、この仕事は困難を極め ―


まーた、面白いもの見つけちゃったー。
ガンアクションと言えどもガンさばきがどうこう系ではなくて、とにかくバンバンぶっ放す系。荒くれ3兄弟が次々出てくる敵チームをガンガンやっつける。でも、3兄弟が“いい人チーム”かっていうと、冒頭を見る限りそうじゃない。

その冒頭。
一軒の家にボロ車で乗り付けた3兄弟(この車の登場からしてタランティーノ風)。銃をかついで降りた3人は「FBIだぞー、開けろよー」って扉をガンガン。中には見るからに悪そうなチンピラ軍団13人。「バッジを見せろ」と覗き穴を見たところで、、、バンッと1発、ここから銃撃戦に。

The Baytown Outlaws

最後の1人まで殺った後、キッチンで何かを物色していた三男マックイーンが「ぅわー、、、住所違ってるやん・・。だから人の話をちゃんと聞けって言ったのにー」

もう、このくだりが『パルプ・フィクション』。全然、違うけど『パルプ・フィクション』なんですよ。滅茶苦茶なバイオレンスで進みながら、すとんと落ちるこの空気。「ヘヘっ、しょうがないじゃん」的な落とし方。
もうここで悪いんだか、とぼけてるんだか分らないウーディ兄弟に釘付けになる。
けど、この3兄弟は何故にこの家を襲ったか?殺すだけ殺して金を盗るわけでは無い。何かの恨みがあるわけでも無い。バッジは嘘ものだとしても、何か裏で糸を引いているのがいるもよう…。
今回は急襲相手を間違ったために、ただ働きになった。金が無い・・。3兄弟が住んでいる家も、家というよりボロボロのあばら屋。溜息も出ない状況に陥ったところに現れたのが美女セレステ。

The Baytown Outlaws

「デスパ」のガブエリエルです(あれ、太ってない)。
美人に目がない長男ブリックが話を聞く。この美女は大事にしていた名付け子ロブを元夫にさらわれた。それを取り戻して欲しいと言う。「あんた達の仕事ぶりは昨日見せてもらったわ。頼めるのはあんた達しかいない」

「俺たちは、そんな人助けみたいなしょぼい仕事は受けないよ」と最初は断ったブリック。でも報酬の札束を見せられて気が変わる。他の兄弟を説得してテキサスへ向かうことになった。
でもセレステが最後に一言。「元夫のカルロスはギャングのボスで非情な男。絶対に息の根を止めて」

テキサス行き車中の兄弟のやり取りも面白い。冷静に見えてちょっと詰めの甘い長男ブリック、喉が潰れてしゃべれない怪力大男の次男リンカーン、ちょっとおバカと紹介されるも、結構、細かいところまで気の付く三男マックイーン。名付け子の写真ももらわず、どうやって見分けるんだ、と愉快な言い争いを続けつつも現地に到着する。

The Baytown Outlaws

怒りまくってますね。
この怒りの男がドン・カルロス。
見知らぬ3人の男達にど派手な攻撃でまんまとロブをさらわれた。「早く取り戻せっ!」って怒鳴ってるところ。で、ウーディ兄弟を追わせたのが5人の暗殺美女軍団。もうここからは完全にアメコミの世界に。

逃げる兄弟とロブ。これに次々差し向けられる追っ手軍団。それとは別に警察やATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)の捜査官まで加わって三つ巴の展開に。

でも疑問なのは名付け子ロブが何故、ここまで争奪戦の的になるのか。また荒くれ者の3人がどうしてこうまでもロブを守ろうとするのか。このあたりにホロリとさせるエピソードも入れつつ、物語は最後の決戦に向かっていく。
がんばれ!3兄弟!


The Baytown Outlaws

あー、面白かったー。
3兄弟はむさ苦しくて小汚いし、おそらく風呂も1週間は入ってないだろうな感じ。銃で暴れ回って口汚いのに、何故か憎めない魅力がある。
長男ブリックが着ているタンクがアメリカ国旗をデザインしたものなんだけど、このたすきにかかる部分が、ランボーが担いでいた連結された弾丸みたいでカッコいい(でもよく見ると一番の男前は三男)。次男リンカーンは大男だけど優しい心の持ち主。絶対死なないスーパーマンに見えつつ、そうじゃないところも、この映画のいいところ。

追っ手の軍団もそれぞれユニーク。ラストも最高。
気分爽快になりたい時にぜひ、観て下さい。オススメですよー。

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