『V/H/S ネクストレベル』(2013) - V/H/S/2 –

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「ホントにあった呪いのビデオ」豪華アメリカ版ぐらいの印象だった1作目がよりパワーアップ。理解しやすい内容に、短編ホラーのオムニバスとして観ても面白い。今回のビデオは全5本。普通の人々が突如現れた“何者”かに無残に襲われる姿を描く。
 
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■V/H/S ネクストレベル – V/H/S/2 -■
2013年/アメリカ/96分
製作:ゲイリー・ビンコウ 他
製作総指揮:サイモン・バレット 他

 
 
ジャンル系最強監督が放つ、過激描写MAXなネクスト・ホラー・レベル!
解説:
6組の若手ホラー作家が“ファウンド・フッテージ”スタイルで競作し反響を巻き起こした「V/H/S シンドローム」の第二弾。前作でメガホンを執ったアダム・ウィンガードとサイモン・バレットに加え、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のエドゥアルド・サンチェスとグレッグ・ヘイル、さらに「ホーボー・ウィズ・ショットガン」のジェイソン・アイズナーと「ザ・レイド」のギャレス・エヴァンスが参加。
 (allcinema)

あらすじ:
連絡の取れない大学生息子の調査を依頼された私立探偵の男と助手。早速、2人は息子の住む一軒家に侵入、大量に残されていたビデオテープを再生することに。だが、そこには想像を絶する狂気の映像が記録されていた ―


1作目『V/H/S シンドローム』と同じく、今回は私立探偵の2人が狂言回し役。
この2人がかけてくれるビデオテープを観ていくことになるが、この2人の様子も実は録画されていた・・・というオチで、これも前作同様。
では、ざっとあらすじと感想を。
 

#0 TAPE49

VHS2_movie2013監督・脚本:サイモン・バレット
製作:クリス・ハーディング
出演:ローレンス・マイケル・レヴィン、ケルシー・アボット
あらすじ
:失踪した大学生の息子を探すように母親から依頼を受けた私立探偵ラリーと助手アイーシャ。彼らは早速、母親に教えられた息子が住んでいるはずの古い一軒家に忍び込む。だが、そこには家具など生活するための物は一切無く、代わりに置かれていたのは大量のビデオテープとモニターだった。手がかりを掴むため、テープを1本ずつ再生し始めたアイーシャは、そこに記録されている、とても現実とは思えない恐怖の映像を見ることになり―

 
この一軒家は前作と同じ家なのかな?今回は死体なんかは無いんだけど、大学生が住んでいたにしては全く生活感の無い中の様子に驚く2人。そんな場所で大量のビデオテープと、早く付けてください、と言わんばかりのモニターが並んでいたら、とりあえずかけてみますよね、特にこんな状況では。なかなか自然な出だし。大学生の自録りに続いて次々とテープをセットしてしまうアイーシャ。そして彼女の後ろに時々映る不気味な人影・・・。アイーシャ、早く、逃げてーー

監督の主な作品
えじき(2004/脚本)
・フランケンフィッシュ (2004/脚本)
・レッド・サンズ 呪われた兵士たち (2009/脚本)
ビューティフル・ダイ (2010/製作・脚本)
サプライズ (2011/製作・脚本)
V/H/S シンドローム (2013/脚本)
スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間 (2013/出演)
・V/H/S ネクストレベル (2013/監督・/脚本)

#1 PHASEI CLINICAL TRAIALS

VHS2_movie2013監督:アダム・ウィンガード
脚本:サイモン・バレット
製作:クリス・ハーディング
出演:アダム・ウィンガード、ハナ・ヒューズ、ジョン・T・ウッズ
あらすじ
:事故で左目を失ったヘルマンは、手術費用を無料にする代わりに録画機能の付いた義眼を実験的に入れられる。だが、自宅に戻ったその夜から、血まみれの男や不気味な少女が見え始め―

義眼に付けた録画チップのデータを集めて研究する医者のために、私生活の全てを録画されることになった男(あらまぁ)。だが彼が手に入れたのは視力だけでは無かったというお話。不気味な人影を見るたびにパニクリながらバスルームに逃げ込み鍵をかけるヘルマンの様子がとてもリアルで(人事だから)楽しい。容赦ないラストには同情するが…
 
【チョイネタバレ】
これはゴースト編。視力と共に、普通なら見えないモノが見えるようになってしまった男の悲劇。同じように人工内耳を入れた女性も登場。彼女に事の真相を教えてもらう事になるが、何故あのエロシーンが必要だったのかは分かりません・・ 主演であり監督の趣味なのだろうか

監督の主な作品
ビューティフル・ダイ (2010)
サプライズ (2011)
ABC・オブ・デス (2012)
V/H/S シンドローム (2013)
・V/H/S ネクストレベル (2013)

#2 A RIDE IN THE PARK

VHS2_movie2013監督:エドゥアルド・サンチェス、グレッグ・ヘイル
脚本:ジェイミー・ナッシュ
製作:ロビン・カウイ、アンディ・ジェンキンズ
出演:ジェイ・ソーンダーズ
あらすじ
:早朝、近所の森林公園で自転車を走らせていたマイクは、怪我をして倒れている女性を発見。救助のために近寄った彼は突然、その女性に噛み付かれ失神してしまう。そして次に気が付いた時には、マイクは人間ではない他のモノになってしまっていた―

これはゾンビ編。空気がよく清々しい朝の森林公園に突如現れた生ける屍。自転車用ヘルメットにカメラを付けたマイクの「人間からゾンビ、とその後」を生々しくライブ中継(では無いけど)してくれる。ラストの映像が一番の見どころですよ 何故かとっても爽やかな一編。

監督の主な作品
エドゥアルド・サンチェス
・ブレア・ウィッチ・プロジェクト (1999)
地球外生命体捕獲 (2006)
・ムーン・オブ・ザ・デッド (2008)
ラブリー・モリー (2011)
・V/H/S ネクストレベル (2013)
グレッグ・ヘイル
・ブレア・ウィッチ・プロジェクト (1999/製作)
・地球外生命体捕獲 (2006/製作)
・V/H/S ネクストレベル (2013)

#3 SAFE HAVEN

VHS2_movie2013脚本・監督:ティモ・ジャヤント、ギャレス・エヴァンス
製作:ランガ・マヤ・バラク
出演:ファクリー・アルバー、オカ・アンタラ、ハナ・アル・ラシッド、アンドリュー・スライマン
あらすじ
:カルト教団を取材することになった4人の男女が、森の奥にある施設を訪れる。そこでは信者や子供達が規則正しく生活していたが、教団をまとめる“父”こと司祭の合図を皮切りに、状況は一変。突如、信者達は自殺をし始め、4人にも襲いかかってきた―

これは悪魔編。カルト教団というだけで不気味さ満点なんだけど、インタビューで司祭と子供達の関係について口を閉ざす信者達に、やけにリアルな気持ち悪さが。けれども、このお話はそこでは終わらなかった。次々、死んでいく信者達にパニックになって逃げ惑うスタッフ。しかもそのスタッフには、恋人の友人の子を孕んだ女性もいたりして、より複雑になっていく その後の泣かせるラストも、またイイ この教団は最初から全てを仕切っていたという事でしょうな(-。-)y-゜゜゜

監督の主な作品
ティモ・ジャヤント
・マカブル 永遠の血族 (2009)
ABC・オブ・デス (2012)
・V/H/S ネクストレベル (2013)
・KILLERS/キラーズ (2013)
ギャレス・エヴァンス
・ザ・タイガーキッド ~旅立ちの鉄拳~ (2009)
ザ・レイド (2011)
・ザ・レイド GOKUDO (2013)
・V/H/S ネクストレベル (2013)
・KILLERS/キラーズ (2013/製作総指揮)

ザ・レイド』ファンの私としては、両監督の『KILLERS/キラーズ』にアンテナが立ちましたよー。今、公開しているみたいだけど、例によってごく一部の映画館のようですネ.. どこかで劇場公開同時のオンライン公開はやってないのかっ

#4 SLUMBER PARTY ALIEN ABDUCTION

VHS2_movie2013脚本・監督・編集:ジェイソン・アイズナー
脚本:ジェイソン・アイズナー、ジョン・デイヴィース
製作:ロバート・カータリル
出演:コーエン・キング、ライラン・ローガン
あらすじ
:両親が旅行に出かけ、子供達だけで留守番することになったランディとゲイリー。悪友を呼んで大騒ぎしていた彼らだったが、その夜、強烈な音と光が突如したかと思うと、見たことも無い生物が彼らを襲い始め―

思いっきりタイトルでネタバレしている、これはエイリアン編。それもアブダクション(第4種接近遭遇)だ。両親のいない間に日頃出来ない遊びで楽しんでいる少年達と姉カップルを襲うエイリアン。カメラは飼い犬のタンクに付けられていたもので、一生懸命、飼い主と一緒に逃げるワンコが涙を誘う ラスト、タンクは助かったんだよね?

監督の主な作品
・ホーボー・ウィズ・ショットガン (2011)
ABC・オブ・デス (2012)
・V/H/S ネクストレベル (2013)

 


 
ということで全5本。
1作目に比べて、ストーリー性重視で手持ち系カメラという点はあまり気にならない。画面の揺れに酔うかどうかは人にもよりますが、1作目よりマシだと思われます。グロ度も気にならない(と思う)程度で、基本的にはコメディタッチな作品も。
一番えげつないのは「#3 SAFE HAVEN」。それでありながらラストのオチがあーなるから、そのギャップに驚きと笑いも。コミカル部門は「#2 A RIDE IN THE PARK」。不条理でありながら、どこか爽やか。アイデア賞は「#1 PHASEI CLINICAL TRAIALS」。タダより高いモノは無い。思わず胸が痛むのは「#4 SLUMBER PARTY ALIEN ABDUCTION」。これは子供達の遊びやイタズラも本格的で、そんな所にも妙に感心させられた。
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1作目で物足りなかった人でも2作目は充分楽しめる。シリーズ3もきっとあるだろうし楽しみだー。